BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【メールの鉄則】スペインの大学や学校へ問い合わせる前に。

日本と同じくスペインにも「メールの書き方」がある。今日は、大学・事務室・語学学校に問い合わせをする時、知っておくと良い『生徒の5のルール』について。

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【① Hola, は控えよう】
よくありがちなNG例は、Hola, から書き始めること。これが許されるのは友人関係まで。

一通目は、相手が女性か男性か分からないので、

Estimado señor (o señora):

Estimado/a Sr./Sra.:

Muy señores míos:

の、どれかを使う。

他にも言い方はあるが、これが主流。

返信メールの最後には担当者の名前が必ず載っているため、そこで男女を判断し、二通目以降は、

Estimado señor:

Estimada señora:

を使って、相手の名前を入れるのが礼儀。

例えば、

男性: José Luis さん宛ては
Estimado señor José Luis:

女性: Sandra さん宛ては
Estimada señora Sandra:

【② 終わりは必ず「敬具」】
友達ならメールの終わりは、un beso や besitos や un fuerte abrazo だが、フォーマルな場面では、

Saludos cordiales,

Atentamente,

Un saludo cordial,

で、締めると良い。その下に自分のフルネームを入れる。

Atentamente,
Kaede Taniyoshi

こんな感じ。

【③ 1から100まで全てを書く】
スペインでは、返事に数日を要するのが普通で、日本の事務室以上に時間がかかる。そのため、一通のメールに入れるべき内容は…全て

聞きたい内容
自己紹介 (+個人情報)

状況説明
問い合わせたい内容1
(問い合わせたい内容2)
(問い合わせたい内容3)
締めの一言
お礼

「これを読めば、私の全てをわかってもらえる」そんなメールを書く必要がある。学校側も、少しずつやりとりするのは面倒で、聞くなら一気に聞いてほしいと思っている。

大学に問い合わせる時、

在学生なら
・学部名
・学生番号

志望者なら
・国籍と卒業した高校の国
・PCE試験を受けるかどうか

を忘れずに!

語学学校への問い合わせ時は「スペイン語のコース」について聞きたい、ではなく「スペイン語のインテンシブコース」とか「スペイン語短期集中集中コース」と、コース名を明確に記そう。

質問が数個ある場合、

1. Sobre la matrícula...

2. Sobre la homologación...

3. Sobre el curso de...

と、番号をふるのも有効的。

見やすい&答えやすい。

1個だけ聞きたいなら、

Quisiera preguntar sobre 〇〇.
(〇〇ついてお尋ねしたいのですが。)

そして締めの一言は、

Gracias por su atención.

Espero su respuesta, gracias.

など。 

何通かやり取りをして問題が解決した、最後のお礼のメールなのであれば、

Gracias por su pronta respuesta.

Gracias por su tiempo.

Muchas gracias por su amabilidad.

Muy amable, muchas gracias por su respuesta.

さらに Que tenga un buen día. を添えれば相手に「これで終わり」感を伝えれる。

成績や授業登録に関する質問をすると、プライバシー保護のために、必ず「個人情報」を聞かれる。だから自ら、一通目に、登録してあるNIEの番号 (もしくはパスポート番号) を書いておけば、やり取りが円滑に進む。警察署に質問メールをする時も!

情報量が多いとしても、ハッキリと、ストレートに、書くことを心がける。

 

【④ 前のやり取りは消さない】
日本のビジネスのやり取りも同じだが、返信する時は、相手のメッセージを消さない。やり取りをどんどん下に残していく。

【⑤ 時にはスクリーンショットを添付】
ネットで手続きを行なっていて、エラーが発生した場合、そのスクリーンショットをメールにつけて送る。エラーは例外。

相手の言葉やホームページの一部が理解できなかった場合は、スクショではなく、コピペを!色を変えたり、"" をつけたり、斜体にして書いたり。

⚠️ スペイン語に自信がない人は、英語でOK!

【おまけ】
スペイン人は名前がたくさんある。

名前1 名前2 苗字1 苗字2

同年代の友達は名前1つ、姓1つの子が多いが、
教授や目上の人は名前も苗字も2つずつある。

苗字は父と母の姓を1つずつもらっている。

例: Jose Luis Ramírez Alcaide さん

➡︎ Jose Luis が名前
➡︎ Ramirez Alcaide が苗字

メールの書き出しは、

Estimado señor Jose Luis:

となる。

まだスペイン人の名前に不慣れだった大学一年生の頃、教授の名前と苗字の区別がつかなかった。

Carlota Serrahima Balius 教授

Antonio Castilla Cerezo 教授

に、メールを書こうにも…

どこまでが名前なのか分からなかった。

友達に聞いて、名前が3つの時はだいたいが1つ目 (例: Antonio) が名前で、あとの2つ (Castilla Cerezo) は苗字だということが判明。

【蛇足】
イタリア人は日本人と同じく教授を苗字で呼ぶが、スペイン人は名前で呼ぶ。「アントニオ教授」と。

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