ある日の夜、フィレンツェから南イタリアへ帰る時、人生初の寝台列車に乗った。
フィレンツェ
↓ Frecciarossa: イタリア国鉄の高速列車
ローマ
↓ Intercitynotte: イタリアの寝台列車
カラブリア州 (コゼンツァ)
1人だったら絶対に「どこかでゆっくり1泊して明るくなったら帰る」という選択肢を取るが、イタリア人男子と2人だったこともあり『寝台列車ー?乗ってみるー?』と、ちょっとした冒険心が湧いて上記のチケットを買うことに。今日は、その時に感じたイタリアの寝台列車のメリットとデメリット、初めて乗ってみた感想について。
【メリット】
・夜行バスよりは快適
・ホテルに一泊するより安い
・寝てる間に目的地に着く
【デメリット】
・ホステルで夜寝るよりも不安感いっぱい
・プライベートがない
・乗り換え列車が遅れてた場合、真冬の真夜中に…外で待つのは超きつい (日本と違ってイタリアの鉄道は遅延が生じやすい)
・次の到着駅のコールがない+時刻表通りに電車が着かない=予想時刻の15分前には絶対起きて外の様子をうかがわないといけない
【感想】
・現地の子 (しかも男子) がいたから心強かったものの、1人とか女子友達2人とだったら絶対乗らない。
・思っていた数倍、寝床が清潔だった。 (シーツと枕カバーと枕は密封された袋から出して自分で敷くスタイル。)
・イタリアは改札で切符のチェックがないから誰でも車両に乗り込める。普通の列車なら出発して数十分後に車掌さんが回ってきて切符を提示するが、寝台列車は乗って数分後に来てくれるからそわそわして待たなくていい。すぐ寝れる。
・1つのボックスに2段ベットが2台あった (max. 4人)。
・私たちがボックスの中に入った時、すでに2つのベットの上には人がいた。イタリア人おじさんは小さなライトをつけて本を読んでて、もう1つのベットには若い男の子が寝てた感じ。
・枕はあったけど、荷物を盗られたら困るからボストンバックを枕にして寝た。疲れてたこともあり、アラームをかけた時間まで爆睡だった。でも、イタリア人の友達は不安で一晩中起きてたらしい。「知らない人がいるところでなんか寝れない!」って人はやめておいた方がいい。逆に疲れるし、素泊まりホテルで1泊するのと値段はそんなに変わらないから。
・危険だとは思わなかった。
・年末の寒い時期だったけど車内は暖房がしっかりきいてた。
・夜行バスか寝台列車なら、寝台列車を選ぶ。
【値段と所要時間】
Firenze S.M.Novella 21:38発
Roma Tiburtina 22:58着
(ここまではFrecciarossaという特急)
↓ 乗り換え
Roma Tiburtina 23:14発
Salerno 02:22通過
Sapri 03:43通過
Paola 04:38着
(ローマから5時間半ほど寝台列車)
↓ バスに乗り換え
Cosenza まではバスで40分
フィレンツェからカラブリア州まで、
特急〜寝台列車〜バスの値段は66.60ユーロ!
大体8724円
安いけど、乗り換え多いし、次に来る電車は基本遅れてるし、面倒。日本から友達や家族が来た時、寝台列車は勧めようと思わないというのが正直なところ。でも、乗り換えなしの直通ならアリかも。とりあえず1回乗ってみたかったから、これはこれで良い経験だった。
【おまけ】
遅れがいくらかあり、寝台列車を降りた時刻は朝の5時すぎ。朝ごはんのことなんか1mmも頭になく、ただ眠いな〜と思ってバスを待ってたら一緒に旅行をしてたイタリア人男子がごそごそリュックを開けてフルーツジュースとパンケーキとビスケットを2人分出してくれた!まさかの…準備きっちしてた。
すごいなーーー!と感心した。
本当にイタリア人のこういう気配り、素敵。
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