スペインの時とは違うイタリアの郵便事情。
日本からEMS (国際スピード郵便) でイタリアに荷物を届けてもらう人も多いだろう。かれこれ数度、スペインと日本間でEMSを利用して配達時に関税をかなり取られたり、配達までにえーらい時間がかかったり、問い合わせの電話をかけても繋がらなかったり…というのには慣れていたが、今回は今までに経験したことのないパターンの問題が発生。イタリア郵便 (Poste Italiane) の追跡を見ると、Segnalati problemi nella lavorazione と。業務上の問題が発生してるという表示。しかも毎朝更新されている。なのに記されたオフィスに電話しても荷物は届いてないと毎日言われ、挙げ句の果てには大元の Poste Italiane (電話番号: 803160) に問い合わせるように言われる。
イタリア郵便は配達を下請け会社に頼むのだが、その下請け業者が問題ありだとか。SDAと言うその業者に電話しても「うちも荷物を預かっていない」の一点張りで郵便局に問い合わせてくれ、と逃げるだけ。予想してた通りのたらい回し。この発信履歴を見れば、どれほどひどいかがわかる。
全くラチがあかないし、どこにあるかもわからない。なのにでたらめに郵便局を当たっても仕方ないのでSDAのカスタマーセンターへ苦情を。そして、現在の荷物の状況を詳しく調べてもらう要請をインターネットから申請した。(そのリンクはこちら: http://wwww.sda.it/SITO_SDA-INSIDEX-WEB/index.jsp?ixPageId=694 ) この番号 (199 113 366) にもかけたが解決しなかった。
どんな返事がくるのか効き目があるのか不明だが、数日待ってみることにする。
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それから1,2週間経過、イタリアの Poste Italiane のHPからみていた追跡情報に変化が。ある日、急に日本へ「返送中」という表示に変わった。
...すぐ最寄りの Poste Italiane に向かい、郵便局にあるパソコンから状況を見てもらった。「3時間前に日本へ返送される手続きが完了されたみたいだ」と言われた。『連絡なんか一切きてないし、しかも最低でも一定期間は郵便局で保管しておかないといけないのになんで?』と聞いてみると、担当の郵便局員さんも納得してくれ、すぐに配達業者へ電話をしてくれた。「これは完全なるこちら側の手違いだと思うよ、すまないけど今回は日本へ返っちゃってるみたいだ」と。...まあ、紛失より返送の方がいいか…と思い始め、諦めて帰宅。
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それから2週間、いきなり見知らぬ電話番号から着信が。相手は家の近くをいつも配達してるSDAの業者の人からで、「これから荷物をお届けします。家にいますか?」と。...何も買い物はしていない。思い当たる『荷物』は、日本からのダンボールしかないので、大学からダッシュで帰宅。なぜか濡れ、汚くなったダンボール。もはや原型を留めていないような、こんなのが届いた。
バルセロナでは荷物を受け取った時に税金を取られることがしばしばあったから、イタリアでもそれは起こりうると知ってた。でも、さすがにこのひどい状態で配達して税金まで取れないだろう…。サインだけですぐに荷物は受け取れた。今回は壊れやすいものは入っておらず、春服が数枚、日用品雑貨、お菓子が少し入っていただけだったから良かった。しかも母が服は二重に、他の雑貨もビニールにいれていたからカビていなかった。もし直接ダンボールだったら、間違いなくカビてたと思う。...まあ、着いて良かった。。。
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2018年04月09日に追加情報として「日本の郵便局追跡データ」の推移を。2018年1月17日の朝に日本へ荷物が返送されているということを知ってからどこかに電話をかけることもなく、何もしていなかったのに急に1月31日にステータスの動きが現れた。結果的に、この日、無事に配達された。岡山からカラブリアまで2ヶ月もかかった…。『返送中だったのになんで2週間後にまだイタリアにあったのだろう。その間はどこに...。』という疑問は残るものの...荷物が届いてやっと解放された感。
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