BARCELONANDO :)

1995年生まれ。ヨーロッパ生活5年目。バルセロナ・イタリア・ヨーロッパ・言語学・哲学に関する記事。

【リアルな現状】スペイン人はタトゥーをどう思ってる?

スペイン世界で6番目にタトゥーに対して寛容な国と言われており、18歳〜35歳の若者の3人に1人は体のどこかにタトゥーを入れている調査結果もある。日本ではまだまだ社会的に認められていない入れ墨だが、この国ではどうなのだろうか?そしてその現実を若者はどう捉えているのか?大学の友達にも聞いてみた。

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【スペインのタトゥーの歴史】
現在はブームが到来してるから、街中でタトゥーのお店を見かけることが多くなったが、25年前には1つもそのようなお店は存在しなかった。(これはスペインにタトゥーを入れている人が存在しなかったという意味ではない。) タトゥーのブームの始まりとなったのはサッカーのベッカム選手 (David Beckham) と言われている。それからもタトゥーを入れている有名人・芸能人は増える一方だった。女性シンガーのリアーナ (Rihanna)、セビリア出身のサッカー選手セルヒオラモス (Sergio Ramos)、そして俳優のジョニーデップ (Johnny Depp) など。

【タトゥーを入れている人の数】
若者の中には「親が反対している」「お金がない」という理由から入れることが出来ない人が多い。一方で、経済的にも自立できている30〜49歳は全体の45%がタトゥーを入れているよう。デザインの傾向は、
・女性: ワンポイント (ハートマーク、星のマーク、ハト、雷マーク、ピースサイン、イニシャルなど) もしくは好きな短いフレーズ
・男性: 大きめ (バラ、地球、ドラゴン、ガイコツ、アニメキャラクター、模様、トラ、変な日本語など)

実際に私の友達が入れているタトゥー ↓

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【20歳のメノルカ島出身の男子の声】
「僕は去年両腕の付け根にタトゥーを入れたよ。スペインではタトゥーが入ってても日本ほど変な目で見られることはない。最近ではアクセサリー感覚で入れる人もいれば、人生で忘れたくない出来事を肌に刻む人も多い、まあこれは世界共通かな。タトゥーがあるから生きにくい社会ではないけど、就職活動をする上では気をつけないといけないよ。っていうのはさ、タトゥーを入れる=銀行・学校・お役所では働けないって意識を若者はみんな持ってる。それらの職種の面接ではシャツの下からタトゥーが見えてたらその時点でアウト。だから俺らは少し職が限られてくるかな…。タトゥーが入ってても問題なく働けるのは、スポーツ関係・バル・ジムトレーナー・ショップ店員・アパレル・タトゥーショップ・オンラインくらいかな。まあでも俺はすごくこのタトゥーを気に入ってるから幸せだよ。」

 

【最近のタトゥーが問題となったニュース】
小さな子供たちが通う学校の食堂で働いていた女性 Macarena Morell さんはある日、上司に右手の見えにくいところにあった小さなタトゥーを批判された。「子供達に料理を注いであげる時には角度的に見えない場所にあったにもかかわらず私の上司は『すぐにそのタトゥーを隠せ。何かで見えないようにしろ。仕事にそれはすごく影響するということがわからなかったのか?それが出来ないなら別の仕事場を探してもらう。』と私に告げたんです。」
ジムの警備でバイトをしていた少年は次のような体験談を話した。「ある日、仕事をしていたら上司が僕のところへやってきて『タトゥーがあったとは聞いてないぞ』と言いました。そこからまるで僕が犯罪を犯したかのような態度を取られて仕事を辞めさせられました。」
マドリッド州の政府代表を務めた女性 Cristina Cifuentes の体にはいくつものタトゥーが入っている。
スペインのESO (中等教育機関) のテクニカル部署の長を務める女性 Ana Carreras は「私が現在持っている学校にはタトゥーを入れている教師と入れていない教師がいます。タトゥーを入れているからといって、その人との契約を打ち切るということはしません。優秀な人材であればそれは問題ではないと思うからです。しかし、今もしこの目の前に全く同じ条件の人が2人いて片方にはタトゥーが入っており、もう片方には入ってないのなら、私は必ず入ってない方を選びます。」とハッキリと批判はしないものの、自らの意見を述べた。
ある銀行の面接官は「我々は仕事柄、どんな場面でも、どんな気温でも関係なく常にスーツを着て仕事をしています。なのでタトゥーの有無を面接時に敢えて聞くことはしていません。」とインタビューに答えた。