BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活10年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【自称スシ好き】イタリア人と寿司バイキングへ行くとこうなる

イタリア人が「日本食 (中華) を食べに行こう!」と言うと、普通『食べ放題の寿司ビュッフェ』を指す。3人に1人は生魚が嫌いで寿司を好まないが、3人に2人は…自称スシ好き。今日は、そんな友達と寿司バイキングへ行くとどんな感じなのか、雰囲気をシェア。

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【食べに行く前日: イタリア人あるある】
① 3人でゆっくりご飯へ行くはずが…どんどん増えて10人近くなる。
② 誘われた人がまた別の人を誘うというありえない展開に毎回ひと揉めする。
③ 行く行く!と言っておきながら当日急に気分が変わって平気で「やっぱり行かない」と言う子が出てくる。
④ 事前に電話予約はきっちりする。
⑤ 15分以上遅れて来る子が3人はいる。

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【寿司バイキングとは】
イタリアでは、食べ放題のことをビュッフェやバイキングと言わず ALL YOU CAN EAT と言う。発音が独特すぎて最初何を言ってるのかわからなかった。オールユゥウカンイィツ。最近カラブリア大学の生徒間で流行っているレストランは中国人経営のところで、

・お昼のランチは12.90ユーロ (約1680円)
・夜のディナーは19.90ユーロ (約2600円)

これには飲み物とデザートが含まれていないからいつも 15ユーロ (約1960円) になる。南イタリアで、大学生が寿司バイキングに出せるお金は28ユーロ (約3670円) まで。…みんな結構出せる。ピザ屋やマックに行けば6ユーロで食べれるのに、それほど人気。

 

【注文方法とまず頼むモノ】
メニューは料理ごとに番号がふられているからそれを注文用紙に書いて、従業員さんに渡すだけ。取りに行く方式ではなく机まで運んできてくれるタイプが増えてきた。

地元レストランに行けばまず前菜を注文するイタリア人。ここでは必ず…

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春巻きとカニクリームコロッケからスタート。

寿司を食べに来たのに、一品目からコテコテの油であげたものを食べるとか…と、思いつつもサクサクで美味しいから1つもらって寿司が来るのを待つ。春巻きは醤油系のソースではなく「変に甘く、着色料がすごそうなチリソース」をつけて食べる。これがイタリア人たちからは好評。

みんなが注文した「寿司」は ↓
・シーチキンとチーズの入った巻き寿司
・シーチキンとマヨネーズの大きなおにぎり
・チーズとカニカマの握り寿司
・エビ天寿司
・一口食べたらもう限界になるほど脂っこい焼きそば

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私のように生のサーモンが乗ったものを頼む子はゼロ。みんなこれを見たら毛嫌いする表情に。これが寿司なんだけど。。。

 

第二弾、第三弾とぞくぞく運ばれてくるお皿。またまたフィラデルフィア (クリームチーズ) とシーチキンが入った巻き寿司がきた。続いておかわりの春巻き、酢豚、私が頼んだミックス軍艦 (タクアン、カニカマ、アボカド、サーモン少し)。これも生サーモンが入ってるから誰も食べない。「…寿司っていうか生魚食べれるって言ってなかった?」と聞くと『それは無理!』とトライすらしたがらない。スペイン人はあれこれどんどん食べてみるのにイタリア人は頑固な一面がある。

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エビ天巻きは万人受けする。この日のメンバーはSNSに載せる用の写真とビデオを撮る時だけ、箸を持ち、フォークで食べる (笑) でも、周りを見渡せば上手に箸を使って食べてるお客さんが多い。

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みんなの投稿 ↓ 春巻きおかわりは計4,5回。

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全員が唯一食べれる生魚が入ったスシはたった2種類 ↓

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サーモンとクリームチーズとアボカド巻きと、サーモン巻き。「サーモンだけは無理だけどチーズが入ってたらOK」と口を揃える。何がそんなに違うのだろう。サーモンの刺身や軍艦は嫌い、でもサーモン巻きは好きって言う人も。。。

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13時10分に入店したのに食べ終わってお金を払ったのは15時20分。よく喋りよく食べるイタリア人。でも一番盛り上がる、もう一つのお目当ては...

レジで一言、

「幸運のビスケットはありますか?」

それを言われた中国人店主は渋々『あるよ〜ほらもってきな〜』とごっそり金の袋を持って来る。これは知る人ぞ知るおまけ。一口大サイズのビスケットで、中を割るとおみじくのような小さな紙が入っている。

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開ける時だけは面白いほど静か。

日本のおみくじに比べるとしょぼいから私には『運試し』って感覚がないけど、みんなにはあのドキドキがある。フレーズを読むと神からのお言葉を頂戴したかのように舞い上がる。

「恋愛が順調に進みます」

「近くにある友情を大切に」

「新たに挑戦することで成功するでしょう」

「自分を大事に、周りを大事に」

大きな声で読み合って、、、ハイテンション。

紙は捨てずに大事に携帯のケースの中や財布に溜め、その数や種類をカードを集める小学生のように自慢し合う。

…これがお決まりの寿司バイキングの流れ。

イタリア人の「外食」はとにかく長い。食べて終わってもまだ机で話すし、店を出ても道端で立ち話。そうこうしてたら誰かがカフェを飲みたいと言い出し、カフェテリアへ移動。

…13時に会って別れるのが16時。

みんなは17時半くらいまで一緒にいるけど、毎度それじゃあ時間を無駄にしてる感があるので、、、私は楽しむだけ楽しんだら「大学に戻って勉強するわ」と早上がり。

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