2020年3月29日(日)。半年ぶりにサマータイムが始まり、日本との時差が8時間ではなく、7時間になった。
そこで今日は、以下の3本のテーマについて。
① 30秒で理解出来る『サマータイム』
② サマータイムが始まった日の朝は、決まってみんな損をした気分になっている理由
③ 現地の人は慣れている?反応は?
【① サマータイムとは?】
夏場は太陽が出ている時間が長い ➡︎ 明るい時間を有効的に使おう!と言うことで、時計の針を1時間進める制度のこと。ヨーロッパや北アメリカ大陸などで導入されており、毎年3月最後の日曜日のみんなが寝ている真夜中 (スペインやイタリアでは2時-3時) に時間が変わる。
【② 損をした気分になる理由】
サマータイムが始まるとその日の睡眠時間が「1時間マイナス」になる。誰にとっても朝の時間はかなり貴重。それゆえ、サマータイム開始直後の目覚めは、損した気分になりやすい。
⬇︎ ツイッターでも。「夏時間とか胃が痛い」「最悪、夏時間なんて大嫌い」「なんでこんな朝早くに起きなきゃならないんだよ」「くそみたいなこの制度が社会秩序を壊してる」「ゆっくり良い気分で朝ごはんを食べてたのに…急に慌てたじゃん」「僕の1時間盗んだの誰」 とみんな寝起きに愚痴ツイートをしがち。朝早く家を出る学生や会社員の人は、サマータイムを好むのだけれど。
…ちなみに10月末の夏時間終了日の夜は「1時間多く寝れる」からみんなハッピー。
【③ 現地の人は慣れている?】
スペイン人とイタリア人の反応を間近で見るのも今年で7回目。私は最初、現地の人にとっては毎年のことだから、この変更にみんな「慣れている」ものだろうと思っていた。
確かに、彼らの『適応』は早い。
夏時間制度が身近にない日本人に「明日からサマータイムです」と言えば、当たり前ながら大きな混乱を招くだろうが、こちらはみんなすんなりと受け入れられる。
しかし、
ニュースや新聞でお知らせがない限り、多くの人は忘れている。毎年のことであっても。現に、私も目が覚めてから違和感に気づく。そして「たった1時間」の変更でありながら、2時が3時になるのか、1時が2時になるのか、3時が2時になるのか、毎回混乱する。最近は、SNSでも分かりやすい時計の絵を頻繁に見かけるようになった。「まだ春ですが、もう夏時間が始まります。今日の真夜中、2時が3時になることを覚えておいてくださいね。」という一文付きで。
みんながポジティブに捉えられるような工夫があちこちで施されている。
・可愛いイラスト付き
・にっこりやウインクの絵文字と太陽
・明日は1日23時間しかない貴重な日!
・もうすぐ夏が来るぞ!
・このルーティーンを今年も続けるぞ!
今朝起きて、携帯の時計を見ると7時13分だった。でも、窓の外の色と音は6時過ぎのもので…。
「あ、…3月29日…サマータイムか。」
布団から出て、静かに腕時計の針を進めた。
最初に述べたように、これは3月の最後の日曜日からスタートなので、固定の日付があるわけではない。⬇︎ 5年先 (2025年) まで既に決定している。
2022年: 3月27日(日)〜10月30日(日)
2021年: 3月28日(日)〜10月31日(日)
2020年: 3月29日(日)〜10月25日(日)
2019年: 3月31日(日)〜10月27日(日)
2018年: 3月25日(日)〜10月28日(日)
2017年: 3月26日(日)〜10月29日(日)
電車や飛行機、仕事のミーティングが入っている人は、忘れないように注意が必要!
【携帯とサマータイム】
ヨーロッパに来て初めてサマータイムを経験する時に、してみると面白いこと ⬇︎
① 夜中、1時55分くらいに一旦起きて、1:59が3:00に変わる瞬間を見る。画面録画してSNSでシェアするのも良い。
② iPhoneのカレンダーで、2021年3月28日(日) を開き、夜2時に予定をセットしようとしてみる。➡︎ 不可能
なぜなら…存在しないから。
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