BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【嬉しい出来事】バルセロナの大好きなレストランで…。

今日は、私がバルセロナに来た当初 (2014年) から、気に入っている超ローカルなレストラン、Tasca i Vins (タスカ・イー・ビンズ) で起こった嬉しい出来事について。

まず…

【どんなレストランか】
毎日13時過ぎになると、地元のおじいさんおばあさんが集い始める大人気のレストラン。カタルーニャ人 (特に年配の方) は、かなりの倹約家で、あまりお金を使いたがらない。しかし、ここには足を運ぶ。そして、1時間以上かけてワイワイ楽しく食事をする。それほどまでに『良い雰囲気+美味しい+お手軽な価格』の穴場で、日替わりランチ (ファーストプレート、セカンドプレート、飲み物、デザートのセット) は、たった9.95ユーロ

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今までに、このレストランに関する記事は2本書いた。

好物のカタルーニャ伝統料理 カルソッツ (ネギの炭火焼) も、ここで毎冬食べるので、下の記事でも紹介した。

どれもありがたいことに大好評で、毎日たくさんの方に見てもらっている。そして、実際に行かれた方から嬉しいご感想をいただくことも増え、書いて良かった〜と常々思っていた。

そんな中…!

【2019年12月11日(水) PM02:10】
スペインのお昼ご飯のピークである14時過ぎ、久々にサグラダファミリア店へランチを食べに行った。入り口の近く並んでいるサンプルの料理をSくんと見て、選んで、店内奥へ。すごく混んでいる時間帯だったため、数分待った。その間ウエイターの方からせわしげに英語で "Wait, give me a second!" と言われた。

席に着き、スペイン語で『頼みたいものはもう決まってるよ』と言うと、驚いた様子で「助かるわ〜!あなたスペイン語話せるのね!しかも、もう決まってるだなんて最高!何にする?」と50代半ばの金髪女性は笑顔になった。入り口で撮っておいた写真を見せ『これとこれ、飲み物はビールと炭酸水で。あとランチメニューとは別に魚が食べたいんだけど何がありますか?』

料理を待つ間、あたりを見渡すと地元のおじいさんとおばあさんがたくさんいる中に、観光客らしき日本人女性が2,3組。

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先ほどの女性がビールと水を持ってきてくれた。そして「ねえ、あなたバルセロナに住んでる?」と聞かれた。『はい、何でですか?』「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。」 

 

「ここはかなりローカルなお店で、観光客が来ることは無かったのよ。それなのになぜか日本人が増えてて…」私は内心、焦った。経営者と見られるその女性に怒られると思ったからだ。でも、いつか上の人に言いたかった『それは…、私のブログが原因です。もしご迷惑だったら紹介している記事は消します。だって、ここに来られる日本人の方々はみなさん観光客だからスペイン語を話されないでしょう?それに困っているんじゃないかな、と先程もそこのやりとりを見て思っていました。』

すると、

「え?あなたなの!?私ずーーーっと探してたのよ。でも見つけようが無くって。日本人のお客さんに聞いても言葉がダメで、どうやってその人を見つけて良いか分からなくて。…真逆よ!私は本当に心から感謝しているの。うわ〜〜、とても嬉しいわ。まさか今日、本人に会えるなんて。」

と、胸に手を当てて言ってくれた。

すぐに携帯で、メニューを翻訳してある記事と、その日のアクセス数を見せた。『私のブログの数ある記事の中でも、これは常にアクセス上位をキープしていて、今日だけでもほら、こんなにも多くの人が見ているんですよ。』お互いにとって1番嬉しかった瞬間だった。それから何度か席に来ては、気持ちが高ぶった様子でお礼を述べてくれた。嬉しかった。そして、料理はいつも通り美味しかった。

近年バルセロナのレストランは、結構な経営難が続いているらしく、私が平日ほぼ毎日通っていた Tasca i Vins の、別の店舗 (今はないディプタシオ店) が閉店してしまった理由も、やっていくのが難しくなったからだと、この日初めて聞いた。

まさか自分の記事が、大好きなレストランに貢献出来ているとは思っていなかったので、素直に嬉しかった。

連絡先を交換。その日の夜、お礼と共にこんなメッセージが届いた。

「もし良かったら明日、日本人が多く足を運ぶ時間 (12時半頃) に来て欲しい。あなたがどれだけ良い影響を私たちに与えてくれているか、直接見て欲しい。」

 

【2019年12月12日(木) PM00:45】
日本人とスペイン人のお昼ご飯を食べる時間帯は見事にズレている。このズレは、ブログを見てここへ足を運んでくださる日本人の方にとっても、お店側にとっても好都合。レストランに到着し、ドアを開けようとした時、ちょうど中から3名の日本人女性が楽しげな様子で出てこられた。サンプル料理が並んでいるカウンターに座っていようと、上着を脱ぐと、奥からぞろぞろと食事を終えた日本人の方がお会計をしに目の前のレジへ。

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この日はご家族で来られている方が普段より多かったらしく、出入合わせると、数えただけでも47名!普段、どんな人が読んでくださっているのかなーと思うことがある。だから「一目見ただけで分かりました!ブログ見てます!」と声をかけてくださった方とお話をした際には、何かが繋がった気がした。(抱っこされていた赤ちゃんがとにかく可愛くて私は終始ニヤけてしまっていた。) その後も「すっごく美味しかったです!チュロスも行きましたよ!」「若かったら私もKAEDEさんみたいにどんどん挑戦したかったな〜」と沢山のお言葉をいただいた。

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自分の好きなバルセロナの場所を、見ず知らずの日本から来られた方々が気に入ってくださるのは何とも不思議な気持ち。

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