バルセロナの中心地にある Passeig de Gràcia という駅。1度でもこのメトロの駅で乗り換えをしたことがある人ならわかるだろう…あの、びっくりするくらい長い地下通路。え、うそ、まだ続く?ってくらい長い!それもそのはず。なんと全長256m!待ち合わせの時間に遅れたら「パッセージ ダ グラシアで乗り換えてきたんだよ (笑)」ってバルセロナに住んでる人がネタにするレベル。なぜそこまで長いのか、今日はその理由を調査。
この駅の地下の構造はこのようになっている。
パッセージ ダ グラシア通り (赤) と、ディプタシオ通り (青) が交わっているところが上の断面イメージ図の場所だ。
長さの原因は「地下にある駐車場」だった。地下に駐車場ができたのは1967年9月29日、これは4番線 (L4) の開通工事が始まる2年前。現場監督は、新しくできる予定の L4 の駅と既存していたL3の駅の間に、駐車場という「地下の障壁」があることを発見した。
駐車場の端と端に駅が2つ作られ、長い長い地下通路ができてしまった。もちろん何年も前からこの地下通路のリフォーム工事案はカタルーニャ議会で挙がっている…が、未だに動きが何もないというのが現状。
要するに、緑線の駅が1924年からある → 駐車場が1967年にできた → 新しい黄色の駅は1973年に開通。間に駐車場の空間があったから2駅をひっつけるわけにはいかず、そこの横を通路にして通れるようにした。
だからその通路の真横は駐車場がある。間には壁1枚。
2011年の春にはTMB主催の「春だから笑おう!(Somriu, és primavera)」というキャンペーンが行われて笑顔の人たちの写真が長い通路一面に貼られた。こんだけ楽しそうな写真が左右にあれば256mも楽しく歩けそうだけど (笑)
最後に、すごい立体図見つけたから貼っておく。
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