先日、初めてバルセロナ自治大学 (通称: ウーアーベー) を訪問をした!その感想を踏まえ、今日は以下の5点について。
・カタルーニャ広場からの行き方
・バルセロナ大学と比べた感想
・環境的メリットとデメリット
・とある校舎
・最新のスペイン大学ランキング2020
【カタルーニャ広場からの行き方】
バルセロナ自治大学は、郊外にあるため、中心部からは電車に乗らなければならない。まずは、ランブラス通りに面しているメトロの入り口から地下へ行き、電車のマーク に従って歩く。電光ボードで S2 Sabadell Parc del Nord 行きが、何番ホームから出るのかをチェックし、T-casual (公共交通機関共通回数券: 10回分チケット) を通して下へ。バルセロナ自治大学の正面にある Universitat Autònoma という駅までは所要時間33分 (14駅)。この電車はカタルーニャが始点&終点なので、帰りは特に気楽。普段、中心部の徒歩生活に慣れきっている私にとって、この乗車時間はすごく長く感じたが…、おしゃべりをしていれば体感15分。
来年の5月から私のいる受験対策専門学校で学ぶ生徒さんが日本から来てくださっていたため、Sくんと一緒に大学めぐりの一環として、UABを訪問した。私は出願時、第4希望あたりにバルセロナ自治大学の社会文化人類学部 (Grado en Antropología Social) を書いていたが、距離的な問題で「見学へ行こう!」と過去に思ったことがなかった。それ故、今更ながら今回が初めての校舎見学となった。
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私たちは「朝の通学通勤ラッシュ」に乗り、大学を目指した。駅に降り立つと、すぐ森の香りがした。学生は朝日を浴びながら改札を通り、それぞれのキャンパスへ。
【バルセロナ大学と比較した感想】
キャンパスは比較的新しい。想像していたより歴史というか古さを感じなかったため、設立年を調べると、51年前。納得。
UB: 1450年設立
UAB: 1968年設立
生徒が自習出来るエリアが図書館以外にも多く「勤勉な印象」をあちらこちらで受けた。廊下にも机と椅子がたくさんあるのは羨ましい。あと、1つ1つの教室の規模が小さく、少人数のクラスが多いんだなーと感じた。
最も大きな違いは環境、緑の多さ。
【環境的メリットとデメリット】
緑が多くて落ち着いた環境の中で学ぶ4年間。
3年前の私ならこれにメリットしか感じなかったと思う。が、今は少し違う。現在、もう1つの学位コースをしている南イタリアのカラブリア大学は、バルセロナ自治大学ととても似ているため (自然に囲まれている、設立は約50年前で校舎は現代的、中心部から離れていて学生だけの街 (エリア) という雰囲気)、この環境ならではデメリットも知っている。
メリット
・緑がいっぱいで常にリラックス出来る。
・登下校の際に観光客の波に飲まれることがない。
・落ち着いて勉強に集中出来る。
・土地が広い。
・友達が出来やすい。(通学時間に電車の中で話をしたり、外で一緒にご飯を食べたり、コミュニケーションを取る時間が都心部の大学より多い。)
デメリット
・電車のストライキや大幅な遅延が発生した時、足が無い。
・学生が周辺に住んでおらず、長期休暇・連休・週末になるとみんな自分の村や街へ帰るため、大学は静まり返る。生徒がいない=図書館が閉まる=大学で自習が出来ない。
・近くにカフェもレストランもショップもない。
・通学に時間がかかる。
・中心地のにぎやかな生活から遠のきがち。
学部ではなく、雰囲気から大学を選びたいなら:
自然いっぱいの静かな環境派 ➡︎ UAB
活気と可愛さに溢れた街派 ➡︎ UB
【とある校舎】
バルセロナ自治大学と検索すれば、いつも必ずトップに出てくる校舎がある。パンフレットや、大学紹介サイトでもよく目にするこの建物。私はこれが、UABのメインエントランスだとばかり思っていた。
結構歩き回っても一向に見えてくる気配が無い…。
そこで、廊下で勉強をしていた女の子2人に画像を見せて「ねえ、このキャンパスってどこにあるの?」と聞いてみた。すると『ん?これどこ?綺麗ね、UBじゃないの?』とまさかの返事をされた。この建物を知らない生徒がいるなんて。
数学部のインフォメーションで事務員のおじさんに聞いてみた。『あ〜これね!これはここにはないよ。バルセロナにあるよ!』と。「え?バルセロナ?…のどこですか?」『サンパウ病院の隣さ!これは元々はうちの医学部のキャンパスだったんだけどね』「あ〜〜〜!あそこか!…だったってことは、もう今はそこで授業は行われていないということですか?」『たまに研究をするのに使ったり、大きな会合を開いたり、卒業式のイベントを行うのに使うくらいだよ。でも医学部マスターコースの生徒は授業をそこで受けてることもあるよ。』と。面白くて親切な方だった。
サンパウ病院はサグラダファミリアの近くにある世界遺産の病院。老朽化が原因で、病院としてはもう使われなくなったが、2009年までは診断が行われていた。
バルセロナ大学の哲学部の学生も毎年2週間、この病院内で勉強をすることが出来る。バルセロナペンサという哲学週間の時。授業が終わると外は真っ暗だけど、毎日敷地内をうろうろして帰る。建築美。
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閑話休題。UABのあの校舎は、サンパウ病院の敷地内にあるよ、という話。
【おまけ】
QS World University Rankings®︎ 2020 が発表された!
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