弟は、明日バルセロナに来る予定だった。
購入していたチケットは、
2020年5月12日(火)
エールフランス航空
大阪発ーバルセロナ着
変更・返金不可
購入価格: 約13万円 (往復)
うちの家族は、いつも最安値の『変更・返金不可』タイプの航空券を選ぶ。旅程を変更する可能性は極めてゼロに近いから。…しかし、今回は想定外のコロナウイルスの流行。初めて渡航日を変更することになった。
【変更は本当に無料なのか】
世界的にコロナが広がり始めた2020年3月半ばあたりから、ほぼ全ての航空会社が特別措置として『日付変更の手数料無料』サービスを行なっている。
その文字を見て私は、てっきり無料で日付が変えられるものだと思っていた。…が、実際は『手数料』がかからないだけで、差額はいつも通り『数万円〜数十万円』支払わなければならなかった。
試しに、出発日を2020年5月12日から8月にズラしてみた。往復も延ばせる最高日 (2021年3月半ば) まで。
28万円になった。
8月はバケーションだから毎年、高い。
10月はどうかな?
…10万円安くなった。
…それでも18万円。
仮に今、18万円を支払って日付を変えたとしても、10月に100%渡航が出来る保証はない。…となると、残る選択肢は2つ。
① 次回 (10月に) また十数万円払う
② このチケットを諦める (捨てる)
「もったいないけど、今回13万円を捨てた方がマシか…。確実な渡航の目処が立った時に、また往復で買い直そう。」
これを家族に説明した。すると母が『個人の都合で旅行が出来なくなったわけじゃないんだから、ちょっとエールフランスに相談してみたら?』と提案。…結果的に、この一言で、13万円を失わずに済んだ。
【変更・返金不可の航空券】
どんな理由であっても、購入しているチケットのタイプが「返金不可」のものであれば、返金はしてもらえない。コロナも例外にならない。(便の欠航は対象!)
しかし、公式HPのコロナウイルス関連のインフォメーションを見ると、こんな情報があった ⬇︎ 弟のチケットは番号が『057』から始まる!
返金は出来ないが、旅行バウチャー (航空券を買う時に使えるクーポンのような金券のようなもの) は発行してもらえる、と!
すぐに申請をした。簡単だった。予約コード、名前、便名、運行日、チケット番号を入力し、いくつかの質問に答え…
申請完了 ⬇︎ 出発予定日までに手続きをしなければダメだったらしく、ギリギリセーフ。
…の、はずだったが、
英語でエラーメールが届いた。
問い合わせが殺到中で、サーバーダウンのような状態になっているため、リクエストは受け付けてもらえなかった、時間をあけて再度、やり直してください。
「確かに…混んでそう。数日で収まらないだろうな。」
これまでの経験から学んだ教訓。
それは『証拠を残す』。
期限内に手続きをしようとした痕跡を残しておけば、過ぎてしまっても90%の場合、どうにかなる。だからHPのお問い合わせフォームに日本語で質問をした。『申請手続きの後、エラーメールが届いた』『このまま上手く出来ず、渡航日を過ぎてしまったらどうなるのか』の2点を聞いた。写真もあわせて送れるため、メールのスクショを添付した。
数秒後、受信ボックスに1通…。またエラーかと思いきや「問い合わせやメールが殺到しているため、通常よりお返事に時間を要します。申し訳ありませんが、ご了承のほどお願い申し上げます。」だった。
11時間後…
日本語で、エールフランス・KLMオンラインサポートデスクから連絡が入った。そして、その2,3分後には、もうバウチャーが届いた!
Eチケットと似た感じのデザイン。
【本当に使える?】
仮に安い日付を組み合わせて見積もりを出してみた。バウチャーに書かれてある名前 (搭乗者) と同じ名前であれば、使えた。➡︎ 譲渡や売買は完全に不可能。
メールで受け取ったこの旅行バウチャーにはいくつかの番号が記載されていた。どれが『クーポン番号』なのか分からず、とりあえず順番に入れてみた。
チケット番号が、自分のバウチャー番号だった。
今日から1年有効だから忘れないように保管しておこう。
【似たようなケースの人は…】
問い合わせをしてみる価値アリ!航空券のタイプが「変更・返金不可」でも、他の条件に当てはまっていれば、バウチャーとして、お金が返ってくる!
おすすめ記事: