BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【高校卒業後スペインへ】日本の大学に進学するより高いって本当?

「高校卒業後は海外進学したい。でも日本の大学に行くよりお金がかかるんだろうな…」このイメージは正しいのだろうか。

卒業後 → 日本の大学へ進学
    → スペインへ

それぞれにかかるお金を計算してみた。

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日本の文部科学省令によると、

国立大学: 入学料28万2000円
      授業料53万5800円 (年間)
公立大学: 入学料39万3426円
      授業料53万7809円 (年間)

スペインの大学事情に慣れている私がこれを見てまず抱いた感想『国立でも案外するなあ。…入学料って何?』

 

<日本の国立大4年間の学費平均>
入学料28万2000円
授業料53万5800円×4年
= 242万5200円

<日本の公立大4年間の学費平均>
入学料39万3426円
授業料53万7809円×4年
= 254万4662円

<日本の私立大文系4年間の学費平均>
入学料24万2579円
授業料74万6123円×4年
= 322万7071円

<日本の私立大理系4年間の学費平均>
入学料26万2436円
授業料104万8763円×4年
= 445万5488円

⚠️ 受験料、保険代、教科書代、交通費、家賃、生活費、その他娯楽費は除いて計算する

スペインはどうなのかと言うと、

<スペインの国立大学文系>
例: バルセロナ大学哲学部
手数料 69.80ユーロ (約9143円)
授業料 1765.68ユーロ (約23万1215円)
= 24万0358円 (1年)
= 96万1435円 (4年間)

…桁違いに安い。

4年で卒業する人は少ないので、
5年行く計算にしても120万1790円

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日本の国立大学: 242万5200円
スペインの国立大学: 120万1790円
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学費自体は日本の半分。

しかしこれは入学してからの話。

私たち外国人はまず、現地の生徒と肩を並べれるところまでスペイン語力を高めなければならない。そしてある程度名前が通った大学に入ろうものなら入試を突破しなくてはならない。と、なれば語学学校とは別にアカデミアや対策コースを設けている学校でも学ばなければならない。

…そこでかかるお金を含めても、まだスペイン進学は安いと言えるのだろうか?

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*語学力ゼロで渡西した人の場合
スペイン語インテンシブコース (1日4時間×平日5日) を10ヶ月 (40週) 通う: 約83万8400円
入試対策コース (10ヶ月): 約53万4600円
137万3000円
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これを4〜5年の学費に足すと…
+137万3000円 (入学前の学費)
= 233万4435円〜257万4790円

 

結果:語学学校を経てスペインの大学に入り、4-5年学ぶ」のと「日本の国公立大学で4年学ぶ」のとで、かかる学費はほぼ同じ!そして前者は「日本の私立大学でスペイン語を学ぶ」よりはるかに安い!

バルセロナやマドリッドの国公立大学でこの値段だから、地方の大学なら語学学校も大学の授業料も気持ち安い。

州別の学費は下の記事をチェック!

【こう考えると…】
スペイン語を習いたい人はもっともっとスペインに出るべき。日本の大学でスペイン語を専攻しても授業以外は日本語だし、ネイティブの先生の数は知れてる。しかもその教えてくれる先生が長年日本に住んでいる人なら…その人が教えるスペイン語は「生きたスペイン語」と言えるだろうか?と、私は高校時代思っていた。

勉強したい人だけが集まる空間で
自分を高めたい、好きなことを極めたい人

スペイン語で何かを学びたい人

スペインの風土に溶け込みたい人

新しいことにどんどんチャレンジしたい人

グローバルな人間になりたい人

ありきたりじゃない人生に憧れる人

スペインで夢を見つけたい人

マイペースに自分の道を歩みたい人

そして何よりスペイン語が大好きな人。

そんな人たちには、海外進学がぴったり。


1つ1つの経験に色があったなら、人は3つのタイプに分かれる。

一色を貫ける人 (綺麗な赤色を貫ける人)
いろんな色にはみ出る人 (赤だったのにオレンジになったり黄色になったり、黄色から今度は青になったりする人)
無色透明でいい人 (周りに合わせて色を変えるが、蓋を開けてみると自分の色を持っていない人)

一色を貫いていると、その色は常に安定していて、どこから見ても綺麗に見える。自分が何色かわかっているから「何色ですか?」と聞かれた時にすぐ答えれる。

一方で、

いろんな色にはみ出る人は、もしかすると色が混ざりすぎて真っ黒になってしまうかもしれない。でも虹色になるかもしれない。自分だけの色を見つけられるチャンスかもしれない。たまに色を聞かれた時、すぐ答えられないことがあるけれど、それは可能性がいっぱいの印。

いろんな色の人は、無色透明の人のように他の色の染まるのではなく、どの色にも溶けることができる。何色にでもなれる。

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高校卒業後、スペインに渡るという選択は、
いろんな色になるための大事な一歩だった。

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