2019年版スペイン大学ランキングも『大きな変化はなくバルセロナ大学が1位で、その下に続く大学も例年と同じだろう』そう思っていた。
イギリスの大学評価機関「クアクアレリシモンズ社 (通称: QS)」が毎年9月に出している世界の大学ランキングと、同じくイギリスの教育専門誌「タイムズハイアーエデュケーション (通称: THE)」が公表してるものを2つ見ていこう。
【2019年QS世界大学ランキング】SPAIN
第1位: Universidad Autónoma de Madrid
設立: 1968年
生徒数: 2万8543人
バルセロナ大学 (UB)、バルセロナ自治大学 (UAB)、コンプルテンセ大学 (UCM) を抜いて栄えある第1位に輝いたのはマドリッド自治大学。まだ創立から50年経っていないのに上位に入ったということで注目が高まっている。世界ランキング159位で、キャンパスは現代的なデザイン。
第2位: Universitat de Barcelona
設立: 1450年
生徒数: 4万6214人
続いて世界ランキング166位、スペイン2位に選ばれた名門校バルセロナ大学。400年以上の歴史を持つ大学の中では世界25位に入るため、ヨーロッパのリーダー的存在の大学。学位プログラムの数は73。キャンパスは街全体に散らばっているため、バルセロナ＝UBのキャンパスというイメージを学生は持っている。スペイン最大規模の大学の1つで、毎年国内・国外から多くの生徒を交換留学生として招き入れている。その数4万4000人 (122の国と協定を結んでいる)。
第3位: Universitat Autònoma de Barcelona
設立: 1968年
生徒数: 3万1536人
世界ランキング193位、スペイン3位になったのはバルセロナ自治大学。97の学位プログラムを有する。ビジネスマネージメント、経営学、観光学、初等教育の学部の授業は英語で行われているほど、英語のレベルも高い大学。日本のいくつかの大学と提携校を結んでいるため、日本からの交換留学生がいる。バルセロナ大学より生徒のボランティア活動・キャンパス内でのアクティビティが進んでいる。
第4位: Complutense University of Madrid
設立: 1499年
生徒数: 5万3932人
世界ランキング206位、スペイン4位のマドリッド・コンプルテンセ大学は歴史がすごい学校で、ヨーロッパ最古の部類に入り、スペインではサラマンカ大学の次。1293年には中世大学として存在していた。現在のような「大学」になったのは1499年。学位プログラムの数は90。首都マドリッドの真ん中に位置する。マドリッドの大学といえばココ！ヨーロッパで「国の首都にある大学」の中で最も環境が良いと言われている。(汚染、治安、騒音などの面でも)
第5位: University of Navarra
設立: 1952年
生徒数: 1万0604人
このランキングで唯一の私立、ナバーラ大学。ナバーラ州のパンプローナに本部を置いている大学でカトリック教会の人によって建てられた。世界ランキング242位、スペイン5位にランクイン。教育・研究・グローバル度が特に優れていて、近年では世界中の大学との協定の数を増やしている。
【THEの世界大学ランキング2019】SPAIN
教育リソース、教育充実度、教育成果、国際性の4つの分野から総合的に評価して順位を出している有名なTHEのランキングを見てみよう。果たしてQSのと同じなのか…。
第1位: ポンペウファブラ大学
第2位: バルセロナ自治大学
第3位: バルセロナ大学
第4位: ナバーラ大学
第5位: マドリッド自治大学
上位3つをバルセロナの大学が埋めるという見事な結果。ポンペウファブラが1位なのは意外だった。コンプルテンセが入ってたら間違いなく「スペインを代表する5の大学」だった感じがある。
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