【最終更新日: 2019年11月29日】
*2019年版の日付と時刻に書き換えました。
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バルセロナの冬の風物詩と言えば、
① イルミネーション: 11月28日〜1月6日
② ティオ (El tió de Nadal): クリスマス前後
③ クリスマスマーケット: 11月29日〜12月23日
④ カガネル (Caganer): クリスマス前後
⑤ ポルボローネス (Polvorones): 12月25日前後
⑥ 365の鼻があるおじさん: 12月31日
⑦ レジェス (Los Reyes Magos): 1月5日〜6日
バルセロナのクリスマスマーケッの開催時期と時間、レジェスのパレードの時間とルート、期間限定の伝統菓子、大きなイベント×2 など内容盛りだくさんの『冬を先取り記事』。
【① イルミネーション】
バルセロナのイルミネーションはレベルが高い!毎年道によってデザインも色も雰囲気も違う。11月中旬〜末、ちょっとずつイルミネーション取り付け業者がせっせと仕事を始める。私が好きなイルミネーションの場所トップ3は、
1. ポルタルデルアンヘル通り
2. パッセージ ダ グラシア通り
3. カタルーニャ広場周辺
特にゴシック地区とエシャンプラの雰囲気が素敵、THE クリスマス。ちなみにスペイン語でクリスマスのイルミネーションは Luces de Navidad (クリスマスの光) という。寒さを忘れてあっちこっち行きたくなるほど、どの通りも可愛い。
2019年の点灯時間
日曜〜木曜は17時半〜23h
金曜と土曜は17時半〜深夜0時
12月24/25/31日と1月5日は深夜1時まで!
【② ティオ: El tió de Nadal】
カタルーニャのどこのクリスマスマーケットにも売られてる木で出来た可愛い置物、ティオ。ティオはカタルーニャ伝統のクリスマス人形で、みんな暖炉の前に置いて、お尻の部分には毛布をかけてあげる。子供達はクリスマスまで一生懸命お世話をする。
クリスマスの日には各家庭でちょっとした儀式をする。子供は木の棒を持ってティオをつつきながら「ティオ!うんちをして!アーモンドとトゥロンのうんちをして!すっごくしょっぱいニシンの塩漬けはやだよ!トゥロンを出して、美味しい美味しいトゥロンを出して!ほらやれティオ!」と伝統的な歌をカタルーニャ語かスペイン語で歌いながらトントントンと軽く叩く。ちゃんと寒くないように毎日気にかけてあげると、クリスマスの日にティオからお礼でプレゼントやお菓子がもらえる。だからみんなドキドキしながら毛布をめくる。
大きさは手のひらサイズから何キロもありそうなものまで色々。小さいティオは1.50〜3ユーロ、中くらいのが10〜15ユーロで、大きいのは20ユーロ超え。顔は売ってる人・場所によって少しずつ違うからそれもまた可愛いポイント。好きなのを毎年1つ買うのも思い出に良い。冬にバルセロナにいたんだ!っていう思い出にもぜひ1つ!
幼稚園や子供会でもこの儀式は行われる!実際に子供達が歌って喜ぶ様子を見たい人は下のYoutubeのリンクから!
【③ クリスマスマーケット】
バルセロナの中心地にあるカテドラル (大聖堂) の前の広場には何十ものクリスマスマーケットが出店される。ここのマーケットがバルセロナのメインで、通称 Feria de Santa Llúcia (フェリア デ サンタ ルシーア) と呼ばれる。2019年の開催時期と時間は: 2019年は11月29日〜12月23日、平日は朝10時半〜夜8時半、土日と祝日は朝10時半〜夜9時半まで。詳細は ⬇︎ をチェック!
クリスマスツリーやおもちゃ、飾り物にティオにたーくさん可愛い小物が置いてある。一気にクリスマスムードになること間違いなし!
【④ カガネル (Caganer)】
カタルーニャのクリスマスに欠かせない人形、カガネル (Caganer) は日本語では「排便人形」と紹介されている。大便に含まれる栄養素が土に還り、その栄養素をもとにまた植物が育ち、人間がそれをまた口にする、自然の恩英を受けて生きるという意味で、翌年の希望・繁栄・豊穣を祈るために飾られる。最近ではメッシやパパや政治家、スーパーマンなど様々なバリエーションがある。これもクリスマスマーケットには必ず並ぶものの1つ。
【⑤ ポルボローネス (Polvorones)】
冬が近づいてくるとバルセロナのスーパーには Polvorones (ポルボローネス) の量り売りが登場する。これを見かけると「今年も冬がきたなー」と感じる。ぱっと見、入浴剤のようなパッケージ。
チョコ味、バニラ味、アーモンドなど味は何種類かある。1番のおすすめは Bonpreu というスーパーで量り売りのレモン味ポルボローネス!これをたくさん買って日本に帰ったら大好評だった。びっくりするくらい軽い食感で、口の中で溶ける不思議な焼き菓子。レモン味は甘いものが大嫌いな私でも食べれる。これはアンダルシア地方発祥。300年以上スペインの統治下にあったフィリピンでは日常的に食べられているクッキーらしい。スペインのポルボローネスはバター、砂糖、卵、豚脂かマーガリン、塩、バニラエッセンス、小麦粉から出来ている。
【⑥ 鼻でかおじさん (L'Home dels Nassos)】
カタルーニャの伝説と神話に登場する人物。伝説によるとこの男性は365の鼻を持っている。1日1つずつ鼻を失っていき、最後の1つが残る12月31日にだけ人前に現れるという。子供達に「わしの鼻を探してくれ〜」と頼む。
【⑦ レジェス (Los Reyes Magos)】
実はスペインにはクリスマスが2回ある。12月25日と1月6日。1月6日の方は Las Reyes Magos (東方の三博士 / 東方の三賢者) と呼ばれ、新約聖書に登場する、イエスキリストの誕生時にやってきて拝んだとされる人物が主役の日。この日に子供達はプレゼントをたくさんもらう!
2019年は18時にシウダデラ公園からスタートし、モンジュイックの噴水までぞろぞろ賑やかな集団が街をめぐる。ルートは、Passeig d'Isabel II → Vía Laietana → Plaça Urquinaona → Fontanella → Plaça Catalunya → Pelai → Plaça Universitat → Sepúlveda → Plaza Espanya → Avinguda Rius i Taulet
Reyes Magos が過ぎたらやっと街が静かになって「クリスマスが終わった」って感じがする。
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