BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【お誘い?招待?】invitar が奢りを意味する文の特徴

スペイン語圏に滞在したことがある人は、きっとこれまでに友達や知人から "Te invito." と言われたことがあるだろう。

invitar (インビタール) という動詞には『2種類』の意味がある。

① 招待する

② 奢る

次の2文は、何がどう違う?

・Te invito a comer mañana.

・Te invito a comer en mi casa mañana.

好意を持っている相手から言われるとより嬉しい言葉は?

・¿Vamos a comer juntos hoy?

・Hoy te invito a comer.

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【奢り?招待?】
最も簡単な見分け方は「場所」

・Te invito a comer mañana.
(明日のお昼は奢るよ。)

・Te invito a comer en mi casa mañana.
(明日はうちにご飯を食べにおいでよ。)

前者は、カフェテリアやレストランでの食事を意味する。相手は奢ろうとしている可能性が非常に高い。後者は、誘い手の家にお呼ばれしているので、強制ではないが、何か手土産を持って行った方が良いパターン。スペインの代表的な手土産 (食事に招待された時) は、ワイン、ビール、デザート、お花。

【+α 家に招待する時の例文】
・Te invito a casa a tomar unos vinos.
(うちでワインをご馳走するよ。)

・Te invito a tomar café a casa.
(家にコーヒーを飲みにきていいよ。)

・Ven a mi casa el sábado te invito a comer sushi.
(土曜日、私の家にお寿司を食べにおいで。)

・Te invito a cenar a casa.
(うちの夕食に招待するよ。)

・Cuando quieras, te invito a casa a tomar cerveza!
(好きな時にうちにビールを飲みにおいでよ!)

【+α 意味が「招待」になる時】
場所が招待してくれる人の「家」だったり、主催の「パーティー」だったり、出演している「コンサート」だったり、「自分のお店」と呼べるほど行きつけの場所だったり。

➡︎ invitar (招待する)

スポーツの試合の場合、その人が出場していたら「招待」。出ていない試合なら「チケットを買ってあげる (用意してあげる)」のニュアンス。

【奢る前提で誘われているver.】
具体的な単語 (comer, tomar, cena, desayuno, café...etc.) があれば、スペインでは奢る前提と捉えて良いだろう。(その気で行くのはちょっとあれだけど。)

・Te invito a tomar algo!

・Te invito a tomar unas bebidas.

・Te invito a una copa.

・Te invito a comer.

・Te invito a la cena.

「〇〇へ招待するよ」=「〇〇を奢るよ (ご馳走するよ)」

 

【シンプルお誘いver.】
次の文はいずれも「誰」がお会計を払うのか分からない。

・¿Vamos a tomar algo?

・¿Vamos a comer algo?

・¿Vamos a comer juntos hoy?

・¿Salimos a tomar algo?

各自払う (50%)、奢ってくれる (25%)、自分が出す (25%)、のパーセンテージかな。

【スペイン風お誘い】
スペイン人は誰かを飲みに誘う時、"Vente a tomar 〇〇!" と言うことがある。

・Vente a tomar unas copas con nosotros!

・Vente a tomar conmigo!

州、エリア、関係性によって、これに伴う『支払いルール』は異なる。順番に「今日は僕が全員のを払うわ!」と言ったり、いつも割り勘のメンバーだったり、上司や先輩が奢ってくれたり。

【男女ver.】
最初に挙げた2文それぞれが与える印象について。参考までに、私が男性から言われて受ける印象を書く。

① ¿Vamos a comer juntos hoy?
➡︎ 控えめな男性な感じ。(②の人と比較するなら) もし好意を持ってくれているとしても、すぐに告白はしてこないだろうな、と思う。この言葉から「奢る気」は伝わらない。

② Hoy te invito a comer.
➡︎ 潔さがかっこいい。LOVEじゃないにせよ、好いてくれていることが伝わるから言われて嬉しいのは、こっち。食事後に "pago yo" と言われても、楽しかったらまた会いたいから「次、奢って」となる。

久しぶりに再会をした同性の友達から "Te invito a un café!" (コーヒーを奢るよ!) とか、"Te invito a un helado!" (アイス買ってあげる!) と言われたら「ありがとう!あとで何かを食べる時は私が出すね。」または「ありがとう!じゃあ今日はお願い!次は私ね!」と、ご好意をすんなりと受け取り、あとで返す。

スペイン人とは、あのやりとりをしない。

『奢るよ』

「いいよ」

『奢るって』

「いいよ」

『今日は本当に出す』

「いいってば」 

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