BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活7年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【ハイテク時代】自宅から受験するイタリアの大学期末試験

2020年5月21日(木)。今学期も終盤となり、来月行われる期末試験の話がだんだん飛び交うようになってきた。

私は、言語学と翻訳学にフォーカスを当てている学部に在籍しており、卒業前の総まとめとも言えるこの試験の第一審査は「翻訳 (筆記)」がメインとなる。(筆記を突破した生徒だけが、二次の口頭へ駒を進めることが出来る。そこで合格すれば晴れて単位取得…という流れ。)

翻訳が確定している科目
・イタリア語 ➡︎ 英語 (120分)

・英語 ➡︎ イタリア語 (30分)

・ルーマニア語 ➡︎ イタリア語 (120分)

・スペイン語 ➡︎ イタリア語 (120分)

・英語小論文 (60分)

・ナワトル語 ➡︎ スペイン語 (75分)

・ナワトル語分析 (30分)

・ルーマニア文学史 (120分)

・ロマンス語 (120分)

入学して間もない頃、『第一言語: スペイン語/第二言語: 英語』を選択した頃、ナワトル語やロマンス語やルーマニア語までやるとは思ってもみなかった。しかも結構、深く…。

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この記事の本題は、コロナの影響で新たに導入されたハイテクな筆記試験

私は「自宅から」と聞いた時、みんなで一斉にスタートして、終わったら解答用紙の写真を撮って教授に送るんだろうなーと思っていた。2時間に渡る試験が多いし、まさか1人ずつビデオ通話で監視しながら行うことはないだろう、と。…詳細が送られてきた。

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携帯電話を背後に固定し、パソコンで受験。

 

【この方法のすごいところ】
① 3種類のアプリケーションを駆使する。
➡︎ Exam.net (試験をオンラインで提供するプラットフォーム) を介して行うが、指示を聞いたり、問題を見るのは、普段の授業で使い慣れている Microsoft Teams (マイクロソフトティームズ) または、Google Meet (グーグルミート)。背後から自分の様子を映すのは携帯電話で、これには Zoom (ズーム) というアプリを用いる。

よく考えられている。監視出来るだけでなく、インターネットを使った不正を防げる。

② 全員がパソコンを持っている前提。
➡︎ オンライン授業に切り替わった時にも驚いたが、生徒が全員パソコン (またはタブレット) を持っているのはすごいこと。Wi-Fiやインターネットの環境にも恵まれているし。(イタリアは、インターネットの料金が安い。100GBで10ユーロを切るくらい。)

③ Exam.net の機能。
➡︎ 試験中に他のWEBページを開くことが出来ないセキュリティーシステムが付いているらしい。

開始10分前に1人ずつビデオで個人認証を受けるみたい。身分証ではなく、学生証を使って。

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【イメージ図】
角度や固定などの丁寧な説明を受けた。

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【卒業まであと何単位?】
183単位中、あと33単位+卒論。成績表には、全ての試験が載っていない。⬇︎ を見ると残り4科目 (黄色マーク) だけど、実際には口頭も含めると軽く10試験を超える。だからまだ卒業にリーチがかかっている感じがない。

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【卒論のテーマ】
まだ迷っている。タッグを組む教授を誰にするかも、まだ迷っている。ナワトル語特有のディフラシスモという修辞法 (文章を豊かにする表現) が、あまりにも哲学的で。日本語や中国語の漢字の概念とどこか似ていて。いっとき「これでいこう!」と思っていたが、…しっくりこず。

【おまけ】
ディフラシスモは、比喩表現みたいな、漢字の組み合わせみたいなテクニックで、

「体」を表すのに「手ー足」
 Noma nocoxi (noma=mano/nocxi=pies)

「町」を表すのに「水ー丘」
 In atl in tepetl (in atl=agua/in tepetl=colina)

「詩」を表すのに「花ー歌」
Xóchitl in cuicatl (xóchitl=flor/in cuicatl=canción)

と、2つの単語からひとつのモノや概念を表現する。興味深く、面白い。

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