BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【5分で分かる文章の作り方】効率よく学ぶスペイン語 ②

今回は『スペイン語の文章の作り方』を分かりやすく説明する。主に「語順」について。

まず、スペイン語では動詞が文の頭にくる。
「私はバルセロナに行きたい」という文は、

Quiero ir a Barcelona. 

※ Quiero は動詞 Querer を活用したもの (前回少し触れたようにスペイン語は主語を言わない代わりに動詞が人称によって変化する)
Yo                  quiero
Tú               quieres
Él, Ella, Usted           quiere
Nosotros           queremos
Vosotros         queréis
Ellos, Ellas, Ustedes  quieren

ここまでは理解したものとして話を進める。

Quiero ir a Barcelona という短い文章をどうやって長くするか。その答えは、このあとに接続詞や前置詞や時間を表す単語を持って来る。

【接続詞】
porque: なぜなら

【前置詞】
con: 誰々と一緒に
desde: 〜から (月日)

【時間を表す】
mañana: 明日
este verano: この夏
este año: 今年
este mes: 今月
este fin de semana: 今週末
la próxima semana: 来週

繋げると…

Quiero ir a Barcelona con Pedro este fin de semana porque él también quiere ver la Sagrada Familia. (ペドロと今週末バルセロナに行きたい、だって彼もサグラダファミリアを見てみたいんだよ。)

と、あっと言う間に長い文章になった。

もう一言付け足すと…

Quiero ir a Barcelona con Pedro este fin de semana porque él también quiere ver la Sagrada Familia desde hace mucho tiempo. (ペドロと今週末バルセロナに行きたい、だって彼も結構前からサグラダファミリアを見てみたいんだよ。)

こんな感じで、スペイン語はどんどん後ろに長くなる。日本語は反対に動詞の前が長くなる。完全に逆。だから慣れるまでは脳をしっかり使わなければならない。普段のスペイン人との会話では私も ↑ くらいの文をたった一息で言い切る。改めてスペイン語は一文につめこむ情報量がすごいと思う。意識せずに繋げて繋げて話せるようになったら、慣れてきた証拠。

語順は、

① 動詞
② 前置詞
③ 接続詞
④ 別の動詞を持ってきて
最後に、
⑤ 時間

この順番で言えるようにクセをつけるのが大切。

次の2つの例文を考えてみよう。

(1) 語学学校で友達が『放課後どこかのバルへ行こう』と誘ってきた。でもあなたは、授業の内容がよくわからなかったから、先生と話がしたい。友達にどう伝える?

まずは文のベースとなる1番大事な部分を意識しよう。上の文では、「先生と話がしたい」という動詞がメインだからそれを文頭にもってこよう。その後ろに誰と話したいのかを言おう。

Quiero hablar con mi profesor.
(先生と話がしたい。)

これが文章の核となる。次は porque (なぜなら) という接続詞を使って、話がしたい理由を説明しよう。

Quiero hablar con mi profesor porque no acabo de entender la clase

- acabo de entender: 理解し終える
- la clase: 授業

→ 先生と話がしたい、授業を理解しきってなくて

porque のあともまず最初は動詞をもってくる。porque のあとを訳す時は1番最後から。porque no acabo de (3) entender (2) la clase (1). のように。これはもう慣れるまでひたすら繰り返すしかない。同じ文でもいいから語順を意識しながら音読するのが大事。

続いての例文は、

(2) 今夜、食事会がある。友達のフアンが自分たちの家に到着する前に料理の準備を始めないといけない。もう1人のルームメイトにあなたはこう言う「フアンが20時に来るから夕食の準備をしようよ!」

…この文で1番大事な動詞は準備をする (preparar) という単語。

Vamos a preparar la cena.
(夕食の準備をしよう。)

その後ろに、なぜ準備をしようと思うかを付け足そう。

Vamos a preparar la cena porque Juan viene a las 20h.
(夕食の準備をしよう、フアンが20時に来るから。)

最初の例文と同様に、まず動詞をもってくる。その理由はporqueのあとに。

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今、見てきた2つの例文はどちらもporqueを使うタイプだったけど、他にもバリエーションは豊富。ただこの順番を覚えておけばあとは単語を置き換えるだけだから簡単。

【便利な接続詞】
por lo tanto (だから) = por eso (だから)
・entonces (そして、だから、それでは、その時)
・para (〜のために)

の、いずれかを使って最後に1つ練習問題。

「明日とても大事な試験があるから、今日の午後はしっかり勉強しなくちゃだめなんだ。」をスペイン語で言うと?

Mañana tengo un examen muy importante.
(明日とても大事な試験がある。)

 

 

ヒント:
・今日の午後= esta tarde
・しっかり勉強する=estudiar mucho
・〜しなければならない= tengo que...

 

答えは…

Mañana tengo un examen muy importante por lo tanto tengo que estudiar mucho esta tarde.

 

まずは一言。それが言えるようになったら接続詞を使ってもう一言。と、ちょっとずつ増やしていけばすぐに自分のものになる。だから不安になる前に、数をこなすこと。

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