2021年1月7日(木)。初めてバルセロナで『寒い』を感じ、ストーブを買いにデパートへ行った日。
【寒い】
冬が好きで。寒いのが好きで。これまで、暖房を使わない生活を送ってきた。バルセロナよりはるかに気温が低くなる冬の南イタリアでも…大雪になった夜、洗濯物を乾かすためにつけた程度だった。
しかし、…今年は特別。スペインに大寒波がやってきた。
滅多に雪が降らないバルセロナの人たちは、「降るかも!」のニュースに心を躍らせた。1月5日の夜風は、ひんやりと冷たく、雪を連想させる雲が空を覆っていた。が…
【ストーブ選び】
デパートや家電量販店で『ストーブ』のコーナーに立ち寄ったことがなかったから、どれくらいの品揃えがあるのか、どのブランドが良いのか、いくらするのか、…不明。さっぱり検討がつかない中、カタルーニャ広場の真横にある大きなチェーンのデパート、El Corte Inglés (エル・コルテイングレス) へ。
見たことがない形とサイズのストーブを目の当たりにし…
とりあえず全商品の…
・値段
・特徴 (売り)
・ワット数
を一通り見ていった。
最低1500W、基本2000Wの商品ばかりであることを発見した。日本に比べるとだいぶ数が大きい。
バルセロナの電気代は、驚くほど高いので、2000Wは少し気が引け、出来るだけ小さいワット数のものを購入しようと思った。
電気毛布?ストーブ?
温風ヒーター?…?
➡︎ 寝る時は寒くなく、仕事や勉強をしている時だけ足元にほしいから『電気ストーブ』にした。電源を入れてから温まるまでのスピードが速い方が良い。温風ヒーターは、風が結局寒そうなイメージ。
【サイズと相場】
持ち運びに便利な小さなサイズの電気ストーブは、43.90ユーロ〜59ユーロ (約5600円〜約7500円)。大きなものより高かった。最初は、下の写真の左に写っている43.90ユーロの『Taurus』(世界的な欧州多国籍企業ブランド) のストーブ (1500W) を買おうかと思ったが、
日本にいる母とMessengerで相談の末、下の写真の赤矢印のハロゲンストーブを購入した。スペイン語で、Calefactor halógeno (カレファクトール・アロヘノ)。
値札がなく、近くにいた従業員さんに「これはいくらですか?」と聞くと、『その横の (29ユーロ) くらいよ〜!』とアバウトな返事をもらった。
「じゃあ、これで。」
【3つの決め手】
① 400Wずつの3段階
ボタンが3つ付いていて、熱源が3本あるタイプ。
1本: 400W
2本: 800W
3本: 1200W
1本で十分ぬくい。
ちなみに、220-240V-50-60Hz。
② 安い
使用時の電気代が安いだけでなく、原価も安い。
コンパクトなヒーター
1500Wでしか使えない
43.90ユーロ (約5600円)
ハロゲンストーブ
400Wでも使える
25ユーロ (約3200円)
③ コンセントの長さ
長すぎず、短すぎず。部屋の置きたい場所と自分の足元を想像した時に、ちょうど良いと感じた。(机の上にあるコンセントから繋げて床に置いても大丈夫な長さ。)
メーカー: SAIVOD
商品名: Calefactor halógeno
型番: DES-918
保証: 2年間
【有名なメーカー?】
「Saivod」は、El Corte Inglés (エル・コルテイングレス) の、家電ブランド。二流になるため、お手軽価格の商品が多い。高質な上、保証もきちんとついている。ストーブの他には、冷蔵庫、ミシン、オーブン、洗濯機、エアコン、電子レンジをはじめとする家電があり、エル・コルテイングレスを知っている人であれば、商品に対する信頼度も上がるだろう。
『500ユーロ以上の大きな買い物 (例: 冷蔵庫) をする時には、一流の、製造元がはっきりと分かる大手 (例: Balay, Zanussi) のものを買った方が良い』というスペイン人もいる。
このあたりが気になる人は、事前にレビューをネットで見てから行くと良い。
【正直なレビュー】
値段: ★★★★★
温かさ: ★★★★★
機能: ★★★★★
持ち運び: ★★★☆☆
明るさ: ★★☆☆☆
コスパ: ★★★★★
速暖: ★★★★★
サイズ感: ★★★★★
おすすめ度: ★★★★★
【使ってみた感想】
・機能面でもコスパの高さを感じる。3段階、首振り機能に加えて、接触や地震などでストーブが転倒し、それが原因で火災になることを防ぐために自動で電源が切れる機能がついていた。
・軽いから移動も掃除も楽。
・店頭にあった見本は、グラグラしていて不安定だったけど、きちんと組み立てればしっかり立つ。
・1本しかつけていないのに、想像以上にアツくて良い。
・唯一、「マイナス評価をする人も出てくるだろう」と感じた点は、明るさ (眩しさ)。机の上に置いてあるライトよりも明るい。光が気になる人は買わない方が良い。寝る時、真っ暗が良い人にもおすすめしない。私は気にならないから最終的な『おすすめ度』は、満点の星5つ。
【スペインの暖房事情】
ピソの暖房は、スイッチを入れると全部屋オンになる。
この冬は、大学や図書館ではなく家にいることが多いから余計に寒く感じる。
【おまけ】
今日からカタルーニャ州の商業施設 (飲食店・スーパー・薬局・理髪店等を除く) は、感染拡大防止の規制がかかり、閉まっている。でも、中には例外がある。そのひとつが、カタルーニャ広場横のコルテイングレスの地下と1階と5階。
いつもなら自由に出入り可能だが、規制中は入り口に複数のスーツを着た従業員さんがいて、お客さん1人1人に質問をする。「何をお求めですか?」と。ここで、はっきりと、買いたい商品 (日用品に限る) が答えられたら、『中へどうぞ』と許可をもらえる。
入店後、ストーブ売り場にたどり着くまでの間に4人の従業員さんに話しかけられ、買いたいものを聞かれた。今日1番多く発した言葉は、だんとつで「小さいストーブ」。
【追記: 2021年1月9日(土)】
29ユーロ (約3700円) の方もうちに来た!
メーカー: Orbegozo
商品名: Estufa halógena
型番: BP5008
このストーブを使った感想:
・置いた時の安定度とボタンのかっちり具合がさらにしっかりしていて、こっちの方が一流っぽい。4ユーロ高いだけある!
・25ユーロの方のレビューで『明るさ: ★★☆☆☆』と、評価したが…。ストーブを使ったことがなかったから知らなかっただけで、この明るさはハロゲンストーブの「普通」だった。
・これも良い。コルテイングレスのある従業員さん曰く、自社のブランドのものよりやや高いこっちの方がおすすめらしい。"ésta sale mejor eh!" と言われた。
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