全く関心を抱けない分野、面白くない授業、好きになれない先生を『好きなる方法』を昔、私は母からこう習った。
【母の教え】
先生を嫌いになった要因 (態度、性格、喋り方など) や、授業が面白くない理由は追求しない。そこに不必要なエネルギーを使わない。自分の見方を変える。そのために、いくつかの「仮定」を立てる。
例えば、
大事に思う人ver.
➡︎ 既婚者であれば「この先生を好きになって結婚した人がいるのね」「誰かにとっての大事なお父さんなのね」と思い、この角度から良い部分を探す。誰しも必ず『大切な人』である。先生の家庭内役割や職場内の立ち位置 (ストレスが多いであろう中間管理職) を想像することで同情心を煽る。…これは人間性を好めない相手の時に有効。
なぜその教科が好きなのかver.
➡︎ 何百とある中から、なぜこの人はこの教科を専門に選んだのかを考えてみる。「現代文じゃなくて古典に惹かれたのね」「漢詩のどこに魅力を感じているのかな」と、その人 (分野) を少し遠くから客観的に見る。
それでも好きになれないver.
➡︎ それでもダメなら、「その1人 (苦手な先生や人) のために、自分がマイナスな気持ちになるのは損だ」「その人が原因で、自分がマイナス (低い点数やストレス) を被るなんて損だ」と思ってみる。
このように様々な角度から考えることで、徐々に『嫌い』や『苦手』が薄まっていく。相手を変えるのは難しいが、自分側を変えるのは簡単である。
【未だに実践している話】
好きになれそうにない人と接する時は、ほぼ無意識的に「この人も誰かにとっての大切な人」だと考えるようになった。好奇心旺盛でありながら、時に無関心にもなれる性格が最も楽だと思う。(もちろん、無関心は態度に一切出さない。相性がイマイチなだけ。相手を傷つけることなく自然に離れる。)
大人になると、子供の頃よりは自由に、興味がないことや環境、嫌いな人を避ける選択ができるようになるが、嫌いなものを避けてばかりの人生ではいけないことに気づき始める。それでは何も解決しない、1mmも成長しない、ということに気づく。この「成長」と「ストレスフリーな人生」のバランスが大事。
【他人に興味がない人】
以前、「他人に興味がないが、このままでも良いのか」という相談をもらったことがある。興味が湧いてくる人は、この世界に必ず存在するから、その人と出会えるまで焦ることなく待っていれば良いと思う、と答えた。ただ、他の人とのコミュニケーションを完全に閉ざしてしまうのはダメ。挨拶だけでも、必要最低限のやりとりでも良い。
相手が何かを話してくれている時は、自分にとってそれが大切か、面白いか、好きか、で判断をして発言するのではなく、いつも「相手にとって」で物事を考えていくと、少し世界が広がるかもしれない。相手が好きなものを無理に好きになる必要はないが、同じように「価値」を感じようとする気持ちがポイントだと思う。
【おまけ: 母の教え②】
英語 (言語) の魅力は、海外旅行+同年代の歌手を紹介する。
15歳の頃、母からジャスティンビーバーを教えてもらい、洋楽を聞くようになり、英語と翻訳に興味を持ち始めた。2011年5月17日には当時小学生だった弟と一緒にZEPP OSAKAまでコンサートへ行ったほど、好きになった。
「勉強しなさい」「〇〇をしなさい」と強制するのではなく、経験や機会を提供して興味を引き出す。
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