自治州別ビール売り上げランキング2021を見ると…
カタルーニャ: ESTRELLA
マドリッド: MAHOU
ガリシア: ESTRELLA GALÍCIA
バスク: SAN MIGUEL
アンダルシア: CRUZCAMPO
自分が住んでいる州でよく目にする銘柄があるだろう。
130年以上の歴史を持つダム社のビールブランド『Estrella (エストレージャ)』は…
1876年にバルセロナで August Kuentzmann Damm氏 (フランスのアルザス地方出身) によって作られた。1920年に現在のバルセロナ工場が建てられ、これまでに数多くのビールブランドを展開している。
【国内売り上げランキング】
スペインで最も売れているビールは…
CRP (消費者リーチポイント) は、1年間に消費者から購入された回数。
参考データ: Explore the data
【グループ会社別生産量ランキング】
1ヘクトリットルは、100リットル。
参考データ: Cerveceros.org
【2021年版スペイン銘柄】
スペイン全土で販売されている銘柄は、全10種類。バルセロナでよく見る『MORITZ』は、地方レベルの銘柄に含まれている。
【スペインビール主要銘柄史】
最も長い歴史を有する『MORIZ (モリツ)』は、1856年にフランス出身のルイス・モリッツによってバルセロナのラバル地区で創業された。
モリツビールは、バルセロナを始めとするカタルーニャ州で大人気となったが、1970年代に2度発生したオイルショックなどの影響から経営が悪化し、1978年には一時生産停止となる。それからモリッツ家によって2004年より生産が再開された。
カタルーニャの市場に初めて黒ビールを売り出した会社。
【州別消費量】
消費量が最も多いのはアンダルシア地方で、1人当たり28リットル (スペイン国内平均23.3リットル)。2位はバレアレス諸島で、27.9リットル。3位以下は、ムルシア (26.8リットル)、同率4位がマドリッドとナバーラ (25.4リットル) という数字が出ている。
参考データ: Últimos datos de consumo alimentario
【ビール消費量の推移】
2020年はコロナが影響し、家庭での消費量が過去10年の中でトップ。
参考データ: Cerveceros.org
【EUで生産量の多い国は?】
ヨーロッパでビールの生産が高い国は…1位ドイツ。2位ポーランド。そして3位にスペインがランクイン。
参考データ: Cerveceros.org
【世界中で飲まれているのは?】
最も世界中で飲まれている『スペインのビール』は、Mahou Cinco Estrellas (マオウ・シンコ・エストレージャス)。
ビールの国際的なコンペティション (World Beer Challenge) や、世界最大級のビール審査会 (Workd Beer Awards) でも高い得点を得ている。
【おまけ】
ビールにまつわるクイズを3問出題。
① ビールを発酵させる時の酵母の種類によって、ビールは次のように分類出来る。
a. ラガーと黒ビール
b. ラガーとエール
c. アルコールとノンアルコール
② ビールが苦いのは〇〇に含まれる成分のせい。
a. 麦芽
b. 大麦
c. ルプリン
③ 世界で初めて缶入りビールが販売された年は?
a. 1935年
b. 1940年
c. 1955年
【答え】
① b ② c ③ a
おすすめ記事: