BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【完全版】冬のバルセロナ特集

【最終更新日: 2021年11月05日】
* 2021年版
に書き換えました。

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バルセロナの冬の風物詩と言えば、

① イルミネーション: 11月24日〜1月6日
② ティオ (El tió de Nadal): クリスマス前後
③ クリスマスマーケット: 11月24日〜12月23日
④ カガネル (Caganer): クリスマス前後
⑤ ポルボローネス (Polvorones): 10月末〜12月末
⑥ 365の鼻があるおじさん: 12月31日
⑦ レジェス (Los Reyes Magos): 1月5日〜6日

 

バルセロナのクリスマスマーケッの開催時期と時間レジェスのパレードの時間とルート、期間限定の伝統菓子、大きなイベント×2 など内容盛りだくさんの『冬を先取り記事』。

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【① イルミネーション】
バルセロナのイルミネーションはレベルが高く、毎年道によってデザインも色もテーマも違う。10月半ばからちょっとずつ取り付け準備が始まり、日に日にウキウキが増す。私が好きなイルミネーションの場所トップ3は、

1. ポルタルデルアンヘル通り
2. パッセージ・デ・グラシア通り
3. カタルーニャ広場周辺

特にゴシック地区とエシャンプラの雰囲気が素敵、THE・クリスマス。ちなみにスペイン語でイルミネーションは、Luces de Navidad (クリスマスの光)。寒さを忘れてあちこち歩きたくなるほど、どの通りも可愛い。

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2021年
ブラックフライデー (2021年11月26日) の2日前から点灯し、2022年1月6日の深夜2時に終わる。

日曜〜木曜: 18時〜23時
金曜と土曜: 18時〜深夜0時

12月24/25/31日と1月5日は深夜1時まで!

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クリスマスイルミネーションへの地方自治体の投資額は43.8%増加し、2020年の1622000ユーロ (約2億1897万円) から2057866ユーロ (約2億7781万円) になった上、2021年は昨年度より24%予算UPで、200万ユーロ。

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2021年11月20日から350の通りで1100万個のライトが点灯し始める。中でも注目が集まっているのは、カタルーニャ広場、グランビア、アラゴ通りのイルミネーションで、Estudio Toni Arolaによってデザインされた新しい光の芸術。賞も受賞している。

【② ティオ: El tió de Nadal】
カタルーニャのどこのクリスマスマーケットにも売られてる木で出来た置物、ティオ。ティオはカタルーニャ伝統のクリスマス人形で、みんな暖炉の前に置いて、お尻の部分には毛布をかけてあげる。そして、子供達はクリスマスまで一生懸命お世話をする。

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クリスマスの日には各家庭でちょっとした儀式が行われる。子供は木の棒を持ってティオをつつきながら「ティオ!うんちをして!アーモンドとトゥロンのうんちをして!すっごくしょっぱいニシンの塩漬けはやだよ!トゥロンを出して、美味しい美味しいトゥロンを出して!ほらやれティオ!」と伝統的な歌をカタルーニャ語かスペイン語で歌いながらトントントンと軽く叩く。ちゃんと寒くないように毎日気にかけてあげると、クリスマスの日にティオからお礼でプレゼントやお菓子がもらえる。だからみんなドキドキしながら毛布をめくる。

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大きさは手のひらサイズから何キロもありそうなものまで。小さいティオは1.50〜3ユーロ、中は10〜15ユーロで、大きいのは20ユーロ超え。売ってる人・場所によって顔が少しずつ違うからそれもまた可愛いポイント。冬、バルセロナにいたんだ!という思い出に、ぜひ1つ!

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幼稚園や子供会でもこの恒例イベントは行われている。実際に子供達が歌って喜ぶ様子を見たい人は ⬇︎

【③ クリスマスマーケット】
バルセロナの中心地にあるカテドラル (大聖堂) の前の広場には何十ものクリスマスマーケットが出店される。ここのマーケットがバルセロナのメインで、通称 Feria de Santa Llúcia (フェリア デ サンタ ルシーア)。

-2021年の開催時期と時間-

時期: 2021年11月27日〜12月23日
時間: 平日は朝11時〜夜8時半
    土日祝は朝10時〜夜9時半

詳細は ⬇︎ をチェック!

クリスマスツリー、おもちゃ、飾り物、ティオ、たーくさんの可愛い小物。一気にクリスマスムードになること間違いなし!

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【④ カガネル (Caganer)】
カタルーニャのクリスマスに欠かせない人形、カガネル (Caganer) は日本語で「排便人形」と紹介されている。大便に含まれる栄養素が土に還り、その栄養素をもとにまた植物が育ち、人間がそれをまた口にする、自然の恩英を受けて生きるという意味で、翌年の希望・繁栄・豊穣を祈るために飾られる。最近ではメッシやパパや政治家、スーパーマンなど様々なバリエーションがある。これもクリスマスマーケットに必ず並ぶものの1つ。 

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【⑤ ポルボローネス (Polvorones)】
冬が近づいてくるとバルセロナのスーパーには、Polvorones (ポルボローネス) の量り売りが登場する。これを見かけると「今年も冬がきたなー」と感じる。ぱっと見、入浴剤のようなパッケージ。

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チョコ味、バニラ味、アーモンドなど味は何種類かある。1番のおすすめは Bonpreu というスーパーで量り売りのレモン味ポルボローネス!これをたくさん買って日本に帰ったら大好評だった。驚くほど軽い食感で、口の中で溶ける不思議な焼き菓子。レモン味は甘いものが大の苦手な私でも食べられる。アンダルシア地方発祥で、300年以上スペインの統治下にあったフィリピンでは日常的に食べられているクッキーらしい。スペインのポルボローネスはバター、砂糖、卵、豚脂かマーガリン、塩、バニラエッセンス、小麦粉から出来ている。

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【⑥ 鼻でかおじさん (L'Home dels Nassos)】
カタルーニャの伝説と神話に登場する人物。伝説によるとこの男性は365の鼻を持っている。1日1つずつ鼻を失っていき、最後の1つが残る12月31日にだけ人前に現れるという。子供達に「わしの鼻を探してくれ〜」と頼む。 

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【⑦ レジェス (Los Reyes Magos)】
実はスペインにはクリスマスが2回ある。12月25日と1月6日。1月6日の方は Los Reyes Magos (東方の三博士 / 東方の三賢者) と呼ばれ、新約聖書に登場する、イエスキリストの誕生時にやってきて拝んだとされる人物が主役の日。この日に子供達はプレゼントをたくさんもらう!

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2020年1月5日は、18時にシウダデラ公園からスタートし、モンジュイックの噴水までぞろぞろ賑やかな集団が街をめぐった。

ルートは、Passeig d'Isabel II → Vía Laietana → Plaça Urquinaona → Fontanella → Plaça Catalunya → Pelai → Plaça Universitat → Sepúlveda → Plaza Espanya → Avinguda Rius i Taulet

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2021年1月はコロナの影響でパレードが出来なかったが、2022年1月5日は開催が決定!16時にバルセロナの港 (Port Vell) に東方の三賢者が到着し、18時頃から3時間半ほどかけて (21時半頃まで) 大行列が冬のバルセロナの街に賑わいをもたらす。ルートは以下の通り。

Reyes Magos が過ぎると、やっと街が静かになり、「クリスマスが終わった」感じがする。

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