BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【真夜中のバルセロナ】予約していたタクシーが来ない時の対処法と補償

日本なら安心出来るタクシーの予約。

バルセロナでは予約したタクシーに問題なく乗れた回数の方が少なく、毎回「問題なく空港まで行けるかな?」と、出発の前日も当日もストレスを感じる。

今回は、早朝のフライトに向けて、1人で乳幼児を連れ、大荷物でタクシーに乗る予定だった。

バルセロナでは、指定する日付の4日前から予約を受け付けてくれるところが多い。

真夜中の3時30分に家を出る予定だったため、『予約したタクシーが来ない』というトラブルを絶対に避けるため、念には念を入れ、かなり時間をかけて様々なタクシー会社の口コミと評価を見て、SNSもチェックし、信頼が置けそうな1社を選び、きっちり4日前にタクシーの予約をしておいた。

『深夜でも早朝でも問題なく送り迎えをしてくれた』という口コミや、『深夜でも早朝でも祝祭日でも時間厳守で送迎いたします』とホームページに自信を持って書いてある点を重視して選んだ。

名前、電話番号、メールアドレスなどの個人情報をいくつか打ち込み…

迎え先: 自宅

行き先: バルセロナ空港

予約時刻: 午前3時30分

予約リクエスト『送信』

完了。

すぐに当日迎えに来てくれるタクシー運転手の割り当ても決まり、名前を教えてもらえた。

そして迎えたフライトの当日。

タクシー運転手は来なかった。

予定時刻を20分過ぎたあたりで諦め、別のタクシーを道で拾い、空港へ向かった。

タクシーが来ないことも想定し、少し早めに時間設定をしていたので時間的に問題はなかったが…。人通りが少ない平日の午前3時半に小さな子を連れ、外で想定外の時間を過ごすのはなかなか大変だった。

依頼していたタクシー会社Aとは、ワッツアップ (日本でいうLINEのようなチャットアプリ) でやりとりをしていたので、予約時間の20分後に「20分待ちましたが、運転手が来る気配がないので別のタクシーで空港に向かいます」とメッセージを書き残しておいた。

飛行機の乗り換え時間、やっと落ち着いて携帯が触れるようになったので、ワッツアップを開いてみたが、タクシー会社から返信は来ていなかった (バルセロナ平日の午前11時過ぎ)。

このまま流されるのかと思い、

「本日の午前3時半にタクシーの予約をしていたKAEDEです。20分待ってもタクシー運転手は来ませんでした。」

とメッセージを送ると8分後に腹が立つ返信が来た。

タクシー会社Aからの返信:

『そうなんです。割り当てられていたタクシー運転手がすっかり忘れていました。』

だけ。お詫びの言葉は?

思わず、「忘れてました…だけ?」と返信してしまった。

「この素晴らしい経験を私のブログでシェアし、日本人が私と同じように困ることがないよう警告しておきますね!では。」

と言うと、タクシー会社Aの態度が一変した。つらつらと言い訳を語り始め、補償というワードを出してきた。

【タクシー会社からの返信内容】
その① 夏のバケーション時 (7-8月) は、信頼が置けるベテラン運転手たちの75%が休暇を取っているため、残りの25% (信頼が置けないメンバー) で回さなければならないんだ。残りの25%が全員ベテランと同じレベルで仕事を出来るかと言うとそうではない。

その② 〇〇 (迎えに来るはずだった運転手) は、KAEDEさんを裏切っただけでない。私も裏切られている被害者なんです。私に怒りをぶつけてスッキリするのであれば、いくらでもぶつけてください。本当にすみませんでした。

その③ どのような形になるか分かりませんが、お詫びをさせてください。

タクシーの配車予約アプリの中には事前にお金を支払っておくタイプが多いが、今回はタクシー会社に直接予約 (チャット・電話) を入れていたので、支払いはまだ1円もしていない状態だった。

元々100%の信頼していたわけではないし、お金もまだ支払っていない状態だったので、別にお詫びのお金が欲しいという気持ちはなかったが、超早朝に大荷物で小さな子供を連れて待った20分という時間+あたふたと道でタクシーを拾った苦労を思い出すと、「すみません」の一言ではどこか物足りず、タクシー会社が言う「補償」が気になったので、聞いてみた。

1つ1つに言い返す時間も暇もないので送って来られた『言い訳』には触れず。

【この場合に受けられる補償】
提案されたのは、「帰りにバルセロナ空港から自宅まで無料でタクシー送迎をさせてもらうのはいかがでしょう?」という内容。

「今回お迎えに上がる予定だった運転手を迎えに行かせますので…。」

今回の運転手に変な恨みを持たれて事故でもされると嫌なので、結果的には断り、何もお詫びは受けないという選択肢を選んだ。

【似たトラブルが発生したら…】
お金がまだ発生していない状態でも、予約していたタクシーが来ない場合には同様の補償が受けられると思う。バルセロナに戻る予定がない旅行者であれば、30ユーロ程度の謝罪金を受けられるはず。一度、タクシー会社に問い合わせてみると良い。

私は以前、事前に支払いを済ませるタイプのタクシー予約 (FREENOWという有名な配車アプリ) でも「来ない」トラブルに遭ったことがある。

支払い済みの場合は、支払った金額が自動的に返ってくるだけだった。その時は空港に行くためのタクシー予約ではなく、遅れてもそこまで困らない私用だったため、特にクレームを入れることもなかった。

一方で、『空港へ行くためのタクシーが来ない』というのは本当に困る出来事…。支払い済みの運賃の返金にプラスして少しはお詫び金を受け取りたいところ。

【約款の有無】
当日支払いのタクシーを予約する時、ウェブ上に約款やルールが書かれていないことが多い。そのため、なかなか『予約しているタクシーが来なかった場合の補償』について普段目にすることがない。

…スペインで同様のトラブルが生じた際の『補償』はタクシー会社の誠意次第になりそうだ。

【何分まで待つ?】
今回は、小さな子供を連れ、23キロのスーツケース1つ、24.5キロのスーツケース1つ、10キロ弱のカバンが2つ、という大荷物で簡単に身動きが取れない状況だったので、結果的に20分もタクシーを待ってしまったが、スペインで予約しているタクシーを待つ時間の目安は『5分』だと思う。

私は『5分』経過しても来なかったら『来ない』と判断する。

普通、予約時間の2-3分前には自宅前にスタンバイしてくれている。早い運転手さんだと5分前には到着済み。5分前に到着して、「もう着いてますよ」とメッセージを入れてくれる人もいる。

そのため、予約時間を5分過ぎたあたりから予約していたタクシーは諦め、「さぁ、どうやって空港まで行こうか…?」を考え始めた方が良い。

幸いにも私の家は交通量がかなり多い大通りに面していたため、容易にタクシーを拾うことが出来たが、地区や住んでいる場所によっては流しのタクシーが一切付近を通らないということも大いにあり得る。そしてタクシー乗り場まで距離があることも考えられる。

流しのタクシーが自宅や滞在しているホテル付近を通っていない場合は、予め、もしもに備えて来なかった場合の交通手段を準備しておこう。

24時間フロントスタッフがいるレベルのホテルであれば、万が一、予定時刻になってもタクシーが来ない時は再度タクシー会社に電話をしてくれたり、フロントスタッフ自ら交通量の多い道路まで歩き、タクシーを捕まえてきてくれたりするので安心である。

【アドバイス】
タクシーの予約だけでなく、スペイン生活のありとあらゆる手続きにおいても同じだが、まずは活字で証拠を残すことが大切。

配車アプリからではなく、タクシー会社に直接予約をする場合、方法としては3択。

・チャット
・電話
・ウェブ上の予約フォーム

電話でしか予約を受け付けていない会社もある。会社によっては予約完了メールやSMSを送ってくれないところもあるので、チャットやウェブ上の予約フォームから予約をする方が安心度は高め。何月何日の何時にどこからどこへタクシーを予約したか、がとりあえず目に見える形で残る。

もしもタクシーが来なかったら、来なかった事実を早めに送ること。その時に何時何分から何分まで待っていたことを伝える。

実際、旅行の前後は慌ただしくなるため、タクシー会社にクレームを入れている暇はない。だから泣き寝入りするケースもきっと多いだろう。

【タクシー会社の名前】
バルセロナは大都会なので「タクシー」以外の選択肢もたくさんある。それにも関わらず、敢えて「タクシー」を選ぶ時がある。バルセロナの街には流しのタクシーが数えきれないほど走っている。それにも関わらず、確実さを求め、敢えて事前に「予約」しておこうと思う時がある。

何日も前からタクシーを予約をする人の心理はほぼ全員同じだと思う。

それなのに予約をすっぽかされ、「忘れてたみたいです」「信頼出来る運転手たちはみんなバケーションに行ってしまっているから…」というような会社が存在するのも事実。

「来ない」トラブルが起こる可能性が少しでも低い会社にお願いしたい人のために…今回の会社の名前やホームページのURLを下に画像で残しておくことにする。↓

⚠︎ 名前が名前なので、スペイン語で「バルセロナ 空港 タクシー」と検索すると上位にヒットする会社である。Facebookを見ると、以前は違う名前だったようだが、今はきっと空港へ行く人をターゲットにするため、検索でヒットしやすくするため、社名を「(スペイン語で) 空港タクシー」に変えている。

私は今後この会社を避けてタクシーを予約する。

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