BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【海外生活が長くなるにつれ】日本に帰国する頻度が減るワケ。

「毎年セマナサンタ (イースター) とお正月は帰る!」そう決めた2015年は、春と冬の二度、日本に帰った。

なのにそれ以降は…

1年目の2014年: 秋に2週間帰国
2年目の2015年: 春6日, 冬5日帰国
3年目の2016年: 冬に3週間帰国
4年目の2017年: 夏に長期帰国
5年目の2018年: 5月に1ヶ月帰国
6年目の2019年: 夏に5週間帰国予定

1年に1度の頻度になってしまっている。休暇は大好きな日本で家族と過ごしたいのに…

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大学生が思うように帰国できない理由」

【① 1番大きい: ビザの問題】
海外生活をする上でとても大切なビザは、留学、仕事、国際結婚、海外駐在など、滞在目的によって種類が異なる。私のような滞在ステータスが「学生」の人は、学生ビザで合法的にどこかの国に滞在している。

基本的に、ビザの更新は1年に1回で、
新しい有効期限は1年後。

とは言え、日本のパスポートや運転免許証の更新のようにスムーズにいかないのがスペイン&イタリア。申請日から受け取りまでにすごーく時間がかかる。新しいビザをやっと手にしたと思ったら…3,4ヶ月後にはまた次の更新の準備をしなければならないという面倒さ。だからビザの心配をせずに自由に日本帰国を考えれるのは実質、1年のうち3ヶ月半と限られてくる。

(1週間)書類集め→警察署へ行くための予約を取得→(1,2ヶ月後)書類提出→(1,2ヶ月後)合格なら指紋採取→(1,2ヶ月後)新しいカードの受け取り

【スペイン】スペインは書類提出→指紋採取までの時間がイタリアより短いものの、自力で予約を取るのが大変。有効期限が夏休みやクリスマス休暇と被ると恐ろしく時間がかかる。1年のうち、ビザの心配をしなくていい期間は6ヶ月半。イタリアより長め。

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【イタリア】イタリアの滞在許可証は最初の申請が秋だったから、更新も毎年秋。11月に手続きをすると受け取りは翌年5月。5月にもらったらその4ヶ月後にはまた申請書類を収集し始めなければならない。…必然的に帰国はその3ヶ月半の間  (5月〜8月末) になる。

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更新中に、再入国許可を取ったこともあるが、それもまた手続きがストレスで…正月帰国を断念している。

とにかくビザが厄介。

【② 大学の忙しさ→田舎事情】
バルセロナ大学生の休みは…
・春にセマナサンタ: 1週間
・夏休み: 8月1日〜9月12日
・冬休み: 12月22日〜1月7日
・祝日

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9月頭は新年度の授業登録、単位確認、支払いでバタバタするため、夏休みは8月いっぱい。冬休みは一応、16日間あるが、1月8日から大事なテストがあるため、みんな必死に勉強する。だから実際の休暇日はクリスマス、大晦日、元旦、レジェスの前日と当日の5日くらい。勉強がハードで帰国のタイミングを逃しがち。

 

一方、カラブリア大学は休みが多く…
・イースター連休: 2週間
・夏休み: 8月1日〜10月頭
・冬休み: 12月22日〜1月7日
・祝日 (多い)
・ラウレアの時期 (年に数回) は大半の授業がキャンセル

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日本に帰れそうな休みは増えたものの、南イタリアはバルセロナに比べて最寄り空港が遠く、乗り換えが多くなったため『短期で2度帰るより長期で1度帰る』方が良くなった。田舎あるある。

【③ ヨーロッパ旅行】
スペインからヨーロッパ旅行は「日本からヨーロッパ」に比べて時間もお金もかからない。だから色々な国へ旅行がしたくなり… 日本に帰る頻度が減った。

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日本を離れて早6年。さすがにヨーロッパで行ってみたい国もほぼなくなってきて、旅行するなら「日本がいい」と思い始めた。だから今年は休暇も土日も全て勉強に費やしている。旅行の回数も減らして。…その分、夏休みに日本でゆっくり過ごす。家族と犬と友達と。

【④ 新しいただいま】
全く知らない、知り合いもいない土地にきたはずなのに、気づけば第二、第三故郷と呼べそうな『自分の場所』と『仲間』ができていた。これはホームシックの有無ではなく、自分の新たな居場所に足をつけていられる感じ。心臓が2つ出来た感じ。

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だからと言って「日本に帰りたいと思わない」わけはない。明日帰っていいよ!と言われたらいつでも帰りたいほど日本は好き。でも、一人暮らしの延長で、年一帰国でも平気になってきた。海外生活の慣れが時に少し寂しい…。

【蛇足】2013年以降食べれてない…
・土用の丑の日のうなぎ
・恵方巻き
・節分の豆

・栗ご飯
・里芋の煮っころがし

食べたいな〜と思いつつ、帰国のタイミングが合わないものたち。

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