イタリア語がまだ喋れない頃、イタリア人たちの会話はまるで歌ってるように聞こえた。楽しそうで、リズムがあって、滑らかで。…たまにふざけてるのかなって思うくらい。
そしてイタリア人とスペイン語で会話する時は、彼らの訛りはどこか可愛く感じる。
スペイン語の音とどこが違う?
日本人が発音しやすいのはどっち?
【スペイン語の音との違い】
イタリア語がまるで歌ってるかのように聞こえるのは、アクセントの位置のせい。「書く」という動詞を例に挙げると、スペイン語では escribir (エスクリビール) なのに対し、イタリア語では scrivere (スクリーベレ) と言う。
スペイン語は最後の母音 (音節) に
アクセントだから
『____-』←こんな感じ
イタリア語は真ん中あたりに
アクセントだから
『__-__』←こんな感じ。だから抑揚が出る。
あとは、二重子音の音もポイント。
スペイン語は L (エル) が2つ連続すると paella (パエージャ/パエーリャ) という音になるが、イタリア語は「踊る」 が ballare (バッラーレ) と濁らない。この重なる子音は謂わばアクセントのような役割で、ワンテンポ溜めるように、真ん中の音を強く発音する。
イタリア語はほぼ全単語「伸ばす」と言っても過言でない。だからイタリア語はスペイン語よりもだいぶ遅く、1フレーズあたりの情報量が少ない。速く喋ったとしても…しっかり伸ばすから…。「日本はとても美しい国です。」という例文を2言語で比べてみると…
イタリア語では、
Il Giappone è un paese bellissimo.
(イル ジャッポーネ エー ウン パエーゼ ベッリッシモ)
スペイン語では、
Japón es un país muy bonito.
(ハポン エス ウン パイス ムイ ボニート)
日本人がイタリア語を聞くと可愛く思う理由は、チャ、キュ、キャ、キョ、チョ、チ、ピウ、とか赤ちゃん言葉に使いそうな音が多いからだろう。
【日本人が発音しやすいのは?】
どちらの言語もローマ字読みではあるものの、日本人が発音しにくい音 (日本語にはない音) が存在する。その数でいくとイタリア語の方が多い。
例、GLI や SCE の音とか…。GLI はジとリの間の音で、SCE はシェの前に小さなスを言う感じ。R や RR の発音、R と L の違いはどちらの言語でも同じで、この巻き舌や2音の区別は多くの日本人が苦手としてる。
スペイン語の JA, JI, JU, JE, JO (カタカナにするとハヒフヘホだけど喉を使うバージョンのハ行) が出来ないって人がたまにいるけど、私は全く問題なかった。
個人差はあるにせよ…
➡︎ スペイン語の発音の方が簡単。
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