少し落ち着いて来たものの、まだ自由に渡航が出来る状況ではないコロナ禍の2021年3月10日。日本からスペインへ渡航するよりも、スペインから日本へ一時帰国する方が何かと面倒になっている。
スペインを出国 (オランダ経由で日本に帰国) するにあたり、準備しておくべき6点は…
① 出国72時間前のPCR検査陰性証明
➡︎ 陰性の結果がメールで届く場合も、必ず証明書を印刷したもの (コピーも可) を提示しなければならない。
Un resultado negativo de la prueba NAAT de Covid. La pruebaa debe ser realizada dentro de las 72 horas anteriores a la salida y debe traer una copia impresa del resultado de esta prueba.
② 出発4時間前の迅速検査陰性証明
➡︎ スペインはオランダ政府が指定する安全国ではないため、このスピードテストの結果も必要。安全国の一覧は、ココをクリック。4時間前とは『オランダ到着4時間前』ではなく、『オランダへの飛行機が出る4時間前』である。
③ 出国前検査証明
➡︎ これは日本の厚生労働省が求める証明書で、国籍を問わず、海外から日本に入国する全ての人が提出しなければならない。正式なフォーマットは、2種類 (日本語と英語の併記ver. と、英語のみver.)。記入例もついているから病院に持って行きやすい。
④ 3種類のアプリ
➡︎ ダウンロードをお忘れなく。
・SkypeまたはWhatsApp
・COCOA (接触確認アプリ)
・OEL (Overseas Entrants Locator)
⚠︎ 関空で2021年4月1日にOELではなく「OSSMMAを入れて通知をONに」と言われたが、翌日「2021年3月26日以降入国の人はOSSMMAではなく、OELをダウンロードしてください」とメールが届いた。
⑤ 誓約書 (個人)
➡︎ アプリのダウンロードに関する5つのポイントもかかれてある。帰国後、14日間の隔離をすること、公共交通機関を使わないことなどに同意する内容。
⑥ 質問票
➡︎ 事前に回答し、QRコードを作成しておかなければならない。コードは、スクリーンショットで保存するか、印刷をして、検疫時に提示する。
…
…
上記、5種類の証明書+質問票のうち、苦労するのが①と②である。
今日は、バルセロナで、
・PCRの陰性証明書
・出国前検査証明書
・4時間前の迅速検査陰性証明
を発行してくれる病院の情報を書き残しておく。
⚠︎ 利用する航空会社 (正確には乗り換え地) によって、必要書類が変わるため、自分が利用する会社の情報を念入りに確認しておこう。
【前書き】
ある用事で一時帰国をしなければならないのは、私ではなく弟。減便の影響で、バルセロナを朝06時20分に出発するフライトになってしまい…② 出発4時間前の迅速検査陰性証明 を得るのが難しい。24時間受け付けてくれる病院を探す必要があった。
だから今回は、PCRを受ける病院とは異なる場所でこの検査をする。そのため、これから2箇所の病院の情報を書くが、フライトの出発時間が午前10時〜午後6時であれば、多くの場合、1つの病院で問題ない。
【病院探し】
PCR検査を行なっているとHPに書いてある病院であっても、断られる場合がある。日本のビザ申請の『健康診断書』事情と似ているが…。PCRの陰性証明書だけでなく、「日本の厚生労働省指定フォーマットにもサインをしてくださいますか?」と言うと、全員が全員、良い返事をくれるわけではない。実際、最初に問い合わせた病院からは、難しいと言われた。(しかも返事をもらうのに3日以上かかった。)
一方で、2つ目の病院は、すぐに既読がつき、6分で返事が来た。この時点で好印象。ここにしようと決めた。
【問い合わせた内容】
私は昨夏の一時帰国の際、関空でPCR検査を受けた以来、受けていない。弟は今回初めて。だから検査の結果が出るまでにどれくらいの時間がかかるのか、いつ病院に行くのがちょうど良いのか、検討がつかなかった。そのため、以下の内容で問い合わせをした。
・簡単に自己紹介
・PCR検査が必要な理由
・航空会社の規定
・フライト情報
・妥当な日時を教えてほしい
・出国前検査証明も書いてくれるか
・予約の有無
参考までに具体的なフライト情報を載せておく。
2021年3月31日午前06時20分発
➡︎ 2021年3月30日午前7時にPCR検査
これくらいの時間を見ておけば良い。陰性証明書は、PCR検査をした10時間後くらいにもらえるらしい。割と速い。
【PCR検査をする病院】
快く返事をくれた病院は、オスピタルクリニック・デ・バルセロナの真裏にあるラボラトリオ。
病院名: LAB. DURAN BELLIDO
HP: LAB DURAN BELLIDO
住所: Calle Urgell 161 bajos
WhatsApp: 669 455 579
営業時間: 月-土 7時-20時
日-祝 8時-20時
365日開いている
最寄りメトロ: Hospital Clínic L5
ここは、日本入国時に必要となる出国前検査証明書の記入&サインもしてくれる。
Sin problemas en rellenar el formulario la parte relacionada con la analítica PCR.
と返事をもらった。午前7時-9時の間は、予約は不要。出入国時のトラブルを避けるために、結果はデジタル (メール) ではなく、きちんと紙でもらっておきたい。
【PCR検査の病院と料金】
バルセロナ市内の料金の相場は、病院によって多少の違いがあるが調べるとPCR検査の相場は110ユーロ-140ユーロ (約1万3800円-約1万7500円) だった。私は割引クーポンを持っているため、若干安い特別料金で100ユーロ (約1万2500円)。でも、意外とかかる…。
続いて、24時間で迅速検査 (test rápido/prueba rápida) が行える病院について。
【迅速検査の病院と料金】
病院名: Clícica Creu Blanca
住所: Calle J.V. Foix 63-71
HP: creublancaonline.com
料金: 50ユーロ
*20時-8時は深夜料金で+60ユーロ
WhatsApp: 664 234 556
迅速検査のスペイン語正式名称は、Test rápido de antígenos (COVID)。英語では、Rapid anti-gen test と言う。この病院は、オンライン割引があり、ネットで予め支払いを済ませると、50ユーロ (約6250円) で受けることが出来る。夜8時以降-朝8時前は、この料金に+60ユーロかかる。わずか20分で結果が出るらしい。
予約は24時間、何時に行っても不要。値段もHPにあった通り。チャットの返事は、約40分後にもらえた。
何はともあれ、スムーズ且つ無事に病院が押さえられた。良かった。証明書や検査がたくさんあるのは、安心要素だと思っておこう。同じ飛行機に乗り合わせるお客さんだけでなく、その乗り換え地の空港のゲート付近にいる人たちは全員、自分と同じようにお金と時間をかけてチェックしているわけだから。
各証明書を取得した日 (2021年03月31日) と、日本に入国できた日 (2021年04月01日) に、それぞれ追記としてこの記事の最後に情報を載せる。
【追記: 2021年03月31日】
問題が発生しつつも…どうにか全書類を集めることが出来た。
詳しくは下の記事で。
【追記: 2021年04月01日】
午前8時23分に関空着、午前8時45分にPCR検査。無事に入国した。
スペイン: 鼻咽頭検査
➡︎ 結果が出るまで8時間
関空: 唾液検査
➡︎ 結果が出るまで1時間弱
おすすめ記事: