BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活11年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。

【2020年スリ第1号】バルセロナで目の前に怪しい3人組が現れた話

今日シェアする話はちょうど2ヶ月前の、2020年1月26日(日) の出来事。

この日はとても天気が良く、私は朝から街を散歩していた。ランブラス通りをずーっと歩き、コロンブスの塔を見て、港沿いを行き、バルセロネータのビーチで波の音を聞きながら太陽をたっぷり浴び、旧市街地 (ゴシック地区) に戻った。

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カテドラルをゆっくり眺め、

カタルーニャ広場へ向かおうと、

信号待ちをしていた。

斜め前には、50代と見られる中国人の女性観光客の方が2名。その前には音楽を聞きながら携帯を見ている10代の女の子が1名、話をしながら待つスペイン人女性が2名。

いつも通りの雰囲気だった。

少しして、中国人女性の後ろに若者が3人来た。信号待ちだから数人たまって当たり前。ましてやバルセロナのど真ん中。別におかしな光景ではない。

でも、ピンと来た。

「スリっぽい」

バルセロナの中心地に6年も住んでいれば、おかしな目つきの人が分かるようになる。

170-175cmくらいの男の子と、150-155cmくらいの女の子が2人。マフラーをするような気温ではないのに、1人は大きめのものを首に巻いていた。男の子は下の写真のまさにこの位置 (信号機の下のメーターのようなボックスの上) に座って、女の子2人は信号待ちをしている風にスタンバイ。

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そして、中国人女性2人の後ろに近づいた。…あいにく片方は小さめの黒のリュックサックを後ろに背負っていた。

車道の信号が黄色から赤に変わった瞬間、男の子が目で合図をした。

女の子が首からマフラーを外し、

横断歩道を渡り始めた女性のリュックにかぶせるように、手元を隠し、チャックを開けた。もう1人の子は、私とは反対側の通行人から死角となるように上手く歩いていた。

止めようと思ったが、

財布を取り出す瞬間を待った。

2秒ほど。

 

…出した。

私はすぐさま "Eiiii ¡¿qué haces?!" と言って財布を手から奪い、中国人の女性に何も言わず手渡し、スリをした女と二言三言、言葉を交わした。

「は?なんなん?邪魔すんなや、そいつと関係ないだろ?他人だろ?」と喧嘩腰で言われ『いやいや、なにしてんの?全部、見てたから。あの女性が他人か知り合いかなんて関係ないでしょ今。なんで盗るわけ?二度とするな。』と、目を見ながらキツイ口調で返すと、相手は黙り込んだ。驚いた顔をしていた中国人女性2名に「スリですよ、この人たち。さっきそのリュックから盗んだから取り返したんです。私は何年もここに住んでいる者で。絶対に荷物は前で抱えて持った方が良いですよ。この辺りは多いから…。」と伝えると、被害に遭った女性は英語が分からない様子だったが、もう片方の方が通訳をしてくれ、感謝された。なおのことバルセロナで悲しい思い出が増えなくて良かったと思った。

スリの2人はというと...、逃げるか、そそくさ先に行けば良いのに、唖然としていたのかなんなのか、横断歩道を私たちと同じ歩幅で渡りながら真横で会話を聞いていた。こんな時に中国語が話せたらなーと内心思った。

長い横断歩道を渡りきった。

歩行者の信号が赤に変わった。

数分後、青になると、見張り役の男がこちら側へ渡ってきた。私は、空港シャトルバス乗り場の横を通り、アップルストアの方へ歩いた。

…良いところに警察官が!

携帯で撮った写真を見せ、事情を説明し「すぐそこにこうやって座っているから」と伝えた。

ガタイの良い、頼もしい2人が写真をズームして『えーっと、この髪型で〜この柄の男と、茶色の上着の女と首に薄ピンクの長いものをかけてる別の女だな』『これすぐそこじゃないか!だよね?そこだよね?行こう!ありがとね。』と、特徴をしっかり覚え、向かってくれた。

⬇︎ が実際の3人。全員スペイン人ではなかった。ぱっと見、どこにでもいそうな普通の10代後半から20代前半の若者。服装も別に怪しくない。だからみんなつい油断してしまい、被害が減らない現状である。

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【スリのパターン】
これで、直接スリと話をしたのは3回目。バルセロナのスリは注意をされた時、下の2パターンに分かれる。

①「なに言ってんの?盗ってないよ?財布落ちてたから拾ってあげたんだよ?」と親切を装う系

②「は?お前だれ?調子に乗るな」と逆ギレする系

今回は、後者。逆ギレで何かされたとしても、ナイフさえ持たれていなければ勝てそうな2人だったから強気でいけたけれど、もし体格が良い男性2人だったらサッと奪い返して終わりだったと思う。(体格が良いスリは見たことがないが…。)

リュックやカバンの底を切りつけるために、鋭利な刃物を所持しているケースもある。十分注意しなければならない。危ないと感じたらもう財布やカバンは諦めよう。安全第一。再発行は面倒だが、パスポートも身分証明書もまた作れるから…。 

 

【今回の現場】
カタルーニャ広場と大聖堂 (カテドラル) を繋ぐ、ポルタルデランヘル通りの入り口の横断歩道。

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反対側 (アップルストア側) から見ると、ここ ⬇︎

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【スリ被害を防ぐには】
バルセロナの中心部、主要観光ポット周辺、メトロでは、日頃から必ず『荷物は前抱え』を徹底すること。出来るだけ最小限の荷物で行動!

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