カラブリアの海の太陽を甘く見ていた3年前の夏、私は火傷状態になった。日本やバルセロナとは比べ物にならないほど、日差しが強かった…。
そして、2020年。
ここで過ごす3回目の夏がやってきた。昨日は丸1日ビーチで過ごしたのだが、完璧とも言える対策をしていたから前のようにはならなかった。
今日のテーマは、カラブリアの海。
・3年前のひどい火傷の話
・正しい日焼け法
・イタリア人は1日何をして過ごすのか
【3年前のひどい火傷の話】
私は長年、真夏も太陽の下、外でスポーツに打ち込んでいたタイプだったため「日焼け」には慣れているつもりだった。
冬になれば自然と戻る。
日焼け止めを塗ることなく、夏は小麦色の肌を楽しんでいた。(紫外線というワードを意識したことがなく、日焼け止め=焼けないようにする薬だと思っていた。)
2017年までは…。
「カラブリアのバケーションは、朝から晩まで海で過ごすんだよ!別荘へ行こう!」と言われ、海で長時間を過ごしたことがなかった私は『浜辺で毎日何時間も何を?』と思ったが、郷に入れば郷に従え。ここにはここの夏の楽しみ方があるんだ、と思い、トロペア付近のビーチに連れて行ってもらった。
楽しかった。
海が好きになった。
ハワイやグアムとは違う自然。無人島ゲーム感覚。泳いで、岩の上からダイブして、砂浜で太陽を浴びながら本を読んで、暑くなったらまた水に入って、浅瀬を散歩して、お腹が空いたら食事を楽しむ…を数日繰り返した。
周りを見渡せばみんなかっこよく焼けていた。太陽はこれまでに感じたことがないほどジリジリ熱かったが「あんな感じに焼けるかな〜」と少しウキウキしながら初めて過ごすカラブリアの夏を堪能した。しかし、3日目から太ももに違和感を感じ始めた…。タオルで直射日光が当たらないようにした。その翌日、4日目に日焼け止めと日焼け後のクリームを購入。
バカンスを終え、イタリアの大学入試を受け、日本へ帰国する日が来た。その辺りから皮がむげ始めた。…が、いつものことだから気にしていなかった。
すると徐々に異変が…。
① いくら水を浴びても何日も熱が取れない。
② 肩、太もも、背中、胸元、お腹、つま先…もう、全身脱皮。
③ 一気にあちこち水ぶくれ…。
最もひどかったのは太ももと肩。下の写真はまだブログに載せられる、脱皮初期のもの。これ以降は…。
服が着れなくなった。
➡︎ ジーパンもシャツも靴下も痛い
湯船につかれなくなった。
➡︎ 水シャワー生活
しばらくは海から遠のいた。
【正しい日焼け法】
なぜイタリア人は、直射日光を何時間も浴び続けているのに火傷状態にならないのか。何が違うのか。3つのポイントを見つけた。
《① 入念に日焼け止めクリームを塗る》
顔には『50+』のクリームを、体には『30』のクリームをたっぷりと塗り込む。朝から晩までビーチにいる日は、2回ほど塗り直す。特に肩周りと首はしっかりめに。
《② 海の中で冷やしながら焼く》
南イタリアは「泳ぐ」より「焼く」がメインで、水中よりも砂浜に人が多い。じっくり30分太陽を浴びたあとは、海に向かって歩き、頭まで浸かり、またタオルがある場所に戻ってくる。サウナと水風呂を往復しているかのごとく。…あのクールダウンが良いのかな。
《③ うつ伏せと仰向けを繰り返す》
両面、満遍なく綺麗に。スペインのビーチのように「トップレス」を見たことはないが、みんな綺麗に型がついていない状態でこんがり。上を向いて30分、下を向いて30分、また上を向いて…。と、慣れた様子でクルッとひっくり返る。
【1日中浜辺で何をする?】
読書をしている人が多い。みんな本が好き。私も昨日は久々にパソコンから離れ、トータル6時間本を読んでいた。
波の音を聞いたり、テストの情報交換をしたり、音楽を聞いたり、ピクニックを楽しんだり、SNSを見たり、バルでシャーベットを食べたり、うとうとしてみたり。
「海に行くこと」は、夏の日常の一部だからカラブリア民は、大勢の友達とビーチに行ってもそれぞれが好きなことをして過ごしている印象。とは言え、度々みんなで笑いながらおしゃべりを楽しむ。お昼は近くのスーパーで買ってきたパンに、生ハムとチーズを挟んでシンプルなサンドを数個作る。お菓子と飲み物を入れても、お値段は2人で13ユーロ (約1500円) ほど。
日が落ちるまでパラソルの下で過ごしていたのに、それでも焼けるほど強い紫外線。
食後に気づいたら1時間ほど寝てしまっていて…。その間に太陽が少しずつ動き…。起きた時には、つま先が日向に出ていた…。正確にはその部分が熱くて痛くて目が覚めた。
案の定、今日すごく痛い。
日焼け止めを塗っててこれだから…。
ちなみに砂浜は、絶対に裸足じゃ歩けないほど超高温。2秒も立っていられない。びっくりする温度。
【ファレルナのビーチ】
車で連れて行ってもらったのは、カタンザーロ県の、Campora San Giovanni (カンポーラ・サン・ジョヴァンニ) のあたりにあるビーチ。トロペアとコゼンツァの間くらいに位置する。カラブリア大学からだと、パオラよりは少し遠い。でも水はより透き通っていて綺麗な穴場。人も少なく、ゆっくりとした時間を過ごせる。
【北と南の違い】
南イタリア人がいない友達グループ (SENZA IL SUD) で行く海と、南イタリア人がいるグループ (CON IL SUD) で行く海の比較ビデオ ⬇︎ 動画の入りは、行くのに何時間もかかるエリアの人たちの会話 vs 家を出ると目の前に海が広がる南の優越感…(笑) そして、持ち物の量も明らかに違う。南はこの通り、キャンプ並み。
【おまけ】
カラブリアのビーチでビキニ以外を身につけている時のアウェイ感…。日本の温泉に水着で行くくらい。もしくはずっとタオルを体に巻きつけているくらい浮いている。
全員、女性はビキニで、男性は海パン。泳がない (水に入らない) としても『水着』が暗黙のルール。…だけど今回は、海セット一式をバルセロナに置いてきてしまっていた+新しいのを買うまででもなかったから、タンクトップで行ってきた。
炭酸コーヒー、ブラジレーニャを今更ながら初めて飲んだ。
くれぐれも南イタリアの紫外線にはお気をつけて。
おすすめ記事: