BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【違法?合法?】スペインのマリファナ事情

日本の保健の授業では「大麻は違法!有害成分 (THC) が含まれているため、脳へ危険な影響を及ぼす。幻覚作用、記憶障害、学習能力の低下。」と習ってきた。なのに…ここ、スペインでマリファナは、タバコと同じようにあちこちで喫煙されている。栽培してるのを見かけることだってある。 

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【バルセロナに住んでいると…】
マリファナの匂いをよく吸ってしまう。(これが住んでて1番嫌だと思うこと。) タバコとはまた違う独特のとても嫌な匂いがする。私が初めてマリファナを見たのは、バルセロナ留学が始まって半年が経とうとしていた頃。ロシア人の友達の家に語学学校のクラスメイト全員で集まって食事会をした時、教科書で見た、あの葉っぱが机の上にあった。当時は『大麻=逮捕されるレベルのやばいもの』と今よりも思っていたから、その子に対する印象が一気に悪くなり…引いた。「ロシアでは普通、タバコより人気があって若者はみんなマリファナ派だから大丈夫だよ」と笑っていた。

別の日、韓国人の女の子と夜ご飯を食べて帰っていると道で変な匂いを嗅いだ。「くさっ」と私が言うとその子は『これ、マリファナの匂いよ。やだよね〜』と。そこで初めて、たまに道で匂うこれはマリファナの匂いなのか…と悟った。

幸運にも、私の周りのスペイン人の友達はタバコもマリファナも吸わない。スポーツを本格的にしている子が多いからかもしれない。

【スペインでマリファナは合法?】
スペインでは、個人の嗜好品としての使用・所持・栽培は認められているが、大麻の栽培・輸送・喫煙が完全に許可されているというわけではない。

・もし栽培したものを販売した疑惑が浮上した場合は、警察が家まで来て、法的処置が下される。

・大麻の中でも規制対象になっている種の売買・販売活動は、スペイン全土で厳しく禁じられている。

・大麻喫煙が許可されている場所は二箇所
➡︎ 個人的に家で楽しむ or 大麻クラブで楽しむ

・公の場所で吸うと行政的措置: 罰金か逮捕
➡︎ 1回目の罰金は601ユーロ (約7万5125円)

バルセロナでは、

・マリファナの栽培は各家庭2本まで
・外から見えてはいけない

と定められているが、高さは決まっていない。マドリッドは不明だが、バルセロナには多くの大麻クラブが存在する。

 

【バルセロナの大麻クラブ】
この街には300を超えるメンバー会員制クラブがあると言われている。私は1つしか見かけたことがない。会員になるには「スペイン国籍」か「スペイン居住」が必要なので、観光客は容易にアクセスできない。もし友達から「メンバー会員だから一緒に来る?」と誘われても絶対に断るべき。日本でもしないことは海外でもしないこと!

【市民の意見】
下の動画を見てもらえば、いかにバルセロナでマリファナが日常化しているかが分かる。「アメリカ合衆国の多くの州でマリファナが合法化されてきているが、バルセロナもそうなるとどう思う?」というインタビュアーの質問に『いいんじゃない?』と答える人が多いわけだが、その回答よりも、みんなが『普通に』答えている態度に日本人は違和感を感じるだろう。若者だけでなく、親の年代の男女も「違法・有害・危険ドラック=大麻」というイメージをはなから持っていなさそう。

多くの人は、
・たぶん良くないことなんだろうけど…
・タバコやお酒と同じ扱いで良いでしょう。
・マリファナにも体に良い作用があるのよ。
・マリファナのセラピー効果は有名だよ。
・合法になっても違法のままでも別に喫煙者の数はあまり変化しないと思う。

と述べている。

私のバルセロナの友達や知り合いも彼らと同じ態度・意見。マリファナ断固拒否!というスペイン人に未だ出会ったことがない。そこにだいぶショックを受けた。そもそも、スペインはタバコを吸う人の割合がとても高い。私たち日本人が持っている「喫煙=体に害があるイメージ」が世間に全く浸透していない。

若者層には賛成派が、年配層には反対派が目立つ。全年齢を通して、最も多い反対理由は「臭い」で、賛成理由代表は「アルコールとタバコがOKでなんでこれがダメ?」だ。

 

【保健の授業で〇〇を見ない】
日本は視覚的に何かを学ぶことが多い国である。保健の授業ではタバコ喫煙者の肺と、非喫煙者の肺の画像比較を見たり、アルコールによって侵食されていく脳を見たりする。自動車学校へ行けば、事故を予想するビデオや、車が衝突した時の衝撃の大きさをスピードごとに比較する動画などを見る。いずれも「気をつけよう」と強く思わされるもの。

これは全世界共通なのかと思いきや、そうではないようで、スペイン人もイタリア人も、子供の頃にそんな授業を受けたことはないと言う。この教育内容の差 (子供の頃に強くその危険性を教えられるかどうか) で、その国の喫煙者の意識と割合は大きく変わってくる。  

【タバコのパッケージ】
日本のタバコのパッケージには写真がついていない。下の方に「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。(詳細については厚生労働省のHP...)」と書いてあるのみ。一方で、スペインのパッケージにはグロテスクな写真がついていることがある。(ここに載せたくないので、気になる人は、cajetillas de tabaco españa で画像検索を。) でも、吸う人が減らない。みんな見慣れてしまっているのかな。

【蛇足】
すごく仲が良いイタリア人がバルセロナで大麻喫煙を始めて、それを止めさそうとしたことがある。しかし…「イタリアでは違法だけど、ここでは合法だから…たまに吸うだけだよ」これにどんな言葉をかけても本当に意味がなかった。何を言っても「でも」と「だけど」で、もう呆れてほっとくことにした。マリファナを吸っている人は、とことんマリファナを美化する。びっくりするくらい。

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