今回起こったカタルーニャ州の大規模デモは、日本でもテレビや新聞で報道されたらしい。ツイッター上にも激しく衝突する警察とデモ団体の映像や、夜中に道で何かが燃やされている映像が流れていた。今までは『独立しなくて良くない?』程度であまり気にしてはいなかったが、今回ばかりは独立賛成派が嫌いになり、いっそのこと独立すれば良いと思った。間違いなく、反対派のスペイン人も国際的な大手企業もカタルーニャを後にするだろう。
【デモが起こるとまずい】
独立を支持しないスペイン人も私も、このデモを「まずい」と捉えた。私はバルセロナに留学や旅行を考えている方々が偏ったイメージを持ってしまうと「困る」と思った。激しい衝突も火災もあれは日常茶飯事ではない。独立派が夜中、一部の場所で、ああやって騒いでいるだけ。街は普段と変わらず平和。⬇︎ どれも今日撮った写真。
スペイン人が「まずい」と思った理由は、他国からの印象が下がってしまうのを分かっているから。前回のデモは今起こってるもの (2019年10月17日も現在進行中で明日は空港のストライキがある) より小規模だった。それでも「バルセロナ出身」という肩書きに汚点がついたらしい。アメリカへ旅行や留学へ行く時、ビザが下りない、あるいは「バルセロナ出身」だからと入国審査を通してもらえない事態が起こったようだ。
【私が嫌いになった理由】
理不尽だから。私がアイルランドからバルセロナに戻った10月14日、空港はひどい状態になっていた。独立賛成派が集結し、シャトルバスは一本もない、タクシーもない、警察とデモ隊が衝突している、あちこちでなぜかパスポートコントロールが行われている。観光客の人たちが本当に気の毒だった。
昨夜、市内にあるゴミ箱250台がデモ団体によって燃やされた。バイクも。木にはトイレットペーパーが巻きつけられ、街のあちこちには黄色のリボンが落書きされ。
参加者の年齢層が低いせいか、分別がつかない団体が増えている。救急車が来てもカタルーニャの旗を背中に羽織り、道路に座り込んでどこうとしない若者たち。デモが許可されていない時間帯でも数十人で道路の真ん中を歩きだし、タクシーやその他の車数台がクラクションを鳴らしても無視して歌い続けるなど。
実刑判決が決まったのかなんなのか知らないが、こういった数々の暴力、自然破壊、関係ない人たちまで巻き込んで迷惑をかける行為は本当に最悪で呆れた。
【違和感】
「参加者の年齢」に大きな違和感をおぼえた。今までとは明らかに違う、中高校生が多すぎる。政治の意味、独立の意味を本当に分かってるのか、疑問に思う年齢の子供達で道はいっぱいだった。
如何なるものか。
【日常生活での支障】
① デモが起こると大きな道がいくつも封鎖されて、バスとタクシーがストップする。
② ヘリコプターがうるさい。
③ デモ集団自体もうるさい。
④ デモ集団と出くわすとかわすのが超大変。
【デモが起こる前】
ラジオ、テレビ、新聞で必ず予告がある。
【スペイン人の友達の意見】
私の大学の友達やテニス仲間には独立反対派の子が多い。昨日、カフェテリアで「カタルーニャが独立したら迷わずここを出る」と言っていた。「あほみたいなことをするな」と。現状は『市民戦争状態』のようで、独立賛成派のバカ騒ぎに苛立つ反対派が増えている。市民ら自身も、ここまで大規模になるとは当初予想していなかったようだ。
【ちなみに明日はストライキ】
2019年10月18日カタルーニャのストライキで、公共交通機関の本数が大幅にカットされる。病院は普通に開いているが、車椅子の補助、情報番組、車が故障した時のロードサービス、お葬式系のサービスも営業時間が「最低限」になる。ストライキの日はいつもこんな感じ。
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