BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【ピソ探しの難点】良いシェアメイトより良いオーナーを。

スペインに来られた日本人生徒さんが直面する『問題』として、圧倒的に数が多いのは『ピソ (アパート)』である。

家賃や保証金…

シェアメイト…

近所の騒音…

「綺麗」の基準…

タバコやマリファナの匂い…

シャワーのお湯が出ない…

ブレーカーがすぐに落ちる…

今日は、ここ半年の間に発生したトラブルの中から特に頭を悩ませた問題3選をシェアし、外国で住む難しさを少し書き残しておく。

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【その1: デポジット】
コロナが影響しているのか、今年は初めて『デポジット (保証金) 問題』が発生した。入居時からもともと壊れていた部屋の備品や家具…。オーナーにいくら「直してほしい」と伝えても、スルーされ続ける。他の質問や相談には答えてくれるのに、なぜかそこに関しては永遠にスルー。案の定、退去日に『〇〇が壊れているからデポジットは返せないよ』の一言。

解決策
・入居時に一通り、壊れている箇所はないかチェックする。
・壊れているものがあった場合は、チャットやメールを使い、オーナーへ写真と文字で状況を伝える。これがいずれ証拠となる。
・日本なら一度スルーをされても「今、考えてくれているのかな」「連続で前回の返答を求めたら失礼かな?しつこいかな?」と気にしても良いが、スペインでこれは、望んでいない結果を導くことになる。しつこいくらい行かないと。大事な内容を答えてくれるまで次の話題に進んではいけない。

【その2: 入居日に鍵がない】
前代未聞の入居日に「鍵がない」と言われる事件。急な入居ではなく、2-3週間前から引っ越す日は決まっていた。それにも関わらず、当日にあたふたと数え切れない量の鍵が入った大きな箱を持ってきて、ドアの前で一本ずつ…あれでもないこれでもない…と呟く不動産会社。結果、その箱の中に鍵はなく、新しい鍵を作ってくれることになった。大きなミス。日本であれば、その日のうち、もしくは翌日に必ず鍵を用意してくれるが… (事前に確認しておくのが普通だが…)

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実際に新居に入れたのは、予定日を5日も過ぎた日のこと。引っ越すまでの期間、家を2つ借りていたからセーフだったが、…危うく自腹でホテル生活になるところだった話。

解決策
・仮に、その日のうちに引っ越しを終える (新居に荷物を運び終える) 必要がなかったとしても、その事実を伝えない方が良い。早めに鍵をもらうのに越したことはない。スペインで「明日で大丈夫ですよ」と言うと、…一週間後になるだろう。
・デポジットを納め、一ヶ月目の家賃を前払いして契約を終えているのに、入居日に鍵がないのは、おかしい。面と向かって「鍵がない」と言われたら、困った表情で話をすること。もし私が鍵をもらえない立場なら、チャットにせよ対面にせよ、こちらから問題がある不動産会社やオーナーに "Lo siento." と "Gracias." は絶対に使わない。スペイン語の "Lo siento." は、日本語の「すみませんが、よろしくお願いいたします」の「すみません」ではなく、自分が本当に悪いことをした時に使う言葉だから、勘違いをされる原因になる。

 

 

【その3: 返信がない】
入居後、ピタッと音信不通になる不動産会社が現れた。大事な契約の話をしたいのに、ずーっと既読スルーが続いているようだ。痺れを切らし、別の担当者 (不動産会社のディレクター) に連絡を入れるも、別の新しい担当者のコンタクトを渡され「この人に聞いて」と、なぜかたらい回しに。別の新しい担当者に送ったメッセージには、すぐ既読がついたが…数日が経過した今日もまだ返信が得られていない。

返信がないのは非常に困る。

このまま家を出ても良いが、そうすると、デポジットを返してもらえない可能性が高まる。自分側に非がないのに、デポジット (数万円) を失うのは勿体無い上、この状況は非常によろしくないので、来週の月曜日に私が一緒に生徒さんの不動産会社を訪問することになっている。

解決策
・返信がない場合は、直接オフィスへ。
・別の担当者のコンタクトを渡され、またその人からも別の人を紹介されたら…さすがに動いた方が良い。
・この種の問題も、早めに解決すること。先延ばしはダメ。 

 

 

【良いオーナーを選ぶ】
一般的に、シェアハウスを選ぶ時、

・シェアメイト
・お部屋の条件
・立地
・家賃

の中から優先順位を決めていく。最初から『良いオーナー』も条件に入れている人は、なかなかいない。いたとすれば、素晴らしい。

『良い=信頼できる』オーナーや不動産会社を選んだ方が良い理由を5つ挙げると、

(a) 契約とお金が発生するから
(b) シェアメイトは入れ替わりがあるが、オーナーはずっと変わらない
(c) 良いオーナーの周りには「良い人」が多い
(d) トラブルに遭う確率が極めてゼロに近くなる
(e) 様々な場面で頼りにできる (心強い)

信頼できる友達に出会うより難しいのではないだろうか。…ビジネスだから。

「お人好しな人」「親切な人」ばかりとは限らない。優しく接してくれた相手を最初から信じられないのは残念であるが、お金が絡むと、手のひらを返す大人はたくさんいる。スペインにもたくさんいる。「外国人だから」「まだ19歳だから」「まだ21歳だから」という目で見てくれない。「お客様」として見られる。

これまでに一度も嫌な思いをしたことがない人がいれば、相当ラッキー。トラブルを経験したことがある人は、普通 (よくあること) だと思う。それくらい…色々なハプニングが後を絶たない。でも嫌なことがあっても、確実に海外生活の経験値はアップしているから、凹むことなく乗り越えていこう。

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