日本語では「可愛い!」「綺麗!」「すごい!」と、形容詞のみで自分の感想や気持ちを表現出来るが、スペイン語では形容詞のみだと少し違和感。
「Qué+形容詞」と「SER+形容詞」をマスターしよう。
【Qué+形容詞】
形容詞の前に、感嘆詞の Qué を持ってくると、日本語と同じ反応が出来る。
Mono! ➡︎ Qué mono! (可愛い!)
Bonito! ➡︎ Qué bonito! (綺麗!)
Guay! ➡︎ Qué guay! (すごい!)
(例1) 友達がすごく綺麗な妹の写真を見せてくれた時「めっちゃ可愛いじゃん!」と咄嗟に言うなら、Guapa! より Qué guapa! の方が自然。
写真に2人の女の子が写っている場合は、形容詞を主語の性と数に合わせる必要があるので、Qué guapas! 男女だったら Qué guapos!
(例2) 学校で配られたテストが見るからに難しそうだった時、独り言で「うわ、難しー!」と言うなら、スペイン人は Difícil... ではなく Qué difícil! とボヤく。
(例3) 家に忘れ物を取りに帰った友達が5分後にもう戻って来た時の「速っ!」も、同様に Qué rápido!
【SER+形容詞】
水族館でとても小さな魚がたくさんいるのを見て「うわ〜めっちゃ小さいね!」は、Ay muy pequeños! ではなく、Ay son muy pequeños! が正解。動詞 Ser を活用させて形容詞の前に。ちなみに、これは下の主語が省略された形。
Estos peces son muy pequeños!
(この魚たちとても小さい!)
主語を言わなくてもお互いが分かると思われる場合は、省略するのが普通。
配られたテストを見て、隣の席の子にボソッと『ねえ、難しすぎない?』と言いたい時は、Es demasiado difícil, ¿no? と言う。これには、主語 Este examen (このテスト) が隠れている。
Este examen es demasiado difícil, ¿no?
(このテスト難しすぎるよね?)
では、
【練習問題】
① 友達に「これ安いかな?高いかな?」と聞かれた時に『安い!』と返事するには?
② 友達が「俺って悩み過ぎてるのかな?」と不安そうに呟いた時に言う『大丈夫、普通だよ。』は?
③ 絶対に遅刻するはずがないマリアが、集合時間になっても来ない。『変だな…』と言うには?
④ サッカーに詳しくない子と試合を見に行き、トッププレイヤーの2人が登場した時に『トップの2人だよ』と教えてあげるには?
⑤ 語学学校で出された10問の練習問題があまりにも簡単すぎる時の『簡単すぎる!』
⑥ バケーションの楽しそうな写真を見て『羨ましい!』
⑦ 懐かしのアニメを見て『懐かしー!』
⑧ 人間離れした素晴らしいテクニックを見て『ありえない…』
⑨ 20時集合なのに1人の友達から「もう行く?」と18時に連絡があった『いや、早過ぎるだろ』
⑩ 酔った勢いで広場の噴水に飛び込んだ2人組を見て『アホだ。』
【答え】
① Es barato!
② No te preocues, es normal.
③ Qué raro... か Es raro...
④ Son mejores (eh).
⑤ Son demadiado fáciles!
⑥ Qué envidia!
⑦ Qué nostalgia!
⑧ Es increcíble...
⑨ No, es demasiado temprano.
⑩ Qué locos (son). か Son locos.
【おまけ】
英語もそうだが、スペイン語も「感嘆詞」から始まる文は、後に続く単語の語順がイレギュラー。
・感嘆詞+形容詞 ➡︎ 名詞
・感嘆詞+名詞 ➡︎ 形容詞、動詞
Qué bonito el paisaje!
(なんて綺麗な景色!)
= 綺麗な景色!
Qué ojos tan bonitos tienes!
(なんて綺麗な目をしてるの!)
=すごく綺麗な目!
Qué buena pinta tiene!
(なんて美味しそうな見た目!)
=美味しそう!
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