BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【1歳児と片親旅行】バルセロナ⇄関空 (パリ経由)

子供が1歳になったばかりの頃の【バルセロナ⇄関空】旅行の記録を今日はシェアする。自分が渡航前に気になっていた点について自問自答していくスタイルで。

① 同伴しない親の渡航同意書は必要?確認有?
② 機内で飲むミルクと哺乳瓶について
③ 機内で何が1番大変だったか
④ 予想していなかったこと
⑤ 想像より楽だったこと
⑥ ベビーカーを預けることについて
⑦ 機内持ち込み手荷物の中身
⑧ スーツケースの中身
⑨ バシネットについて
⑩ 航空券を取る時に気をつけたこと
⑪ 機内でもらえる離乳食について

1歳児 (12ヶ月) と言っても成長や性格には結構個人差があるので…。渡航当時のうちの子の様子を書くと、

・体重10.6kg、身長77cm
・つかまり立ちが出来るのみ、まだ歩けない
・離乳食後期
・ミルクは1日3-4回 (約600-700ml)
・まだあまり意思疎通が出来ない
・よく寝るタイプ (夜は約10時間睡眠)
・普段ギャーギャー騒いだり、泣くタイプではない

利用した航空会社は、エールフランス航空。往復パリ経由だった。片道18時間のフライト (15-16時間+2時間)。

① 同伴しない親の渡航同意書は必要?確認有?

A. 出入国時にパスポートコントロールを受けることになる『フランス』の大使館に問い合わせると航空会社に聞いてくれと言われ、航空会社に聞くと、パリの空港スタッフ (入国審査官など) の判断によると言われ…。渡航同意書が必要なのか、同意書以外にも同伴しない親の身分証明書のコピーが必要なのか、確実な回答は得られなかったが、念のために両方用意した。結果的に一度も提示を求められることはなかったが、一応準備しておくと安心。ちなみに出入国審査ではパスポートを2冊提示しただけでOKだった。

② 機内で飲むミルクと哺乳瓶について

A. 私はいつもミルクを作る時、最後に水道水で冷やして人肌の温度にするのではなく、お湯と湯冷しで温度を調整している。そのため、渡航前「機内でお湯はもらったとして、水はどうしようか」と思っていた。湯冷しや、市販の赤ちゃん用純水を持っておいた方が良いのか…と。しかし案外、機内のミルクについてはストレスフリーだった。ミルクが必要な時は、空の哺乳瓶に粉末ミルクを入れてCAさんに頼みに行けばすぐ快く作ってくれた。往路も復路も日本人スタッフにミルクを頼む機会がなかったので、英語でCAさんと会話をする形となった。

「200ml」のミルクを作りたい時、お湯を200の線まで入れて水道水で冷やすタイプのCAさんもいれば、私と同じように水で割るタイプの人もいる。後者の場合は「200ml 欲しいんです」と言うと、『じゃあ140くらいまでお湯を入れるね!』と言ってくれた。

哺乳瓶は飲み終わってすぐトイレで簡単に洗い、水気をとった。たまにお湯をもらってすすいだが、哺乳瓶洗いは機内に持ち込んでいなかった。1歳だからある程度の菌がいても大丈夫なはず。(後日体調やお腹を壊すことはなかった。)

③ 機内で何が1番大変だったか

A. 赤ちゃんはどの時期も違った大変さがあるが…。まだ歩けない、ハイハイをたくさんしたい月齢の赤ちゃんの場合、機内のいたるところをハイハイで冒険したがるのが最も大変だった。床をハイハイは衛生面でも避けたいし、誰かに手を踏まれるかもしれないし…。普段の生活で泣き叫ぶことがない我が子もハイハイを阻止されると大泣き。

泣かれると困るのでハイハイをさせるも、やはり汚いし危ないので止めさせ、また大泣き、の繰り返し。おもちゃ、お菓子、ジュースなど、準備をしていても『16時間』のフライトはやっぱり長い。(14時間ちょっとのフライトかと思いきや、この日は初めてのロシアの上を通らない、アメリカ方面からパリへ行くルートだった。)

『ハイハイを阻止→大泣き』の次に大変だったのは、片親旅行ならではの『自分の食事の時間』。全ての料理のラップや蓋を素早く開け、どんなに大急ぎで食べたとしても5分弱。足元に立たせておくわけにもいかない。食べている最中にハイハイでどこかに行こうとする我が子を追いかけるには一度机を折り畳まなければならない。その間のお盆はどこに置いておこう…?

その次にキツかったのは、全く休めないこと。子供が生まれるまでは『飛行機=寝る場所』だったにも関わらず、機内では一睡も出来ず、16時間。そして乗り換え。プラス思考と気力で乗り切るしかない。

④ 予想していなかったこと

A.『酔いによる嘔吐』は予想していなかった。というのも、1歳児検診の際に「1歳でも飲める酔い止め薬」について主治医に聞くと、「赤ちゃんは基本的に酔わない。だから市販の乗り物酔いも3歳からとなっている。乗り物酔いは飲ませなくて大丈夫です。」と言われていた。 11時間〜14時間乗る長距離便であれば大きな飛行機なのであまり機体が揺れることはないが、バルセロナ⇄パリ間の小型飛行機は天候によってものすごく揺れる。私たちのフライトはいつもに増して激しく長時間揺れ、母子共に歩けないほど酔ってしまった。スーツケースに荷物が入りきらず、仕方なく手荷物に入れておいた上下の着替えがあったからセーフだったが、もしなかったら困っていた。赤ちゃんの着替えだけでなく、自分の着替えも上下入れておく方が良い。

耳抜きのために飲ませた『大好きなマンゴーのスムージー』の酸が余計に吐き気の原因になってしまったかもしれない…。

⑤ 想像より楽だったこと

A. バルセロナの空港でも関空でも『手荷物検査』は非常に楽。バルセロナでは子連れ限定の特別レーンを利用出来る。特に何も見せる必要がない。関空のファストレーンは、チェックインカウンターでもらった小さな紙を見せなければならない。手荷物検査の長蛇の列に並ばなくて良いだけでもかなり助かる。ただ、完璧に荷造りをしている手荷物 (リュックやカバン) の中身を全て出し、離乳食やミルクのチェックを受けなければならないのは大変。また元に戻すのが…。

妊娠時にもこの優先レーンを利用することが出来る。妊娠中は特別にチェックを受ける手荷物がないからサッと2-3分で通過可能。(通常の手荷物検査と同様、液体やパソコンなどの電子機器をトレーに出す程度。)

⑥ ベビーカーを預けることについて

A. 機内持ち込みが可能なサイズではなかったので、スーツケースとは別に預けることになった。エールフランスのHPを見ると、『ベビーカーは全体をキャリングケースの中に入れ、梱包する必要がある』と書かれていた。ベビーカーのケースどうしようかと思っていると、私の母が日本の100均にある「ロングコート収納袋」を代替品として用意してくれた!バギーがすっぽり、ジャストサイズで入った!破けることなく、結構しっかりしていた。

[バギーのサイズ]
サイズ (開) W48×D85×H103cm
サイズ (閉) W24×D26×H116cm

往復どちらの便も飛行機に乗る直前までベビーカー (バギー) を使うことが出来た。搭乗が始まったあたりでバギーを折りたたみ、収納袋に入れ、ゲートを通過する際スタッフに渡した。預け荷物の制限とは関係なしに無料で預けられる。

⑦ 機内持ち込み手荷物の中身

A.『バルセロナ→関空』はバタバタで写真を撮る余裕がなかったので、⑦⑧で使う荷物の写真は『関空→バルセロナ』日本で買ったアイテムばかり。

1歳児と日本からヨーロッパ旅行へ行く人の参考になるかもしれない。

荷物の数は、スーツケース1つ (23.3kg) と、手荷物が2つ (各8.8kg)。リュックには機内で必要になる赤ちゃんグッズを入れ、もう1つのカバンに予備の赤ちゃんグッズと私の荷物を少々。

機内ですぐに取り出せる位置に置いていた赤ちゃんグッズの中身は、

・粉ミルク (少し多めに200ml分×7)
・液体ミルク (ほほえみ缶240ml×2本)
・離乳食のお弁当 (にこにこボックスを3箱)
・お菓子 (ハイハイン、ボーロ、ビスケットなどを数袋ずつ)
・森永やさいジュレ4つ
・ベビー麦茶 (125ml×1本)
・ベビー麦茶粉末 (数袋)
・メリーズのおしめ (20枚ほど)
・おしり拭き (80枚入り)
・手と口拭き (30枚入り)
・保湿クリーム (少々)
・歯磨きシート (3枚ほど)
・小さいビニール袋 (15枚ほど)
・哺乳瓶 (3本)
・着替え (1-2セット)
・靴下の予備 (機内をハイハイする前提で)
・お気に入りのタオル1枚
・軽くて小さめのおもちゃ (2個)

⑧ スーツケースの中身

A. 日本発の荷物はいつもこんな感じ。

スペインでは買えない離乳食たち (大量)、お菓子、スペイン人の友人にあげるお土産たち、弟から頼まれたお菓子と料理アイテム。今回初めて日本からスペインへ持って帰ってきたモノの中で一番実用的かつ便利だったのは、100均で買った、スーツケースに入るサイズの小さなお風呂の椅子。乳幼児とヨーロッパ旅行をする人におすすめ。ヨーロッパのホテルや家のお風呂場でバスチェアを見たことがない。

⑨ バシネットについて

A. バシネットとは、機内の前側の壁に取り付けるタイプの簡易ベビーベッドのこと。事前に電話予約が必要で、空きがあれば用意してもらえる。体重10kg、身長70cm未満の乳幼児に対応しているもので、うちの子は身長が7cmオーバーしていたが、体重はギリギリセーフという判断で往復共に取り付けてもらえた。足を少々折り曲げた感じになったとしても横になって寝れるのは楽だろう、と。5分でも大人しくそこにいてくれると私も肩の力を抜けたのだが、往復のフライトで合計30分もそのバシネットの中で寝てくれなかった。

次の旅行時は確実にサイズオーバーしているから最後のバシネット記念として写真を撮りたかったが、撮る暇が全くなかった…。

⑩ 航空券を取る時に気をつけたこと

A. 1番は、乗り換え時間。最短時間で行き来したいので1人であれば「1時間乗り換え」もしくは「1時間未満乗り換え」を好んで選択するところだが、乳幼児を伴う旅行時は、4-5時間乗り換えがちょうど良い…。2番は、良い席の確保。

⑪ 機内でもらえる離乳食について

A. 往復便とも電話で離乳食の希望を伝えていたにも関わらず、「パリ発関空行きの飛行機」では残念ながら離乳食が準備されておらず、用意しておいたベビーフードを食べさせた。「関空発パリ行きの飛行機」では日本のベビーフードが準備されていた。食べたことがなかったアンパンマンのお米ボールと、大好きな桃と白葡萄のゼリーに大喜び。エプロンとプラスチックのスプーン付き。

↓ こんな感じで、大人の食事が始まる15-20分くらい前に運ばれてきた。機内で付け方を教えてもらえる赤ちゃん用のシートベルトの写真も載せておく。

「パリ発関空行きの飛行機」では近くにほぼ同じ月齢の赤ちゃんがいた。同じく離乳食をもらえなかったが、CAさんに言うタイミングもなかった。13時半にパリを出発した飛行機。お昼ご飯を食べている前提で、数時間後に食事があるのかと思いきや、離陸から間も無く大人の食事がスタートした。大人の食事が始まるとCAさんは忙しそうになるし、通路も自由に通れなくなるし、そうこうしていると子供がゴゾゴゾ動き出す時間になり…。

【蛇足】
やはり日本はどこも綺麗。ベビールームも100点満点の清潔感。搭乗ゲートのすぐ近くにもお湯&電子レンジ完備のベビールームがあり、助かった。

スペインはベビールームがなさすぎる。

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