スペイン語の時制を勉強する時、英語の時制を見たら理解が早くなる人がいる。今日は、そんな読者の人に向けた記事を。
【時制をまとめてみた】
とりあえず思いついた時制を挙げてみる。
【日常会話でよく使う時制】
上の中で唯一、スペイン語の日常会話で使わないのは「未来完了進行形」。あとは友達との会話で普通に使う。数が多すぎる!という人は、まず下の黄色で書いてある8種類から。
私が思う、これら二言語の違いは「理屈の深さ」である。英語はとてもシンプルで単純な言語であるが故、何となくでもコミュニケーションを取ることが出来る。
【スペイン語と英語の違い】
たくさんある中から3つだけ選ぶとすれば、
その1: 現在完了形と過去形
英語では「いつ」が分かる時、過去形を使う。
・I had an apple for breakfast.
・This weekend I saw the new Avengers movie.
・This summer I went to Barcelona.
これをスペインのスペイン語にすると…
・He desayunado una manzana.
・Este fin de semana he visto la nueva película de Avengers.
・Este verano he ido a Barcelona.
そう、hoy, esta mañana, esta semana, este fin de semana, este mes, este año, este domingo など、日本語にすると「今」という漢字がつく時間を表す単語 (今日、今朝、今週、今週末、今月、今年、この日曜日など) が文中にあれば、現在完了形を使う。逆に「今」とは関係がない (ayer, el año pasado, hace 2 años, hace un par de días...etc.) 出来事について話す時は、過去形を用いる。
その2: 英語には線過去がない
スペイン語に無くてはならない存在である便利な「線過去 (-aba, -ía)」が英語には存在しない。じゃあ、英語ではどう言えば良いのか。
① 昔の習慣は would や used to や過去進行形。
・Corría cada noche cuando vivía en Barcelona.
(I would run every night when I was living in Barcelona.)
・Me gustaba la leche cuando era niña.
(I used to like milk when I was a kid.)
② 線過去はノーマル過去形にするしかない。
・Pensaba que no te gustaba esta idea.
(I thought you didn't like this idea.)
・Quería el coche rojo.
(I wanted the red car.)
・Cuando tenía 14 años, fui a Canadá.
(When I was 14, I went to Canada.)
➡︎ スペイン語話者からすれば、これには違和感を感じてしまう。線過去と点過去を組み合わせたい。でも、英語にはないから was と went と言うように両方ノーマルの過去形にするしか。
その3: 英語には接続法がない
英語がシンプルだと感じる理由は、これ。
・Llámame antes de que se vaya!
(Call me before he leaves!)
・Lo digo para que puedas entender.
(I say it so that you can understand.)
・Espero que te vaya todo bien.
(Hope everything is going well with you.)
スペイン語は、英語よりはるかに細かいニュアンスを込めれる言語であるから、理屈を理解しないとマスター出来ない。だから最初にしっかり「なぜこの時制なのか」を意識して学んでおくと良い。
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