南イタリアのカラブリア州にあるコゼンツァ県の県都、コゼンツァ (Cosenza) は古い歴史を有する都市であり、今日においても文化や芸術面で注目されている都市である。紀元前365年頃にはコンセンティア (Consentia) と呼ばれ、その領域は先史時代から歴史的革命の中心であった。メイン通りを歩いていると遠くにお城が見える。
現在、コゼンツァの「中心」にはマッツィーニ通り (Corso Giuseppe Mazzini) と呼ばれるメイン通りがある。その通りにはTIMやTREなどの携帯会社、大手銀行、本屋、映画館、宝石店、カフェテリアがいくつもある他、ZARAやH&Mをはじめとする様々なブランドのお店がありファッションの流行も楽しめる。
とても綺麗な街並みで、落ち着いた雰囲気がある。まっすぐこの道を進めば川に出る。橋がいくつかかかっており、その橋を渡ればコゼンツァ ベッキア (Cosenza vecchia) と呼ばれる古い街並みが今でも残るエリアに出る。
コゼンツァ ベッキアにはドゥオウモ (教会) がある。道には随所に案内板や絵がついた表示がされているのでそれらに従って歩けば自然とオススメのルートを辿ることができる。統一感のある建物とどこか冷たさが残る街が美しい。
建物の側面にある絵ははっきりとした色合いで描かれている。この日2時間ほど散歩をしただけでも5,6種類の大きな作品を見ることができたほど、たくさんある。
上の方まで階段をのぼっていけばこのように見晴らしの良い場所にたどり着き、街を見下ろすことができる。
今もなお、たくさんの人が住んでいるにも関わらずとても静か。ゆっくり散歩したり、博物館をおとずれたり、カフェを楽しんだり、、、有意義な時間が過ごせれる場所。
ここ、コゼンツァには今も言い伝えられている伝説がある。すごく要約すると。。。
東ゲルマン人が領土を占領していたその昔、Alaricoという西ゴート族の王がいた。彼はたくさんの宝を略奪し、独り占めしていた。
Alaricoが亡くなった時に彼の馬と貴重な金や宝石を彼と一緒に葬ったのだが、その場所は秘密とされ、語り継がれることがなかった。今もなお正確な墓の場所が謎のままであり、有名な歴史家や占星術師、詩人や考古学者が彼の墓を探しているが未だ発見に至ってないだとか…。他説では、彼の宝は亡くなった時に川に撒かれて、川の中には様々な宝が眠っているとか…。
そのシンボルとして川の近くには銅像が建てられている。
コゼンツァは空港から車で1時間弱の場所にあり、直通のバスが出ていることもあってとてもアクセスしやすい街ですので天気のいい日にぜひ古都の趣ある雰囲気を味わいに来てみてください。
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