BARCELONANDO :)

1995年生まれ。ヨーロッパ生活5年目。バルセロナ・イタリア・ヨーロッパ・言語学・哲学に関する記事。

【インターリングアと日本語の共通点】言語って面白い

インターリングア (Interlingua) とは西ヨーロッパ言語  (フランス語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語・ドイツ語・英語・ラテン語・ロシア語) に共通する語彙とアングロ・ロマンス言語 (古代ゲルマン語) を元に簡略化された文法で作られた人工的な言語である。1951年に国際補助語協会 (通称: IALA) が発表した。これは誰もが簡単に理解することができる世界共通の言語 (中立的な言語) を目指したものだ。西ヨーロッパ言語は元がギリシア・ラテン語であるため、違う言語間でもある程度の意味を推測することが可能である。このことからわかるようにその言語間には一定の類似性がみられる。これは日本人と中国人が漢字を書きあったらある程度意味がわかりあえるのと似ている

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インターリングアの文法や詳細を全部書くと長くなるからそれは割愛して、今日は私が「これって日本語のあれと似てる!面白い!」と思った部分にフォーカスを当てる。

まず、インターリングアの例を見てみよう。

Declaration Universal del Derectos Human (Articulo 1)
Tote le esseres human nasce libere e equal in dignitate e in derectos. Illes es dotate de ration e de conscientia, e debe comportar se fraternalmente le unes con le alteres.

西ヨーロッパ言語を1つでも話せる人なら、インターリングアで書かれている上の文章の意味がわかってしまう。カタルーニャ語がわかる人がフランス語の文章を見るとこのように見える。スペイン人がイタリア語を見てもこんな感じで言いたいことがなんとなく理解できる。 ちなみに私も、イタリア人の友達も上の文章をパッと見て、そのまますぐイタリア語・スペイン語に言い換えて (翻訳して) 音読することができた。一語一句間違うことなく。でもこれは別に私たちが言語に秀でていてすごい!ってわけじゃない。その理由は記事の後半で。

上の文章は世界人権宣言の一部で訳は、
「全ての人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利について平等である。人間は理性と良心を授けられており、互いに同胞の精神を持って行動しなければならない。」という、有名なフレーズだ。

インターリングアを授業で習った時、Typoglycemia (タイポグリセミア現象) が脳裏をよぎった。タイポグリセミア現象とは、ある条件下において文章中に含まれる単語の最初と最後の文字さえ合っていれば人間は不思議と文章の意味を理解できてしまうという現象。5,6年前にネットで話題になった文章はこちら、

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日本語におけるこの現象の発生条件は
・文章を6文字以下の単語のみで構成する
・最初と最後の文字は正しく配置して、その文字と隣接する文字を並び替える
・3文字以下の単語は並び替えない
・文字を並び替えた時に、別の意味を持つ単語にならないようにする
・文章全体を予測可能なシンプルな内容に!

これとインターリングアの関連性を掘り下げたら相当面白いと思ってメモがてら記事にしてみた。西ヨーロッパ言語を話すことができない人は「インターリングア=上のでたらめな日本語でも読めてしまう感じ」と解釈しておけばok!読めてしまう日本語の文章を私たち日本人が理解できるのと同じように、西ヨーロッパ言語を話す人はインターリングアの文を理解できる。…という言語が好きな人にとっては興味深いであろう今日の発見。