BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【VS留学反対な親】どうやって説得すれば良いですか?

以前、【500記事目】私の生い立ちと家族という記事の中で触れた通り、私は、好きなことをやらせてもらえる自由な環境で育った。留学も進学も一切、反対をされたことはない。むしろ祖父母からも母からもずっと応援してもらえている。

しかし、弟は『心配されがち』で…。進路変更をする時はいつも、父から『無難な道』を勧められ…。助けて状態になる。だからその、反対されて困る気持ちを知っている。

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…そんな時は、姉の出番。

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【VS留学反対な親】
スペイン大学進学個別相談会に参加してくださる高校生や日本の大学生の中にも、保護者の反対を押し切れず、『留学』という夢を諦めてしまった方が数名。その割合は、12人に1人。経済的に自立していない10代後半から20代前半は、反対される可能性が高い傾向にある。

賛成をしてもらえてはいるものの…

・企業の新商品のプレゼン並みの資料
・かかる全費用の見積書

の提示および、

・動機
・将来の見込み

を問われるケースもある。うちの弟は、この、やや複雑パターン。全費用の詳細込みの見積書の請求は、毎度ため息が出る。私はもうすぐ8年目に突入するということもあり、3分ほどで明確な数字を出せるが、初めてスペイン留学を考える場合、これを求められたら、…留学会社は間違いなくお手上げだろう。航空券、家賃、海外保険、学費の4点は、誰でも余裕。その他は、経験がないと算出不可。

【1年間の生活費】
現地で学生証の申請 (更新) にかかる費用、一人暮らしを始める際の保証金や礼金、日用品、ちょっとした家電、衣料品、追加で購入が必要な教材費、プレゼントや外食費、携帯代、ジムやスポーツ施設の利用料、語学コースの延長や追加…。

日本でも『大学生になって、一人暮らしを始めた日から1年間でかかる全費用』を事細かく予想し、紙面上に表すのは難しい。

弟のために昨年の夏に出した1年間の見積もりは、135万7600円だった。これには、学費以外の生活費が含まれている。現在、計算通りの金額が口座に残った状態で、半年が過ぎようとしている。

来年度の金額も、ほぼ同じだった。143万円。これに学費が135万円〜165万円プラスされる。だからきっと、バルセロナ生活で学費以外にかかるお金の平均は『139万円』と言ったところ。

 

 

【お金以外の問題】
続いて求められるのは、

・動機
・将来の見込み

昨夜、実際に投げかけられた4つの質問と、説得できたその答えを参考までに書き残しておく。マークは、説得ポイント。

Q1. 言葉の問題とか大丈夫か?
A1. 現時点で言語の習得度合いはB2 (中上級レベル) で、残り4ヶ月もあれば、十分スペイン語で専門的な授業を受けられるレベルに達する。ネイティブまみれの環境で、言葉が「大丈夫」になることはない。どうにかするしかない。

専門学校や大学に進むと、語学学校時代には感じたことのない劣りを必ず感じるが、学びたい意欲が高まると同時に、努力の必要性が湧いてくる。毎日納得が行くまで努力をする。これを繰り返していくと、「これだけは誰にも負けない」と言える強みに気づくようになる。そうするとネイティブと肩を並べる環境下でも自然と自信や実力がついてくるし、周りの仲間たちや先生方からも信頼され、良い関係が築け始める。だからこのまま進めば、心配ない。

「A1・B1」とか、「A1からA2に上がるには最低でも70時間かかる」というような言語の習得度合いを理解している保護者はそうそういない。だからそこを調べあげて攻めても良いと思う。説明しても分からないだろうけど…。求められたら言うしかない。(参考リンク: A2とかB1って何?)

「英語もできないのにスペイン語なんて…」と言われたら、『スペイン語をマスターすると英語が簡単になるらしい』とか、『英語ができなくてもスペイン語をマスターできた人なんて世界にたくさんいる』とか。スペイン語の重要性については、下の記事をデータとして示せば良い。

Q2. その学校 (信頼度) 大丈夫か?
A2. 大丈夫。

* 学校のHP、SNS、デジタルパンフレットを提示する。学校に問い合わせをした時のやりとりや、実際に通ったことがある人とのチャット、感想が記されているブログも学校の信憑性を高めるだろう。ラッキーなことに今は、ボタンひとつでオンラインカウンセリングも出来る時代。あらゆる手段を有効に活用しよう。

Q3. そんなところ (ある分野において国内トップレベルの環境) で、通用するのか?
A3. 通用させる。現に、今までと全く違う「今よりも上の環境に行く」と意識し始めた日から、〇〇 (弟) は、自分で電子辞書を引きながら専門用語が並ぶパンフレットや、カリキュラムを進んで読むようになった。

「通用しないかな?なぜそう思う?」と逆質問をしても良い。難しい環境、ハイレベルな環境、異国の地に身を置く『近い将来』を意識し、起こった具体的な変化を挙げると効果的。「留学を目指すようになって英語の成績が上がった」とか、「ラジオでスペイン語を聴き始めた」とか、「通学時間にスペイン語の本を読むようになった」とか、小さな変化で構わない。もしまだ言えそうなことがないのなら、今日から始めれば良い。

Q4.「夢」と「出来る」は違う。大丈夫か?
A4.「出来る」で道を選んでたら、今いる地点が限界で、それより上に達することはない。やってみるしかない。「出来ない」と感じたらハードルをひとつ下げるか、別の道を試すことになるが、それでも今いる地点よりは確実に上へ行ける。

* こう言われても、決して自信を失わないこと。自分の可能性を狭めてしまわないこと。「出来る」を辿っていけば、夢は知らない間に叶っているから、今はそのスタートを迎えるために、頑張りたいアピールを。

 

 

【将来の見込み】
私も少し黙り込んでしまいそうな質問。小さな島国にはない大きな可能性を感じるこの世界で、どのように未来を見込もうか。上手に型に入りきるかな。こぼれそう。何ならこぼれる部分をたくさん見てほしい。と思ってしまう。

【反対は心配】
反対されるのは、不幸なことではない。心配されている、大切にされている証拠だと捉えるようにしよう。(なかなかそうとは思えないだろうけど…。)「なんで理解してくれないの?」と怒るのではなく、喧嘩腰になるのではなく、説得を試みる。保護者の方の不安要素、認められない理由を聴き、安心させられるように事前に十分な情報収集を行っておく。応援してもらえるように上手く話を持っていく。

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