BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活7年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【vsコロナウイルス】スペイン人とイタリア人の反応から見える国民性

今日は、珍しくタイムリーな記事を。

『コロナウイルスから見える国民性』

予想外にも感染が拡大してしまっている北イタリアと、51事例が確認されているスペイン。どちらの国もウイルス流行に対し、過剰に大騒ぎしそうなイメージを持っていたが、実際はその逆であった。

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2020年1月末〜2月初め、留学や旅行でこれからスペインへ来られる予定の方々から複数の問い合わせを受け、驚いた。

旅行キャンセルを考えるほど?

アジア人が差別を受けるほど?

そんなに流行してるの?

【ニュースで見る日本】
毎日数回チェックするYahoo!ニュースのトップが数週連続で、コロナ。新しいウイルスであるから、まだワクチンが開発されていないから「怖い」が、インフルエンザも同じ度合い。

マスクが無くても慌てず、マフラーやハンカチやハイネックの服で口元をカバーすれば良い。手洗いうがい、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠で免疫を高めるなど、出来る対策を取れば良い。かかったらかかった時。と、思いながら私は生活をしている。(2014年に流行ったエボラ出血熱の方が怖かった。) 

マスクの買い占め ➡︎ 紙製品のデマ

心配なのは分かるが、危機的状況に陥っても分け合いの心は必ず忘れずに持っていよう。と遠く離れた地で思った。

しかし、これは日本だけではない。一気に感染者が900人にも上ったイタリアでも同様のことが起こっている。

【イタリアの現状】
手のアルコール消毒は早くから完売となり、日本のマスクと同様、オークションで高値出品。11の町を隔離下に置くと発表したロンバルディア州では先週から食品の買い込みが目立ち、スーパーは品薄。

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【スペインの現状】
2020年2月29日(土)の発表では、17の自治州のうち、6州 (アンダルシア、マドリッド、バレンシア、アラゴン、カタルーニャ、バスク) で、51ケース確認されているが、最初の2名はすでに完治している。商品の買い占めはまだ聞かない。

ここからが本題。日本で報道されていないスペイン人イタリア人の『冷静さ』について。

 

【日本人との違い】
① 過度な心配をしていない。
不安な人が多いほど、不穏な空気は濃さを増す。例え、心配であってもみんなが『大丈夫!』と支えあえば、大丈夫になる。スペイン人とイタリア人の冷静さの根本にはそんな、明るさと前向きさがある。

② ユーモアで心に余裕を。
どちらの国にも政府を批判する人はいる。心配・不安・絶望な状況に陥っている人もいる。…そんな中、日本にはないユーモア溢れるSNSの発信を多数見た。こういう国民性がとても好きだ。

スペイン
開設からわずか5日で約47万人のフォロワーがいる今話題の、ツイッターアカウント (@CoronaVid19) は、コロナウイルスになりきった誰かがウイルスの気持ちを呟いている。

「もう自分がどこにいるのか分かんないや」

「明日も広めなきゃいけないからもう今夜は寝るよ」

「(バルセロナで感染者が出た日の夜のツイート) はあ〜バルセロナの夜は美しいな」

「(シティ戦に破れた日の夜) レアルマドリードは僕の最初の犠牲者になっちゃったね」

「(バレンシアで感染者が出た日) 科学と芸術の街のことをよく知りたいな、おはようバレンシア!」

「(州別感染者数リストをシェア) 見て、結構旅行してるでしょ僕」

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スペイン人は、イタリア人よりも日本人よりも冷静。「バルセロナでも会議をちゃんと開いているから平気」「感染者が出たと言っても数が少なすぎるから危機感は一切ない」「アジアは大変そうだけど…現実味がない」「予防をすれば良い話」「政府がどうにかしてくれる」

イタリア
さすが芸術の国、イタリア。風刺画のレベルとセンスが段違い。有名な『Il bacio (キス)』という19世紀の絵画の男女にマスクを着けさせて、手には1番売れているアルコールジェルのボトルを持たせて…。最後の晩餐は全員が席を立ち…。

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明るい感染予防ビデオまである。『おばあちゃんからみんなへ: コロナウイルスにかからないためのアドバイス』

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(訳) アドバイスその1: 手を洗いなさい。初めて聞いた?これまでにもおばあちゃん何回も言ってきてるでしょ?手、洗った?ウイルスどうこう関係ないのよ、いつも洗いなさい!で、洗ったの?はい、すぐ洗面所へ行きなさい。

アドバイスその2: くしゃみをする時は肘の内側にしなさい。ウイルスどうこうじゃないのよ、マナーなの。これまでに何回も言ってきてるでしょ?手を前に。わかった?もう一度言うわよ、肘の内側で口元を覆うの。…膝でも良いのよ?覆えればどこでも。膝で出来たらかなりクールね。

アドバイスその3: ハグとキスを我慢しなさい。なんでも近距離はすごく危険らしいわ。だから挨拶のハグとキスの代わりに、ウインクをし合いましょう。「マリア〜元気?(ウインク)」「おばあちゃんご飯食べた?(ウインク)」「なんか痩せたー?(ウインク)」こんな感じでウインクをすれば良いのよ。どう?気に入った?

アドバイスその4: 差別はダメよ。私たちはすぐに差別しようとするけれど、確かにこれは中国の「せい」で広まってはいるけれど、彼らを差別したところでこの感染拡大を止められないのよ。

アドバイス8: 助け合いましょう。北イタリアと南イタリア、今こそ、協力すべき時よ。スーパーに食品がない?私たち (南) がいるから大丈夫。

ビデオの最後、締め方、最高。笑った。イタリア人の良いところが詰まっている。間違いなくこれは見た人が笑顔になれるビデオ。

北のヴェネト州に住む20-30代友達は焦っていない様子。「大丈夫」「アメリカのインフルエンザや経済の方が心配だよ」「テレビは誇張しすぎ」「ヴェネトの現状をちゃんと知ってから報道してほしい」「感染してるのはみんな高齢者の方+持病があった方だよ」と口を揃える。まだウイルスが到達していない南のカラブリア州の大学の友達も似たような感じで「この前のマグニチュード4.8の地震の方が焦った」「カラブリアは唐辛子 (特産品) があるから大丈夫」「南には来ない来ない」と笑っている。

【まとめ】
ニュースでは、一部の切り抜いた部分 (その多くはヤバそうな場面) しか見えないが、スペインとイタリアの国民は、前向きに明るくこの現状を乗り越えようとしている。

 

【3-5月にBCNへ来られる方へ】 
渡航の日までいつも以上に、体調管理に気をつけましょう。そして、日本からスペインへの入国が拒否されないことを祈りましょう。私も4月前後は、バルセロナと南イタリアを何度か往復するので、少し『入国制限』が不安です。…が、こればかりはどうにもならないので。各自、自分がかからないように!

無事にバルセロナで会えますように。

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