スペイン人作家＆講演家である Javier Iriondo (ハビエル・イリオンド) 氏の "Donde tus sueños te lleven. (夢に運ばれて辿り着く場所。)" という本の紹介ビデオを翻訳する。彼は「人間が朝起きる理由」や「人生のモチベーションの上げ方」などの自己啓発系の講演やワークショップを多く開いたり、人間の運命や希望に関する研究をしている人。
"Donde tus sueños te lleven"
自分の人生がどこへ向かっているのか、不思議に思ったことはありますか？
今日いる場所は、あなたの思想・習慣・過去に信じていたものと深く関わっています。そこで、僕は聞きたい「今のその人生のあり方に満足出来ていますか？」
必ず、何か変えたい、もっと良くしたいと思っている部分があるはず。それはこれから人生の決断をする際の動機になるだろう。たまに予想外のハプニングも起こるけど。
狭い考えにとらわれたり、迷いや怖さを感じることもある。今までに何度、本当にしたかったことを勇気が出せず、諦めてきただろう。
…まあ、誰しも経験済みだ。
じゃあ、
成功者たちのヒミツって何？
…
…
それは、勇気を出して「未知」に立ち向かうこと。自分自身を超えること。
今までに手にしたことがないものを得たいと思っているのなら、過去に到達したことがないレベルの自分になる方法を、考え始めないといけない。でも、大丈夫だ。僕らはみんな進化する潜在能力を秘めている。
人生の方向転換をする時、
まず初めにしなければならないことって何だろう？
…
…
最初のステップは、
なぜ変えたいのかをハッキリさせる。
そして次に、
自分が望んでいるものってなんだろう。
なぜこの決断をするに至ったか。
何が手に入れたいのか。
これを僕たちは『夢』と呼んでいるね。
夢とは僕らが生きる理由であり、僕らのモーターを動かすエネルギーのようなもの。時に奮い立たせてくれたり、楽しみをくれたりもするよね。だから、常にハッキリと理解しておく必要があるんだ。毎日、目に見える形で自分の「夢」を定義出来ていれば、恐れに負けることはない。忘れてしまうことだってない。
未知への恐れは、せっかくのやる気を止めてしまう。忘れさせてしまう。でも、なりたい自分をイメージ出来ていれば、恐れなんて、小さくなる。前に、前に、進み続けるための大事なモチベーションにもなるんだ。
2つ目のステップは、
決断をすること。
そして、自分の行動を具体化すること。
たまに、どん底まで落ちないと物事に「反応」出来なかったり、出るべき「出口」が見えなかったりする人がいる。
しかし、その経験は、人生の方向転換をする土台となる。人生を決定づける要因って何だろう？
それは決断力。
意識的に決断する力。
幸せになるために、成功者のエネルギーを得るために、何がいる？
決断。
決断をするんだ。
今日の決断の質は、あなたの未来の質。
「でも一体、何の決断をすれば良いの？」
今、避けている決断に立ち向かえば良いのさ。せっかくのチャンスを逃さないために。
自由に選んで良いのだから、好きに人生を決めれるのだから、思い切って決断をしてみれば良いんだよ。
家族、これまでに受けてきた教育、育ってきた環境、恋愛、友達、仕事…これら全てがあなたの「過去」を形成している。あなたの知覚が、これまでの経験が、世界を見るため、理解するためのフィルターとなる。
これらの要素はもちろん、あなたに影響を与えるが、「過去」が人生を左右するのは一定の範囲まで。あなたは過去に囚われているわけではない。「過去」は「未来」を定義づけるのではなく、毎日、今、この瞬間。…そう、「現在」の決断の意義づけとなる。過去は、飛行機雲のように、あなたが通った後ろに現れ、飛行機の方向やコースを決定するのに直接的な関係がないように思われているが、実はパイロットである。常に、どの方向へ行くか、ハンドルを握ってコントロールしている。つまりは、あなた自身がパイロット。現在の決定が、これから先の人生の方向を変えるんだ。
あなたは今、自分の「人」としてのレベルに、階級に、満足していますか？
『好きも嫌いも、人生なんて常に変化し続けているよ。マイナスな変化もあれば、プラスの変化だってある。』という答えが聞こえてきそうだ。
どんな答えにせよ、
常に僕らは、もっと上を目指せる。
新しい決断をするたび、あなたは人生の「お試し期間」を歩き始める。だから困難に出くわすのは当たり前なんだ。最初は到底無理だと思ったり、追い込まれた気持ちになったり、夢を奪うネガティブな人に出会ったりする。「難しすぎるぞ」「やらないほうが良い」「やめとけ」「やっても意味がないぞ」「そんなことしてたら自分に失望する羽目になるだけだ」こんな言葉をかけられた時こそ、前を向かなければならない。夢から目をそらしてはならない。
いざ、バトルに備えよ。
最大の敵は、外ではなく、自分の中にいる。恐れが内側に入ってしまうと、自分の持っていたはずの能力に自信を無くしてしまったり、迷いが生じるようになってしまう。 自分を支配するのに必要なのは、外の世界に負けない強い信念。これを持っていないと、外の世界に支配されてしまう。どうやって手に入れるかって？
まずは、周りに左右されない内面作りから。見たり、読んだり、聞いたりする情報選びに責任を持つようにしよう。馬鹿らしい情報や自分を成長させない内容なんかはスルーしよう。そして、ネガティブな考え方をしている人、他人を不快にするような人からは絶対に離れて、自分を良い方向に引っ張ってくれるような、インスピレーションを与えてくれるような、何かを教えてくれるような、率先して人生を楽しんでいるような、そんな人たちに近づくんだ。彼らは必ず、あなたを良い方法へ引っ張っていってくれる。自分にプラスの影響を及ぼしてくれる人と関わると、あなたの考え方や感情は、どんどん良くなり始める。姿勢も期待も創造力もレベルアップする。すると、新しいチャンスを見出す力が自然と身につく。
このように、身近な「環境」を良くするのはとても大切なんだ。
自分の状態が良くなると、あなたを取り巻く全て、周りにも、良い変化が出始めるんだ。
精神力もアップし、何事に対しても柔軟な対応や判断が出来るようになってくる。
あなたを待っている新しい未来と、これまでの生き方は関係ない。何をしてきたか、今どこにいるか、そんなことは重要でない。大切なのは、思い描く自分に到達出来るか、どう変われるか、そしてどこへ行くか。
自分が目指す地点を視覚化しなければならない。そして、物事をただ「あるままに」見るのではなく「どうやってこれをチャンスに変えれるか」という視点で見ること。
さあ、そろそろ行く時間だ。
実践に移す時だ。
最後に、
忘れないでほしいのは、
これから手に入れる物より、これからあなたが目指す「人」としてのレベルが非常に大切であると言うこと。
【おまけ①】
ビデオの中で、一箇所だけ「これぞスペイン語！」っていう速さ＆情報量のフレーズがあった。2分10秒〜2分14秒、この4秒の間にナレーターは、
¿Cuál es el factor que marca la vida de una persona para dar ese vuelco radical en su existencia?
19単語も！
【おまけ②】
約7分の映像の中にある何十ものフレーズを訳すにあたって、最も時間を費やした、唯一難しかった文は…
"Donde tus sueños te lleven."
タイトルだった。直訳すると「あなたの夢があなたを運ぶところ」だ。スペイン語ではニュアンスが完璧に分かれど、日本語に出来ないこのもどかしさ。
・夢に運ばれて辿り着く場所
・夢があなたを連れて行く場所
・夢に導かれる所
・夢に運ばれて。
・夢に………
今日、思い浮かぶ最も綺麗な和訳は (夢に運ばれて。) だった。
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