BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペイン大学共通入試・スペインとイタリアの大学生活・EU旅行・文化の違い・言語学・哲学・5ヶ国語・バルセロナの歴史・おすすめレストラン・穴場など日々幅広いジャンルの記事を執筆中。

【スペインと全然違う】イタリアの大学の期末テスト

今日はバルセロナ大学とカラブリア大学の期末テストを様々な視点から比較してみる。

・テストの回数
・成績の評価基準
・試験方法
・難易度
・単位をとるのに必要な力
・日本人がやりやすいのは?
・単位が取れなかったらどうなる?
・イタリアの大学のテストは簡単?など

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【期末テストの試験方法】
スペイン: 筆記 (待ち時間ゼロ、試験時間2時間)
イタリア: 口頭 (待ち時間3時間以上、試験時間15分)

【期末テストの回数】
スペイン: 1教科につき半期に2回または1回
イタリア: 1教科につき半期に1回

【満点は何点?】
スペイン
: 10点 (合格点は5.0点)
イタリア: 30点 (合格点は17点)

成績の評価基準
スペイン: 3回のレポート・プレゼン・筆記試験
→ ほとんどの教授は筆記の成績を全体の50%・レポートは40%・プレゼンは10%というように配点する。
イタリア: 15分の口頭試験のみ
→ 10教科中4教科は口頭試験の前に筆記テストがあり、筆記に合格した人のみ、口頭試験を受験することが可能。

【単位をとるのに必要な力】
スペイン: 読解力・筆記力・分析力・表現力・論理力 
イタリア: 記憶力・表現力・話力

【日本人にとってやりやすいのは】
スペインの試験だと思う。
→ 落ち着いて頭で整理しながら文章を書ける。…とは言え、2時間で書く文章量は結構なもの。真っ白のA4用紙2枚ほど書く時もある。(裏表びっちり)

【イタリアのテストは簡単か】
簡単そうに思えるが日本人にとっては相当難しい。
→ 求められるテーマが漠然としている。例えば文学史のテストなら「じゃあ〇〇 (タイトル) についてどうぞ」「じゃあ次は南北戦争後に書かれた作品の中から1つ」と言われる感じ。

もうちょっと具体的に『主人公がその行動をした理由は?』『〇〇運動が起こった理由は?』『南北戦争が終わったのはいつ?』『この作品とテーマと時代背景に関して述べて』『同年代に同じテーマについて書いた作品は?』と聞いてくれたらいいんだけど…。

「本のタイトルのみ」だけを言われると、いくら準備していっていても頭が真っ白になってしまう。日本ともスペインとも違う、独特の難しさがある。

しかも!

生徒全員がいる前で話さないといけない。200人に見られながら話す時もある。その状況の中で自分で筋道を立てて一貫性がある主張をするのはなかなか。

 

【試験方法】
スペイン: ①全員が席に着席した状態で、教授がA4の白紙を配り始める。生徒は3〜6枚程度 (自分が回答するのに必要な枚数) 適当にとって左右前後の生徒に渡す。②教授が試験用紙を配る。③全員に行き届いたら問題用紙をひっくり返して試験開始。④質問があれば手をあげる。⑤2時間という制限時間が設けられているが、終わった生徒から帰っていい。
イタリア: ①全員が着席した状態で、教授はオンラインで試験予約をした順に点呼し始める。②1人ずつ教壇の上へ行ってテストを受ける。その間、他の生徒はそれを見ていても聞いていても良し、自分の勉強をしていても良し、携帯を触っていても良し、教室から出ても良し。③テストが終わったら教授が紙に点数を書く。点数に納得する場合はその右にサインをする。もし納得がいかない場合は「納得がいかない、リベンジしたい」と告げる。

= スペインでは点数開示までに少なくても2,3日かかるが、イタリアはその場でわかる。

【合格点に至らなかったら】
スペイン: 1年後に再チャレンジ可能
イタリア: 3ヶ月〜半年後に再チャレンジ可能

ここで大きく違うのは、

スペイン: 合格できていない教科があったら、来年度受けれる授業・テストの数が減る。= 留年の可能性が大きくなる
イタリア: 合格できていない教科があれど、来年度の授業登録に一切支障はなし。極端な話、卒業する年に不合格のテストを20個してもいい。

スペインではこれが不可能。

半期に登録できる授業の数、受けれるテストの数には制限がある。(1年で12教科まで)

1年10教科のカリキュラムだから、

2018-2019年度は10教科の試験+昨年度単位が取れなかった2教科を受験可能、となる。

【授業とテストの関係性】
スペイン: 授業に出てないとテストに合格するのは難しい
イタリア: 試験範囲さえ分かっていれば授業に出てなくても単位が取れる

 

スペイン人はイタリア人より論理的に会話ができる。イタリア人はスペイン人より話力がすごい。という違いには、こういった教育のバックグラウンドが関係しているのかもしれない。