BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【ブログを製本①】値段は?権利は?1冊に何記事まで入る?

2020年4月18日(土)午後9時45分

夜ご飯を食べ、コーヒーを飲みながらゆっくりしている時、ふと「ブログを本にしよう」と思い立った。調べてみると、イメージよりも簡単に『製本化』出来るサービスがあった。

このはてなブログには、「記事のバックアップと製本」機能があり、管理画面からボタン1つで、全記事とコメントを、MT (MovableType) 形式のテキストファイルで書き出せる。そのエクスポートしたデータを MyBooks.jp という『ブログを製本して送付してくれるサービス』に送れば、あっという間に本が完成。

ダウンロードのボタンをクリックしてみた。

これまでに書いた603本の記事が、

一瞬で、「データ」に変わった。

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【値段は?】
ページ数、本のサイズ、白黒かカラーか、ハードカバーにするか、ブックカバーの有無などによって値段は変わる。MyBooks.jp は「個人」が楽しむ用 (子供の成長ブログ、旅行の記録、日記、ペットブログ、写真集、小説、結婚ブログなど) の製本サービスで、1冊から注文可能。私が前に見た別の印刷会社の自費出版は注文可能冊数が200冊〜だったから、それに比べればだいぶ手軽な印象を受けた。

本のサイズやページ数よりも、

白黒かカラーか

ハードカバーの有無

の2点で値段が大きく違ってくることを知った。B6サイズの本を作るとして、カラーだと1ページあたり25円なのに対し、白黒は7円。そしてハードカバーをつけると、2倍近い額に。

【権利は?】
今回は、販売目的ではないが、もし今後売ることがあるなら、様々な権利はどうなるのだろう?と気になった。特に着目したのは『出版権』。これに関する MyBooks.jp の答えは次の通り:

MyBooks.jpは、出版サービスではないため、出来上がった本はいかなる書店や流通でも販売されることはありません。出来上がった本をお客様ご自身で販売することについては、お客様の判断と責任で行っていただきますようお願い申し上げます。なお、出来上がった本に、第三者の著作権、特許、その他知的所有権を侵害する違法な記述があった場合、これに起因するいかなるトラブルや損害賠償に対しても、MyBooks.jpおよび運営主体である欧文印刷株式会社は何ら責任を負いません。(HPのよくある質問から引用)

もともと歌詞の和訳やビデオの翻訳を販売するつもりは1mmもない。そもそも著作権を持っていない。私が出版をするなら、バルセロナの観光系か、効率よく学ぶスペイン語のもっと練習問題を増やしたワークブック (こっちの方が可能性大)。

【何記事まで入る?】
1冊の上限は『480ページ』

これまでに本を作った経験はなく「1ページに何文字入るのか」「1記事は何ページになるのか」最初は全く想像がつかなかった。だから『603記事=600ページくらいかな?』と、軽い気持ちでブログの全データを送信し「本のサンプル (見積もり)」を取り寄せた。

待つこと1分…

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PDF形式の見本がダウンロードできるようになった。

広辞苑5冊分くらいのページ数。

びっくりした。

「お気に入りの記事だけで良いや」

603本を頑張って半分にした。

300本にしてもう一度…。

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正直…

何が減ったのか分からないレベルに、変わっていなかった。自分でも読もうと思わない量 (笑) ちょっと冷静に、計算をしよう。『上限の480ページ』までに収まっている記事の本数を数えた。これまで平均文字数を意識しながら書いてきた甲斐があった。

1本あたり2500-2900文字。

で、480Pに収まっている本数は86本

と言うことは…。

年賀状の注文をする時のように、軽く30分程度で終わると思い、22時前に始めたこの作業。気づけば夜の1時になっていた。

「出来た!!」

「よし、注文!」

・文庫本サイズ (A6)
・カラー印刷
・464ページ
・文字は最小サイズ
・オプションはフル装備 (ハードカバーなど)
・1冊のみ

合計金額: 1万6250円

高いとは思わなかった。…相場がいまいち分からず、このまま支払い画面へ行こうとしていた。

これは、祖父へ贈るプレゼント。誕生日ではないが、本を作るなら1冊目は絶対に『おじいちゃんへ』と決めていた。それに最近「はてなブログが無くなった時用に、バックアップを取っておいた方が良いぞ」と言われていたから。本にしちゃおう、と思ったのが始まりだった。

だから尚更クオリティが高いものにしたかった。どんどん改善案が浮かんできた。支払い前にも…

「おばあちゃんも一緒に見るよな?」

「A6って小さすぎるか?」

「もう1つ大きいサイズにしようか?」

と自問。サイズの比較写真と料金表を見返した。すると、標準サイズ (B6) も同額だということが判明。

「それなら大きい方が良い!」

ちゃちゃっとサイズを変更し、確認程度、再度サンプルをダウンロードし、中身をチェックした。

「…えっ!」

 

本のサイズが変わったと言うことは…

1ぺージあたりの文字数が変わった = 見事に全てズレた

文字がびっちり入っているのが、ズレてない完璧な状態 ⬇︎

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写真の大きさと文字数のバランスが悪く、改行も余白も変なこれは、ズレ状態 ⬇︎

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ここまで来たらもう、

完璧にしないと気が済まない。

どうせなら100点のものをプレゼントしたい。

もう一度、ものすごい文字数の自分の記事を読むことになった。かれこれ5時間以上読み続けていたのに。…よし。

2020年4月19日(日)早朝4時57分

無事に完成。

窓の外から小鳥の声が聞こえ始めた。

「今度こそ注文!」と、画面へ行き、またまたあることに気づいてしまった。「ブログみたいに写真をたくさん載せる必要あるかな?写真より文字を敷き詰めた方が良くない?文字が多くなれば、いっそのこと白黒印刷で良くない?」

そこから写真を大幅にカットし、何回目かのリベンジに挑んだ。私の集中力が持ったのは、日曜日の夕方16時までだった。文字数の調節をしたあとは、下の様に、2画面を開いて内容の確認をした。左は、印刷される完成データ (サンプル)。右は、編集画面。

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結果、本当の本当に完成したのは、

2020年4月21日(火)午後1時57分

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あれから何度も何度も修正を繰り返し、最終的には352ページになった。無論、ぶっ続けで作業をしていたわけではない。空き時間を見つけてコツコツと密かに頑張った。

自己採点: 100点満点

かなりコストの削減にも成功した。

1冊で「1万6250円」だったものが、

2冊で「7968円」に!

試行錯誤で製本をしていくうちに、多くのことを学んだから、もう1本だけ【ブログを製本】の記事を立て続けに書く。今、頭の中にあるテーマは、

・最初の時点で知っておきたかったこと
・コツとポイント
・注意点
・自分の記事を何百本も数度読み返して抱いた客観的な感想
・603本の記事の中から選ばれた90本について
・自作デザインの表紙のこだわりポイント
・どんな風に出来たか
・電子書籍も作れた話

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