BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【スリ2025】デパートの最上階レストランでリュックを盗まれた話

カタルーニャ広場の真横にある、エル・コルテ・イングレスという名の有名デパート。

その最上階 (9階) にはバルセロナの街が一望出来る、素敵なレストランがある。

「高そう」という印象から数年前まで足を運んだことがなかったが、子供が生まれてからは『よく行く食堂』になった。実際のところ、料理は全体的に非常に安く、とても美味しく、コスパが高い。

地元レストランの半額の値段で、様々な料理が食べられる。

入り口でおぼんとカートをもらい、自分で好きなコーナーへ行き、注文をするスタイルである。パスタやラザニアがある「イタリアンコーナー」、2-3種類のパエリアとフィデウアがある「ライスコーナー」、ステーキや出来立ての肉厚ハンバーガーが美味しい「グリルコーナー」、「サラダコーナー」「デザートコーナー」など。

グリルコーナーで肉系を注文すると焼く時間がかかるため、提供まで少し待つ必要があるが、あとの料理は基本的に注文後、すぐにお皿に盛り付けて手渡しをしてもらえる。

会計エリアを通過するとテーブル席がズラーっと並んでいる。

非常に混み合う12時半〜13時半 (ほぼ全員観光客) を避け、空いている時間 (午後2時半頃) を狙って行くと、並ぶことなく最短時間で料理を持って席に座れる。

午後2時はスペイン人にとってのお昼ピーク。(とは言え、12時半〜13時半に比べるとかなり落ち着いている雰囲気。)

スペイン人は昼食を遅くとるため、地元レストランは13時〜13時半にかけて開くところが多いが、デパートのここは12時に行っても16時に行っても、「ご飯の時間帯」を全く気にすることなく食事が楽しめるため、子連れや日本からの観光客にとっても非常に都合が良いおすすめなレストランだ。

時間帯を問わず、食べ終わった食器や不要カートを片付けてくれる従業員さんが食事エリアに3-5名いたり、レジ付近にスタッフが数名いたり。

日中は特に自然光で明るい雰囲気。

まさかこんな場所にスリがいるとは思わず、いつものように子供とランチを食べていた。

その日は2人用の机が並んでいるエリアで食べていた。小さな机に対して椅子が2つ用意されており、各テーブル2人が向かい合って食べている。満席だった。私はベビーチェアを自分の右手側に置き、子供にご飯を食べさせていた。リュックを椅子の後ろにかけると危険なので、目の前の (正面の向かい側の椅子) に置き、盗られないように机と椅子の感覚をほぼ0にして置いていた。リュックを置いた側の椅子の後ろはガラス張りになっており、ギリギリ歩ける幅があるが、そこを歩く人は見たことがなく、盗られる心配はないだろうと思っていた。それに私は正面を向いて食べているのだから。

私の右隣の席が空いた。食事を終えた2人が席を離れて間も無く、黒のキャップを被った南米系の50代男性が1人、狭いわずかな通路を通って奥の席まで来た。手にはおぼん (料理) を持っていなかった。しかし、席取りのため、先に家族が着席しているパターンは決して珍しくないので、少しすると相手が来るのだろうと思って気に留めていなかった。今思い返すと、その男性は不自然にも着席せず3分ほど座ろうとしている座席の真横 (私のリュック側) に直立していた。

食べ続けていると、私の背中に誰かの荷物 (スーパーの買い物が入っていそうなビニール袋) が2-3個当たった。反応することなく、真後ろの人が食べ終えて帰るのだろうと思いながら私は子供の口に食べ物を運んでいた。

すると先ほどの荷物を持った相手 (おばあさんらしき声) からスペイン語で『ごめんなさいねぇ〜』と言われた。

声の方を軽く見て半身で「全然大丈夫ですよ!」と一言だけ返した。こんな狭い通路をわざわざ通る?普通ぐるっと後ろを回るでしょ?と思いながら。

そして全く気にせず食べ続けた。

すると、その80代くらいの南米系のおばあさんがまだ謝ってきた。

『本当にごめんなさいねぇ〜こんなに大荷物でここを通ってたらそりゃ当たっちゃうわよねぇ〜ごめんねぇ』

耳が悪くて私のさっきの「全然大丈夫ですよ!」が聞こえていないのかと思い、もう一度、今度は大きめの声で同じフレーズを言い、また食事に戻った。

すると、また謝ってきた。

『本当にごめんなさいねぇ〜こんなに大荷物だから〇〇〇〇〇〇…』

内心「おばあさんしつこいな、なんでこんな狭いところをわざわざ通る?なんで早く通り抜けないの?」とまた思いながらも無視は出来ず、また半身で一瞬だけ「大丈夫ですから!」と答えた。おばあさんの方へ視線を向けたのは本当に1秒2秒。

その1-2秒の間に…。

黒いキャップを被った先ほどの息子と思われる50代の男性が私のリュックを抱えていた。

スリには様々なパターンがあり、過去には数回、スリに直接注意をしたことがある。(道やメトロで旅行者の私物を盗む瞬間をたまたま見かけた時。) スリを前にしても私はスペイン語でペラペラ言葉が出るタイプだが、その日は、自分のド派手な柄のリュックを見知らぬおじさんが抱き抱えているという相当気持ちが悪い、インパクトが強い光景を目の前にし、言葉が何も出なかった。恐怖や怒りの感情より『気持ち悪い』が強かった。

一瞬、「??」となったが、すぐに立ち上がり、そのおじさんに近づき、無言で手からリュックを取り上げた。気持ち悪かった。

リュックを取り返されたスリは逃げることも抵抗することもなく、唖然とした顔で立っていた。周りの人たちはきっと私たちを知り合いだと感じただろう。「スリの犯人と被害者」という雰囲気は1mmも出ていなかったと思う。

背後から私の気を引いてきたおばあさんと正面を通過して席取をしていた風の息子。2人で来て2人席に座るのにどちらも料理を持っていなかった。

すぐ従業員さんに報告してやろう!と思い、キョロキョロあたりを見ていると、その2人はスーッと奥の方へ消えていった。

また次の獲物を探しているのだろうと思い、その2人を目で追いながら従業員さんが近くに来るのを待った。

私が報告することを悟った息子は遠くの方からずっとこちらを見ている。ずっと目が合う。

やっと従業員さん (若いスペイン人男性) が近くにきたので、「あの、あそこにいる黒いキャップの男が私のこのリュックを盗んだんです」と伝えた。すると従業員さんは『え!?本当!?あいつ!?』と言いながら運んでいた食器を全て置き、追いかけてくれた。

出口近くにいた息子はレジの方へ向かい、人混みに紛れるためだろう、レジから料理エリアへ逃げた (逆走)。

従業員さんはレジ付近にいた数名のスタッフや上司にすぐ出来事をシェアしてくれ、警戒体制になった。

という最近のエピソード。

子供と日本語を話していなかったのに、観光客と思われ、狙われたのか。子連れのリュックに高価なものが入っているわけないのに。子連れ=隙がある、と思われたのか。

行き慣れた場所でも気をつけないと。

バルセロナは移民が本当に多く、軽犯罪 (スリ) が年々深刻化している。

現地人 (スペイン人) たちは移民のそういった犯罪にかなり嫌気が差している。

小さなお子様連れの方も十分ご注意ください…。

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