世界大学ランキングは、
・生徒の学力
・教授の指導レベル
・学校の施設レベル
・生徒の満足度
など様々な分野ごとに評価され、最終的なランキングが決まる。その結果を見て次のような疑問を抱いたことはないだろうか?
① 誰がどうやって評価してるの?
② 大学が自分で良い評価をつけれないのか?
③ どうすれば評価できるのか?
先ほど THE (Times Higher Education) が行なっている World University Rankings 2018 の Europe Teaching Rankings 2018 (ヨーロッパの大学教育ランキング2018) 部門のアンケートに答えてみたので生徒目線でこのランキングについて少し書いてみる。
まず、アンケートに回答するのにかかる時間は5〜10分。
1分前後で終わることなら多くの生徒が協力するだろう。
でも、実際には30問近くあり、5〜10分は必要だ。それなのに協力する学生が多い理由は何か。
その理由はTHEの国際関係オフィスから届いたメールを見ればわかった。
Times Higher Education (我々) に協力してくださった生徒のみなさまには「賞金10000ユーロ」が当たるチャンスが与えられます。
と強調して書かれてる (笑)
10000ユーロは約132万円。
これを見て「やるか!」ってリンクをクリックした生徒を数人見た。
【最初に提示した3つの疑問】
① 誰がどうやって評価してるの?
→ 大学生
② 大学が自分で良い評価をつけれないのか?
→ つけれない。学校を評価するためには、学校の生徒用メールアドレスをまず入力する必要がある。(gmail や yahoo.co.jp は不可) この生徒用のアドレスを作るためには、イタリアだと身分証明番号・納税者番号が必要。スペインだとNIEの番号とマトリクラ (大学登録番号=学生証番号) が必要。
③ どうすれば評価できるのか?
→ イタリアの大学生は https://the-it-2018.student-survey.streetbees.com このリンクにアクセスして大学の生徒用メールアドレスを入力。それから大学名を選択 (自動的に出る) し、回答スタート。スペインの大学生は https://the-es-2018.student-survey.streetbees.com から!
教授とコミニュケーションする機会はあるか・クラスメートと協力して何かに取り組む機会を大学はしっかり設けているか・毎日授業に参加したいと思うか・大学や授業の質・教授の質とレベル・自分の未来にプラスになる大学だと思うか・兄弟や家族にも勧めたい大学か・もう一度過去に戻ってもこの大学へ入るか・あなたの大学が改善すべき点は何か・良いところは?・問題点は?・自分の知らなかったことを学べているか・クラス (教室) の大きさはどうか・パワーポイントやデジタル機材を使って授業は行われているか・オンライン (大学の生徒用ページ) に教材は記載されているか…など30問ほど質問がある。それらを0〜10までの11段階評価していく。
今年もバルセロナ大学 (UB) とカラブリア大学 (UNICAL)、両方の評価をした。
「正確な質問が準備されていて、それを細かく評価していく = 質の高い世界大学ランキングが作れる」というわけ。
おすすめ記事: