スペイン人とイタリア人の友達とチャットをしながら感じる違いは『ボイスメッセージ』の使い方。
【ボイスメッセージ】
喋るのが大好きなお国柄の人がボイスメッセージという便利な機能を手に入れると、文字を打たなくなってしまう。友達から貰う約70%メッセージはボイス。朝の「おはよ〜〜!」も、頼みごとも、質問も、相談も。ハイテンションの時に自作の歌を送ってきてくれる子もいる。
用件に到達するまでに必ず数秒かかる。「あのさ〜あれよ〜、この前のあの〜めっちゃ楽しかった火曜日のクラスのさー...X△◎*%...。」一度聞き逃してしまうと、また最初から聞かないと分からない。しかも図書館にいる時はイヤホンをパソコンから携帯に差し直さなければならないから面倒で、私は「打ってほしいな」と希望を伝える。すると『打ったら長くなるじゃん〜』『打つのめんどい (笑)』とボイスで返ってくる。みんなトランシーバー感覚で楽しんでいる模様。
イタリア人はいつでも『喋れる環境』にいる。仕事中にチャットはあまりよろしくないが『喋り』は許される国。電話が、なぜか絶対的な力を持っている。ここまで誰かと繋がっていないといけない国民性は珍しい。良く言えば、寂しがり屋で、いつも誰かのことを気にかけている。
【チャット】
イタリアで「チャット」と言えば、ワッツアップ (LINEに似ているアプリ)。下のトーク画面は左からワッツアップ、ライン、インスタDM。どれもほぼ同じ。
インスタ以外は、相手の特定のメッセージに返事が出来る「リプライ」機能がついていて便利。それぞれの良さを挙げるとすれば…
ワッツアップ: 既読の正確な時間が分かる
ライン: スタンプが可愛い
インスタDM: いいね機能が好き
ラインは、返事をしている時、相手に「入力中」と表示が出ないし、スタンプのバリエーションが豊富だし、THE 日本人仕様って感じがする。でもあのスタンプたちは、思いの外、イタリア人女子にはウケない。なぜ、絵 (スタンプ) が会話にいるのか理解が出来ないらしい。まあ確かに彼女たちは、絵文字も全然使っていない…。唯一、使用頻度が高い 😂 ← これは大体連打。あとは ❤️。
【スペイン人は…】
スタンプが「可愛い」という感覚を分かち合える ⬇︎
ワッツアップと同じくらい、インスタのDMや、FacebookのMessengerを利用している。彼らからボイスメッセージが届いたことは一度もない。
【ワッツアップならではの表示】
・相手が読んだ正確な時間
・相手が最後にアプリを開けた時間
しかし「時間がバレたら返事をするのにプレッシャーになる」という若者が西洋にも多く、どちらも非公開にすることが可能。伏せている場合は、2つのチェックマークがいつまで経っても青 (既読) にはならない。グレーのまま。
【なぜ既読機能を変えるか】
一部のクラスメイトが度々、既読をつけたり、伏せたりしている。「なんで?」と聞いてみた。
インスタのストーリー (24時間で消える動画や写真の投稿) と似た機能がついているのだが、既読が表示されない設定にしていたら、自分のストーリーを見た人リストが閲覧不可らしい。だから「誰が私の写真を見たかな?」と気になる時には、既読機能をONにし、リストを見たらまた元に戻す、と。
【ワッツアップのマイナス面】
① 友達登録がめんどくさい。番号を入力して、探して、その子の名前を電話帳に登録して…。ラインならIDを入力すれば自動的に相手の名前が表示されて、楽。
② 携帯の画面が常にオンになっていないとPCから利用不可。
③ 日本語の字体がちょっと違和感。
④ アルバムから写真を選んで送る時、2クリック以上しなければならない。
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イタリア人は「身近」を大切にしている。だからボイスや電話が好きなんだろう、安心するのだろう。
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