オリジナル勉強法というのか発見する方法というのか…。今回は、言葉の小さなニュアンスを理解するのに役立った方法を紹介。これはスペイン語圏の大学に通ってる人しか出来ないかも。スペイン語を母語とする友達と先生がいつも周りにいるという環境があった上で出来ること。
大学の講義には、自分が発言しないといけない場面や友達の考えを聞く場面がとても多い。哲学という学部は特に。倫理哲学を受けている時に、テレビ局が来て撮った写真 ⬇︎ クラスメイトと先生。
【ふと抱いた疑問】
いつも通り、授業は次のような流れで行われていた。
① 先生がある哲学者の説を言う
② 生徒に問う
③ PAUという名前の男の子が挙手し、答える
④ KARINが挙手して別の哲学者の説を用いながら反論
一言目は人それぞれで、日本語と同じくバリエーションがある。私が思うに〜、私の意見では、私の考えでは〜、私は〜と思う、私が理解してる分には〜、私の見解では〜等。
PAU: a mi parecer... es cierto...
KARIN: no lo creo, según yo...
ALBERT: bueno, me parece...
ÁLVARO: en mi opinión... es verdad...
そんなに着目する必要はないんだけど。好きな言い方を使えば良いんだけど。気になってしまった。いつも me parece を使う子と、いつも a mi parecer を使う子がいる。日本語で意味を調べたことはなく、あくまで自分が経験から得た解釈 ⬇︎
「a mi parecer って賢そう」
"es decir" は "o sea" より少しフォーマル
友達の性格ごとによく使ってる表現、口癖をメモった。何日か繰り返していると、やはり「性格」と「話し方 (言葉遣い)」は関係しているから、性格ごとに共通点が見つかった。だいたい3種類に分類出来てスッキリした。
① 賢そうな大人びた子が話す単語や表現
② 大らかなサバサバな性格の子の言い回し
③ いつも自信なさそうに意見をいう単語や表現
「〜と思う」の言い方の違いから始まったこの分類は、なかなか役に立った。スペイン人に聞いても「あ〜〇〇と△△はほぼ一緒の意味だよ」と返ってくるような、形容詞、副詞、接続詞においてもやってみた。(教授がよく使うのも。) そうすると、自分の性格にあったスペイン語を使えるようになった。レポートをする時にも使えた。⬇︎ は1年生の後期に提出したもの。
日本語は面白い。語尾で相手に与える印象は変わる。
それいい意見だね!
それいい意見だな!
それいい意見だよ。
それいい意見ですね!
それいい意見!
それいい意見だ!
それいい意見ね!
それいい意見さ。
話し手の性格が出る。このニュアンスを他国の人に聞かれたら「ちょっとそれは女の子っぽいかも」「その語尾は優しそう」と説明していく。もし、親しいスペイン人女の子が日本語を勉強し始めて、ある日『楓、今日は暑いぜ』と日本語で言ってきたら…。その子の性格が「ぜ」を使うのにふさわしいと思ったら流す、でも違和感があれば指摘して教えてあげる。正直「ぜ」が似合う人に会ったことないけど (笑)
まあ、それと同じで、この小さなニュアンスを理解するには何らかの方法が必要かな、と思った。現地で長く住んでいたら自然と慣れるが、当時私はまだ3年目で『曖昧』だった。
もし、面白そう!やってみよう〜!と思った人がいれば試してみると良いだろう。(カタルーニャ語やイタリア語ではまだこれをする必要性を感じたことがないからしたことがない。)
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