BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【異常な配達員】フードデリバリー (GLOVO) で初の事件発生

⚠︎ あまりにも衝撃的&気持ちが悪い出来事過ぎて…。珍しく実際の写真がない記事です。

【Glovoとは】
バルセロナを本拠とする『Glovo (グローボ)』は、日本で言う『Uber Eats (ウーバーイーツ)』のような出前サービスである。携帯のアプリから食べたい物を注文すると、短時間で家まで配達をしてくれる。

「イタリアン」「地中海料理」「アジア料理」「寿司」「肉料理」「カレー」その日に食べたいジャンルをクリックすると、レストランがずらりと表示される。気になるレストランをクリックすると、次は写真付きでお店のメニューを見ることが出来る。

バルセロナ在住者・留学生、もしかすると旅行者も「利用したことがある・よく利用している」割合が高いのではないだろうか。

過去に数え切れないほどの注文をしてきたが、トラブルが発生したのは今回が初めてである。実際、おかしな配達員に当たってしまう可能性はものすごく低く、ほとんどの配達員は必死によく仕事をしている印象。雨の日も風の日も猛暑日も、一生懸命、食べ物を運ぶ姿を街のいたるところで目にする。

【事件発生】
2024年7月は仕事もプライベートも非常に忙しく、20回弱 (過去最高回数) Glovo (グローボ) というフードデリバリーを利用した。いつも通りアプリを開き、料理の種類を選び、お店を選び、注文する料理を選び、支払いを済ませた。

その日は、ガリシア料理 (海鮮) とステーキが届く予定だった。

注文が完了すると、『22:00-22:15』のように、およその到着時間が表示される。

遅れが発生した場合、お店側の理由で遅れているのか (調理に時間がかかっているのか)、配達員が原因なのか (道に迷っている等)、注文者はアプリから見ることが出来る。

配達員にはGPSが付いているため、リアルタイムで現在地の確認が可能だ。

出前アプリの地図を開くと、レストランと自分の家に印がされており、その地図上を毎秒自転車マーク (配達員) が動いている。

お店が一番混み合っているであろう時間帯に注文をすると、10分-15分程度、たまに遅れることがあるが、その日は違う「遅れ」だった。

レストランから私の家までは自転車で15分弱の距離だったが、予定時刻にレストランを出発した配達員が、私の家付近 (自転車で5分の地点) でずっと止まっていた。

「配達完了まで残り5分」

10分経過しても地図上の自転車マークが動くことはなく、永遠に「残り5分」のままだった。

アプリ上には『ヘルプ』のボタンがあり、すぐにデリバリー会社とコンタクトを取ることが出来る。

注文した料理が配達員の手に渡り、配達途中で遅れが5分か10分発生したあたりでグローボから自動的にお詫びとして『6ユーロ』が届いた。

もう5分待ってみよう、もう5分待ってみよう。

遅れが『20分』になった時点で『ヘルプ』のボタンを押し、デリバリー会社に「20分間ずっと残り5分の地点にいること」をチャットで伝えた。

すると、リアルタイムでサポートセンターから返信が得られた。

「大変申し訳ございません。配達員に警告音を鳴らし続けています。こちらからの連絡に返事をするよう通知も送り続けていますが、未だ反応がありません。」

夜とは言え、真夏に予定より20分も多く常温に触れた海鮮&肉料理を食べるのは嫌だなぁと思い始めていた。しかもどこの誰か分からない人が長時間背負っているなんて…。

それから3分後、ようやく地図上の自転車マークが動き出した。

私は「20分の遅れ」に対して、もしかすると自転車のチェーンが壊れたり、パンクしたり、事故に遭ったかもしれない、と考えていた。

家のインターホンが鳴った。画面に映っていた男の人の雰囲気や表情は他の配達員とどこか違った。

私は日本で言う「4階」に住んでいるのだが、この日に限って家のエレベーターが故障していた。流石に「4階」まで階段で来てもらうのは悪いので、足音が聞こえ始めたのと同時に私も階段を降り始め、半分の地点で会った。

配達員の7割-8割は、笑顔で商品を渡してくれる。たまにものすごく親切そうな、フレンドリーそうな配達員がいる (ドッキリかと思うレベル)。私の階に到着したエレベーターのドアが開き、商品を手渡し、エレベーターのドアが閉まるまでのわずか数秒の間に早口&笑顔で「注文してくれてありがとう!どうか良い夜をお過ごしください。料理もしっかり楽しんでね!」と言ってくれることもある。フレンドリーではないと感じる残りの (2割-3割の) 配達員たちは、対人が苦手な様子なだけで、悪い人・怪しい人ではなさそうな感じである。

事件が発生した日の配達員は挙動不審で目が合わず、何かがおかしかった。

無言で白いビニール袋を私に手渡した。

普通、注文した料理は紙袋に入っているか、レストランの名前やロゴが入ったしっかりしたビニール袋に入っている。そして、必ず袋の外側にレシートがホッチキスで留められている。

私が受け取ったのは、レシートすらついていない、薄くて弱そうなビニール袋。違和感があった。

「ありがとう!…大丈夫?なんかあった?」と私は聞いた。

すると配達員は、ボソッと小さな声&焦った様子で『別に何も』とだけ答えた。

「あらそう、ならいいけど!じゃあ!」と言って足速に自分の階まで2段飛ばしで上がった。

キッチンで袋を開けると…

中は見たことがない光景だった。

無数のアリ。

最高に気持ちが悪い瞬間。

プラスチック容器に入っている商品自体にもアリがうじゃうじゃいた。容器の外には激しく料理の汁がたれており、その汁にも無数のアリ。袋から出ようとしているアリもいて…。

袋を開け中を見ている5秒-10秒の間に数匹は私の腕を登っていた。

急いでサポートセンターに連絡をした。

スムーズに全額返金してもらえたものの…非常に気持ちが悪い夜だった。

写真を送り、出来事を伝えると、お詫びの言葉と返金に関する連絡がすぐに届いた。

「全額返金」または「(追加料金なしで) 同じ料理を再度注文」

『食欲が失せたので、全額返金を望みます』と言うとスムーズに返金手続きを行ってくれた。

配達員が商品を食べた形跡はなかった。何が目的なのか全く分からない。20分の間にどうやってここまで大量のアリを集めたのかも分からない。とにかく異常な人だった。きっと瓶か何かにアリを詰め込んで忍ばせていたのだと思う。それくらいの量だった。

【配達員の国籍】
バルセロナには、何種類かフードデリバリーの会社があるが、どの会社も配達員は移民ばかり。名前と顔から連想する人種は『アラビア系』と『パキスタン系』。

スペイン人らしき若者やアジア人、欧米人が配達をしているのを見たことはない。

ヨーロッパ人が私たち日本人と中国人の区別が出来ないように、私もアラビア人やパキスタン人を区別出来ない。そして全パキスタン人男性は同じ顔に見えてしまう。そのため、怪しい配達員をアプリ上の写真から判断することは非常に難しい。

明らかに写真と違う人 (性別も顔も違う) が来ることもある。

【おかしいと感じたら…】
何か異変を感じたらサポートセンターにすぐ連絡をした方が良い。1分もしない間に返事をくれ、そこからリアルタイムでチャットや通話が出来る。

その日以降も複数回、Glovo (グローボ) を利用しているが、あれから何も問題は起こっていない。

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