BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活7年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【和訳のコツ】スペイン語の歌詞を自然に訳すポイント

スペイン語の曲を日本語に訳す時のコツとは。

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【5つのポイント】
① 時制に注目
英語、イタリア語、日本語に比べ、スペイン語は立体的な言語。時制によって変わる小さなニュアンスも確実に拾っていくこと。

He estado pensando en decirte que te amo.

Pienso decirte que te amo.

Te diré que te amo.

Te diría que te amo.

② 主語の省略
スペイン語は、主語がハッキリしているようで、…していない言語。動詞の活用から Yo, Tú, Él, Ella, Nosotros, Vosotros を判断するだけでなく、Me, Te, Le, Nos, Vos, Les にも注目して動詞の対象までも明確にしていこう。必ず答えは歌詞の中にあるから、ゲーム感覚で探していこう。

一方で、日本語に訳す時、気をつけなければならないのは「僕」「君」「私」「あなた」の繰り返しを避けること。主語が分かりきっている文脈では、しつこく聞こえないように省略すべきである。でも、勉強として訳すのであれば、主語を全部はっきり書き出す方が良いと思う。文頭に来る接続詞の "Y" においても同様のことが言える。

③ 代名詞の性
Tenerlo なのか Tenerla なのか、そこの見落としによって内容が変わる。失恋ソングに多い "Perder" (失う) という動詞を例に挙げると、ワンフレーズ前に mi corazón と、mi vidaという単語が並んでおり、次の文で Perderlo とあれば「心を失う」Perderla なら「人生を失う」。

④直訳と意訳のバランス
和訳に自然さを取り入れたいのであれば、意訳も練習してみよう。

一般的に、洋楽は「意訳」される傾向にある。そのバランスは、3:7 (直訳:意訳) くらい。洋楽のCDについてくるプロの訳は、2:8な印象。でも、私はいつも6:4で翻訳をするようにしている。歌い手の気持ちと、スペイン語の表現の豊かさを出来るだけ残したいから。

だって、何百という語彙や言い回しがある中でその人は敢えてその言葉を選んで使っているのだから。

⑤ 日本語の類語
私は歌詞を和訳する際に西日辞書を引いたことがない。が、日本語の類語辞典は毎回100%使っている。自分が理解しているスペイン語のニュアンスにぴったりの日本語を探すため。  

 

【難易度】
好きなスペイン語アーティスト5組の翻訳レベル・評価理由・特におすすめな曲をいくつか。(星3つ: 難しい)

アルバロソレール: ★
➡︎ 初級者向け: 語彙も文法も簡単
➡︎ El Mismo Sol・Sofia・Volar・La Cintura・Yo contigo Tú comigo

プリンスロイス: ★★
➡︎ 中級者向け: 語彙も時制も簡単+リズムがゆっくり
➡︎ Darte Un Beso・Soy El Mismo・Nada

エンリケイグレシアス: ★★
➡︎ 中級者向け: 語彙も文法もB1.3レベル以下+対比的な歌詞が多く、直訳しやすい
➡︎ Dímelo・Alguien Soy Yo・Nunca Te Olvidaré・Bailando

デビシオ: ★★★
➡︎ 上級者向け: 日本語に訳しにくいスペイン語独特の表現が多い
➡︎ Enamórate・Paraíso・Casi Humanos・No Te Vas

モラット: ★★★
➡︎上級者向け: 文字数が多い+スペイン語の文の構造と時制を完璧に理解した上で、詩的な語彙や比喩表現も自然に訳す必要がある
➡︎ Di Que No Te Vas・Aprender A Quererte・Eres Tú・Amor Con Hielo・Una Vez Más

【和訳の仕方】
いつもブログでしている流れは…

① 歌詞を直接打ち込む

② 一文目から訳していく

③ 最後にタイトルを訳す

④ 曲を流し、歌詞のスペルと和訳を同時にチェック

⑤ 和訳の改善と訂正

⑥ もう一度曲を聞きながら和訳を確認

⑦ PVから映像を取って記事内に挿入したり、サムネを作ったり

⑧ 公開

歌詞入力にかかる時間: 5-10分
翻訳にかかる平均時間: 10-20分
公開出来る状態になるまで: 45分

初めて聞く流行りの曲ではなく、基本的には聞き慣れた好きなものだけを訳しているから時間はそんなにかからない。もし知らない曲だったら、もう30分は必要。そのアーティストの他の曲や短いインタビューを聞いて、言葉遣いをチェックして、日本語にした時の口調を考えるから。俺なのか僕なのか。語尾は「だろ」をつけそうか「でしょ」をつけそうか。

【歌詞を入力する時の注意点】
スペイン語はアクセント1つで時制も主語も変わる。

hablo

habló

だから歌詞をキーボードで打ち込む時、ノートに書く時に、スペルミスがあってはならない。ネットで調べて上位に出てきた「歌詞」であっても度々アクセントの書き落としを見つける。もし、どの歌詞が正解なのか分からない時は、英語やイタリア語など他の言語でも調べて比較する。あとは、歌詞付きの動画をYouTubeで見る。たくさんの情報を得て、そこから自分で分析をすること!

 

【蛇足】
私はクラブで流れているような、低音が耳につく強い音楽は、全く聞かないのだが、正反対のジャンルを好むダンスが得意な弟はたまに、ジャンジャカバリバリ系の曲のリンクを送ってくる(笑)

『この曲のここ、どういう意味?』と。

たいてい「こんな歌詞、ブログに載せれんよ」と返事をするような内容(笑) だからチャットで送るのみ。

下品な言葉や、スラングが多く使われている上、南米独特の若者言葉や口語表現があり、訳しにくい。

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私は高校生の頃、ピットブルの歌をよくiPodで聞いていた。歌詞の意味は分からなかったけどリズムが好きで。ARMANDO というアルバムを全曲リピートしていた。

"Bon Bon"

"Esta noche"

"Mujers"

"Watagatapitusberry"

"Tu Cuerpo"

卒業後、バルセロナへ渡り、1年が経った頃。

久々にピットブルを聞いた。

最初のイントロからして懐かしかった。

…が、歌詞を聞いて驚いた。

全てを理解出来るようになっている自分にも驚いたが、それよりも内容に…(笑)

まあでもとりあえず、

どんな歌詞であれど、好きな曲なのであれば、どんどん和訳していけば良いと思う。あまりにも難しくて凹むようなら、アルバロソレールをおすすめする。今は訳せなくても、いつか分かる日が来るからその時に再挑戦してみよう。

歌詞の理解は、自分のスペイン語が伸びたかどうかを測るのにぴったりだと思う。ただ、訳し方や、言葉の捉え方は人それぞれで、これと言った正解はない。無論、私が載せているものも一例に過ぎない。

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