BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【奨学金は借りれる?】スペインの大学在学中にアルバイトは?

スペインの大学進学を考えている現役高校生からの「問い合わせ内容」に変化が出てきた。

・在学中にバイトが出来るか
・奨学金が借りれるか

最近この二点に関する質問が驚くほど多いので、急遽一本記事を書いておくことにした。

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【スペイン進学≠安上がり】
スペインの大学という道を選ぶと「お金がかからない」というイメージを過去に私が与えてしまっていたのであれば、訂正したい。安いのは、大学の学費のみ。(まあ、これは日本が異常に高いだけであって、ヨーロッパの国はどこも安い。)

 【現実的な話】
日本の大学へ進学するのと同じくらい「スペイン」もお金がかかると思っておいてほしい。学費だけを見るのではなく、現実的にもっとサーチした方が良い。まず、スペインへ渡ろうと思えばビザと呼ばれる証明書が必要になってくる。ビザの申請をするためには、お金がかかる。スペインでの滞在期間をカバーするだけの海外保険に入らなければならない。そして、期間中の生活費を保証するために、日本の銀行口座の残高証明書を提出しなければならない。この残高の提示から分かる通り、前提は「現地ではお金を稼ぐことは出来ない」だ。少なくとも1年は、アルバイトをしなくても家賃・食費・生活費その他もろもろが払えるだけのお金が、この時点で口座に入っていなければならない。次に、航空券の購入。日本からスペインへの航空券は往復で10万円以上。片道だけを購入する場合は、もっと。パスポートを作るのも無料ではない。それから、学校の申し込み。大学へ入る前には必ず、スペイン語を学ぶコースや入試対策コースを受講しなければならない。100万円では済まない。スペインへ到着してすぐは土地勘も語力もないため、自分で家探しは困難。だからみんな学校が紹介している学生寮、シェアハウス、ホームステイを利用する。家賃は、月に10万円を見ておくべき。現地に到着すると、警察署へ言って学生証の申請をしなければならない。そこでもまた支払いがある。(その他: 携帯代、娯楽費、教材費、食費、交通費などは、日本で暮らすとしてもかかるお金だから敢えてここに明記しない。)

 

【アルバイトの話】
日本のアルバイトのイメージは消し去るべき。私たちは母国を出れば「外国人」になる。そのステータスで働くのは容易ではない。現在日本に住んでいる外国人の数は263万人。その割に、彼らがアルバイトをしている姿はあまり見かけないだろう。ビザの問題、言葉の問題、雇用問題。そもそもスペインの大学の正規学生は、勉強が忙しすぎてバイトをする時間がない。最初の1,2年は特に大変で、幼少期から続けている大好きなテニスをする時間を見つけるのさえも厳しかった。日本の大学生とは違う。遊ぶ時間はない。合コンも飲み会もサークルもない。勉強が好きじゃない人にとってスペインの大学は、相当つまらない環境。

【奨学金の話】
私は奨学金に関する知識がゼロで、日本のものもよく知らない。返さないといけないものなのか、返さなくてもいい種類があるのかさえも分からない。「外国人が利用出来る奨学金がスペインの大学に存在する」と小耳に挟んだことはあるが、詳細は不明。でも、利用しないに越したことはない。『学問を推奨するお金』って綺麗な響きにしているだけで、返済義務があるのならそれは、ただの『借金』である。利用せずに学業をストップして、お金を稼ぐ方が個人的には正当な気がする。

【正直なところ】
「スペインの大学へ行きたい」理由は1人1人違う。〇〇の知識を増やしたい、△△が学びたい、スペイン人と一緒に勉強したい、将来はスペインに住みたい、スペインは憧れの国、スペイン語が話せるようになりたい、などそれぞれの思いはここに書ききれない。私は今、日本人の若者がもっとスペインの大学で学びやすくなる環境を作る活動をしている。あまりの情報の少なさに当時、自分がとても困ったから。この1年間だけでも、100人以上とやりとりをした。その全員のデータは全て手書きで一覧表を作っている。みんなの思いや、夢、経歴、現在の状況、年齢、相談内容等が頭の中で混ざることのないように。

どんな目標であれど、心から応援したい。

でも、残念ながら「安いから行きたい」という思いには応えられない。

『スペインの大学へ行く道は甘くない。だからそんな中身のない理由で目指して欲しくない。』というのが正直なところ。無論こんな言葉を今までに誰にも言ったことはなかったけれど。私は、本気な人には本気になれるが、そうではない人にはかなり冷たい。

 

【高校生と大人の違い】 
短大や専門を出て就労経験がある人や、何か強い専門分野の知識を持っている人であれば「お金をどうにかする案」は考えられる。でも、高校生に『どうにかなるよ』とは言えない。あまりにも無責任すぎる。私はこの記事の内容のように、厳しい現実を伝える。特にお金に関しては。

【学びたいことはあるがお金がない】
「〇〇が学びたい!でもお金がない。」と言う高校生には、日本で集中的にアルバイトや仕事をし、稼いだ状態で、渡西することを勧める。その方が効率が良く、旅費も最小限で収まる。

【保護者の同意】
留学には、お金以外の面でも家族のサポート&同意が必要である。未成年なら尚更。保護者の同意なしでは何も手続きが進められない。だからまずはお金の相談を、その次に進路の相談を。➡︎ きちんと保護者の方と話をされた上で、ご連絡をお願いします。

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