BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【¿Te Atreves A Soñar?】思い切って夢、見てみる?

これはあなはの人生の矢印

今「現在」にいて、後ろには「過去」があり、前には「未来」がある。

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「どんな将来が良いだろう?」と自身に質問を投げかけた時、最も簡単な答えは『分からない、全く想像が付かないよ』だ。

『今分かっているのは、自分が望まない未来にはならないってことくらい。』

今、自分が好きなことと嫌いなことについて話すのは、いたって簡単だ。そして過去に、何が嫌いで何が好きだったかを考えるのも簡単。でも、未来について聞かれるとぼんやりとしたイメージしか浮かばないから…少し難しいよね。

私たちは小さい頃からたくさんの知識を得てきた。しかし、自分自身を信じる方法は誰からも教わっていない。

『自分を信じて、将来の計画を立てればそれは潜在能力となる。だから一生懸命働いて、自分に満足して、そして運命を受け入れるんだ。目を覚ました状態で夢を見るなんて、時間の無駄でしかない。叶えれっこないことを夢見ていたって…。』そんな大人たちの声をよく聞いた。

だから多くの人は夢見ることをやめてしまう。

でも、これは本当にもったいない。

だって夢を叶える唯一の方法は、自分の好きな夢を見続けて、それに有効期限をつけること、そして叶えるために一生懸命努力を始めることなのだから。

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(↑ 図の意味: 過去はぬいぐるみが好きで、魚が嫌いだった。今は車が好きでタバコが嫌い。未来は「?」)

全ては自分の考え次第!

何事もシンプルにイメージを浮かべて理解してそれから実践に移すんだ。

まずは、ZONA DE CONFORT (ソナデコンフォート) と呼ばれる「自分がホッとできるゾーン」の話から始めるね。

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ホッとできるゾーンというのは、自分がよく知っている状況・状態を表す比喩的な表現。毎日、渋滞に引っかかっちゃっても、それはある意味「ホッとする (快適な) 瞬間」の中に自分がいるって言える。車が進まないってことはいやほどわかってるからね。会社で上司に怒られるのだってそう、もう慣れてるもん。恋人と何かを楽しんだり、喧嘩したりするのも「ホッとする瞬間」。それは初めてではない、すでに知っていることだから。

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習慣・ルーティーン・能力・態度・行動も、ZONA DE CONFORT (ソナデコンフォート) だよ。

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このゾーンの周りには「教養ゾーン」がある。新しい言語を学んだり、知らない土地に旅行へ行ったり、新しい感覚を得たり、自分の視野を広げたり、新しい文化を知ったり、…新しいお客さんに出会ったりするところ。つまり、何かを観察したり経験したり比較したり学んだりするゾーン。中にはこれをとても気にいる人がいてね、そんな人たちは繰り返し教養を高めるんだ。

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一方で「教養」を恐れてしまう人たちもいる。そんな人たちは自分が快適にいられる ZONA DE CONFORT (ソナデコンフォート) にとどまるんだ。ここから出て、未知の、よくわからない世界に行くなんてリスクを負うじゃないか、とか言って。

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ZONA DE CONFORT (自分が快適にいられるゾーン) の外に、実は ZONA DE PÁNICO (ソナデパニコ: パニックゾーン) がある。これは「経験のないゾーン」という別名を持つ。

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自分の今いる環境から出ようとしない人たちは「外に出ると危ない!良からぬことが起こるぞ!もっと向こうに行くと世界が終わるんだ!上手くいくわけがないだろう!」とあなたを引き止めようとする。

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上手く行くわけないだって?

…行ったらどうすんのさ? 

 

ZONA DE PÁNICO (ソナデパニコ: パニックゾーン) は見方を変えれば マジックゾーンになる。素晴らしいことが起こる可能性もある。まだ行ったことがないからわからないだけで、足を踏み入れてみないとわからないんだ。ある意味これは「大きな課題があるゾーン」だよね。

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 一度この、マジックゾーンへ行ってしまうと、後戻りができなくなるって考える人もいるみたいなんだ。ホッとするゾーンがもうなくなっちゃうって。でも、これは間違い。一歩、自分がよく知っている場所から外へ出ると、実は快適ゾーン教養ゾーンも前より広がるんだ。

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「変わる」というのは「前に持ってたものを失う」という意味ではない。前に持っていたものに「何かを付け加える」という意味だ。だから「変化」は「発展」。これは『知らない世界へ対する恐れ』に見えるが、実際には『失うことへの恐れ』なんだよ。持っていたものを失う、もっとひどい人は、自分を失うって考える。

この時、

感情的な引っ張りと、創造的な引っ張りが生じる。感情的な引っ張りは新しいことへ対する「恐れ」と化し、あなたを後ろへ引っ張る。創造的な方はモチベーションとなり、前へ前へあなたを引っ張って行く。そして、恐れとモチベーションが戦う。周りがなんていうか、ミスしたらどうしよう、恥ずかしい思いをしたらどうしよう VS 家族と一緒にいたい、もっと自分の時間を確保したい、世界中を旅したい。この2つの引っ張りを理解した上で、これから立ち向かっていかなければならない。…どうやってできるかだって?

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自分を信じるんだよ。

あなたはあなたの人生の主人公。

自分でやりたくないと決めたことは、誰かがきっとあなたのためにやってくれるだろう。自分の「恐れ」に対していつも正しくいれたなら、恐れはやがて自尊心 (ありのままの自己を尊重し受け入れる態度) に変わるだろう。そしてその自尊心はあなたに現実を見るための新しい視点やチャンスを与えるだろう。そうすればより、目標を見つけやすくなるに違いない。自分の夢をはっきり持つにはいつも「?」を探すんだ。何が自分のモチベーションになっているかを探すんだ。

自分の過去・価値・始まりを考えてみて。

自分の使命とかでも良い。

とにかく自分を振り返るだ。

「恐れの引っ張り」に引っ張られないために、

この夢の先には何があるんだろう?

何のためにこの夢を持っているんだろう?

なぜこの夢を叶えたいのだろう?

って考えながら夢し続けるんだ。

自分と自分の夢を信じて、

なぜ、何のためにそれをするのか問うんだ。

するとね、

最初は戸惑うことが必ずある。

どうやってすれば良いんだろう?

何から始めたら良いんだろう?

自分に出来るのかな?って。

でも、それで良いんだよ。

それが普通なんだよ。

だってあなたは人間なんだから。

そうやって学んで行くんだよ。

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もう、そうやって学んでいるんだよ今。

おめでとう。

夢に向かって少しずつ進んでいるんだよ。

「競争心」を忘れてしまった時には、自分がホッと出来るゾーンに帰るんだ。そこで自分が成長するために必要な資材を集めて、組み立てて、試して、自信を持った状態で思いっきり飛ぶ。

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思い切って夢、見てみる?

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【あとがき】
このビデオを最初に見たのは2015年の5月末。大事な大学受験まであと数日となった最後の哲学の授業で、エステルという女性の先生 (Esther Varela Losada) が「これをみんなにどうしても見てほしい」と教室で流してくれた。彼女は心理学と哲学の専門家で、今までに出会ったことがないほど芯から優しい先生だった。

オリジナル言語はスペイン語。現在953万回再生のこの素敵なビデオをいつか日本語に訳したいなと思っていた。

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