「やってみないと分からない」「行ってみないと分からない」は、スペイン語でどうやって言えば良い?
最もポピュラーなのは、
Sin hacer, nunca sabrás.
日本語の「やってみないと分からない」の主語は、きっと『私たち』だろう。しかし、スペイン語では、こういう文の時、だいたい2人称単数の『君 (TÚ)』を用いる。だから、sabrás (saberの未来形2人称単数) になっている。
【色々な言い方が出来る】
私は、外国語の表現に関する質問をもらった時、 作文を添削する時、その人に合った「言い方」を選んで欲しいから、いつも何種類も例を挙げる。日本語と全く同じスペイン語の表現は存在しない。話し手の好み、状況、心境によって結構変わる。
* これから書く日本語訳は、あくまでも一例。
【やってみないと分からない】
・Sin hacer, nunca sabrás.
(行動なしでは、知り得ない。)
・Si no lo intentas, nunca sabrás.
(それをやってみないことには、一生分からないよ。)
・Si te quedas sin hacer nada, nunca sabrás.
(何もしないままだと、永遠に知れないよ。)
・Si te quedas sin intentarlo, nunca sabrás si pudiste lograrlo.
(それをやってみないままでいると、達成できるかさえも分かりっこない。)
・Nunca lo sabrás si nunca intentas hacer nada apasionado.
(一生懸命何かに打ち込んだことがないのなら、分かるはずがない。)
・Nunca te quedes sin hacer lo que quieres por miedo.
(びびって本当にやりたいことをしないままでいるのだけはやめてね。)
【Sin+動詞の原形+未来形】
この文法は簡単だから使いやすいかも。
・Sin estudiar, nunca conocerás nada.
(勉強しないことには何も知り得ない。)
・Sin viajar, nunca lo sabrás.
(旅行してみないと分からない。)
・Sin tener experiencia, no podrás opinar.
(経験がないようでは意見を言う資格がない。)
・Sin decir la verdad, nadie te confiará.
(本当のことを言わないと誰も信じてくれないよ。)
・Sin intentar, nunca sabrás si eras bueno/a para lo que no te atreviste a hacer.
(試してみないことには、思い切ってやらなかったことが自分に合っていたかさえも知れないままだよ。)
・Sin intentar, nunca sabrás si te hubiera gustado o no.
(やってみないことには好きか嫌いかも分からない。)
・Nunca sabrás qué pasará realmente sin intentar.
(やってみないと実際にどうなるのかさえも知り得ない。)
【訳してみよう】
次の一文を自分らしく日本語に訳してみよう。
No sabrás nunca a dónde ir sin saber antes de dónde vienes.
最後に、
訳例を載せて、
この記事は終わり。
…
…
…
【訳例】
① どこから来たのか分からないようでは、どこへ向かうのかも分からないだろう。
② 己の過去を知らずして、未来を知る由もない。
③「どこから」を知らずして「どこへ」を知り得ない。
④ これからどこへ向かうのかを知るには、先に自分の過去を知る必要がある。
⑤ これから向かう先を知りたければ、まずは自らのルーツを知ろう。
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