BARCELONANDO :) ブログに今日から新しく加わるカテゴリー名は『バルセロナ妊婦生活&子育て』。名前の通り、バルセロナで体験・経験した妊婦生活と子育てに関する情報をシェアして行く。
これまで子供について一切触れてこなかったが、その理由は主に、
1. 産休&育休を取るつもりはなかったから。
→ 留学サポートをしている生徒さんたちが私の「妊娠」や「赤ちゃん」に気を遣って、質問や相談を控えてしまわないように。妊娠や出産に関する記事は大変な時期が過ぎたら「過去の話」として書こうと思っていた。出産前日も当日もいつも通り。そういう働き方が良かった。
2. ネットに子供を載せたいと思わないから。
→ 徐々に考え方が変わるかもしれないが、現時点では子供の性別、年齢、名前、顔は非公開。単に情報として、知識として、日本とスペインの妊婦健診の違いや、スペインならではの産婦人科事情、子連れフライト情報、妊婦生活の記録などを載せていきたいと思う。そこに少し我が子の存在がふんわり出てくる程度になる予定…。後ろ姿くらいはきっと登場するが、毎日不特定多数の人の目に触れるインターネットで子供の「個人」が特定出来る情報を載せるのに抵抗がある。
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前書きはこのあたりにしておき、今日の本題へ。
『初診日』について書くのは簡単だが、振り返ればスペインで「初めての妊娠」は分からないことだらけだった。
まず第一に、バルセロナの街を10年歩く中で「産婦人科」を目にした記憶がなかった。産婦人科の病院?という疑問から始まった。
日本の妊婦さんなら誰でも知っているであろう当たり前の情報や知識を異国の地スペインで得なければならない。
健診や検査は自己負担?
病院はどこ?
どうやって産院を選ぶ?
大変だったのは何よりボキャブラリーかもしれない。
初診の予約を取るにあたり、自分で文章を全て書かなければならなかった。いくつかある選択肢の中から受診目的や当てはまる項目を選ぶタイプかと思いきや。
何をどこからどう書こう?
調べてなくても書けた用語
妊娠検査薬、周期
調べてやっと書けた用語
婦人科、分娩、妊婦健診、月経
産院は、加入しているプライベート保険の提携院のひとつになった。医師選び、病院選びなどをする余裕はなく、あっさりと立地で決定した。
TOPDOCTORS というサイトから5日後の予約を取った。
【健診にかかる費用】
健診費は自己負担ではなく、保険証を受付で見せると毎回無料で受けられた。仕事の関係でいくつかの大きな検査 (例: Ecografía morfológica fetal de 20 seamanas、Eco-doppler fetal…) も無料だったが、私が加入しているプライベート保険は本来「胎児スクリーニング=自己負担」となるようだ。
『旦那さんがスペイン人でスペインに滞在している日本人』の場合はまた異なるのだろう。ひとまず加入している保険会社に相談してみるのが良いと思う。
私が通った産婦人科の病院 (イドナ) は、ディアゴナル通りに面している。全く病院感のない外観。初診の日は、到着するとまず個人情報を書いた。それから内診を受け、エコー写真をもらい、処方箋をもらい、サプリの説明を聞き、次の健診日の日時を相談し (2回目の健診は約2週間後)、初日は30分程度で終了。
お世話になった日本の産院は妊婦健診の度に先生が異なったが、バルセロナでは出産まで毎回同じ先生に診てもらった。40代くらいのとても優しい女医さんで。「生命の誕生」に携わる仕事に心から喜びや、やり甲斐を感じている人柄が言葉の端々から伝わってきた。
全く予習をしないまま初診へ行ったため…
初めて知る「内診」があり、初めて見る「内診台」があり…。内診台に関してはどこに何を乗せれば良いのかすら分からなかった。
【内診台の違い】
日本の内診台の見た目は普通の椅子。座るとカーテンの向こう側にいる先生がボタンを押し、足が浮き、自動的に開くようになっている。スペインの内診台は少し違う。台へ向かうといつももう足の部分が上がった状態。そして先生と自分の間にカーテンはない。日本のように下着を脱ぐ用のスペースはなく、脱衣カゴのような便利なアイテムも用意されていない。内診台の横にある個室のトイレで下着を脱ぎ、トイレの蓋の上に脱いだものを置いておく。備え付けのティッシュやウェットティッシュはない。
スペインの産婦人科を経験した後に日本の産婦人科を経験すると、あらゆる点において神レベルの気遣いを感じる。
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閑話休題。初診から2週間ほどしてninaruアプリをダウンロードした。毎日日付が変わるのが楽しみだった。
【毎日飲むサプリ】
出産までの期間、毎日寝る前に『NATALBEN Supra』を飲んだ。葉酸 (ビタミンB9)、ビタミンB12、ビタミンD、オメガ3 (DHA)、鉄分などが入っているサプリ。母体にも胎児にも大切らしい。家の最寄りの薬局で購入した。30カプセル入りの箱は約15ユーロ。
後日、最初の血液検査をした後に鉄分不足を指摘され、更に鉄分だけのサプリも摂ることになった。
妊娠中に自費で購入したサプリ系の金額は合計200ユーロ程度。
【専門用語について】
妊婦健診の最初の方は「大切な内容だから出来るだけ正確な情報を多く得よう」と思っていたが、回数を重ねるごとに日本語でも分からないボキャブラリー (妊娠&出産ならではの専門用語) が多く出てくるようになり…。いつしか「赤ちゃんは無事か、異常はないか」「異常があった場合はどこにどんな異常があるのか」だけとりあえず知れれば良いやと思うようになった。血液検査の結果も1回目は全て日本語に訳し、各項目の意味や数値の基準を調べたが、日本語で見てもさっぱり分からないため、3回目以降は「問題があった項目のみを聞く」スタンスに変わった。
血液検査をすると後日、担当の産婦人科の先生と一緒に結果を見る日がある。その時に重要なところだけをピックアップして「鉄分の値が平均を下回っていますね」「ここの数値は気にしなくて良いですよ」「この箇所は陽性という結果で正常ですよ」と伝えてくれるからそこだけ理解出来れば良い。
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