2019年7月27日の朝、関空に到着。そのままの足で向かった先は、歯医者さん。
1ヶ月にも及ぶ、親知らずの炎症を日々我慢し、最後は口が縦に全く開けられなくなる状態に…。
それでもスペインやイタリアの歯科医院に行くことなく、日本で「親知らず」を全て抜いた理由、それで正解だったのか、今日は感想をシェアする。
【現地の歯医者へ行かなかった理由】
① 保険の対象外
ほとんどの海外旅行保険や、現地で加入している入院保険 (ビザを更新するためだけに入っている一番安いコース) には歯科補償や緊急歯科治療費が含まれていない。だから「海外で歯医者さんにかかると治療費がありえないほど高い!」とよく聞く。
② 歯医者さんの数が少ない
日本に比べて、歯科医院の数が明らかに少ない気が。
③ 評判も腕もわからない
日本語で調べてヒットした場所にはあまり魅力を感じないし、スペイン語やイタリア語の口コミもいまいち。何より歯医者の良し悪しは人による場合が多い。
④ 言語面
歯科用語は日本語で聞いても分からない。現に「バッシ (抜歯/抜糸)」や「チシシュウイエン (智歯周囲炎)」という言葉を知ったのも今回の親知らずの一件があったから。
⑤ イメージ
スペインは、やたら待たされるイメージ。イタリアの病院は、良いイメージがゼロだった。
【どこまでひどい状態だったか】
「親知らずが痛い」という表現は間違いで、正しくは「親知らずが原因となって起こっている炎症が痛い」だ!と書かれてある記事をネットでいくつも読んでいた。確かに、生えてきた歯の周りが赤くなったり、噛み合わせがおかしくなったり、口内炎が出来たりしていた。大学のテスト週間&国家試験の勉強真っ只中ということもあり「いずれ治るだろう」と、あまり気にしていなかった。しかし…1週間、2週間経っても痛みが引くことはなく、むしろ増す一方で…。しまいには、水すらも飲めない、口が開かないから食べ物も歯ブラシも入らないという状態に。口内の消毒と歯磨きを毎日3回以上、欠かさず続け、日本に帰るフライトの日を待った。上の親知らずは左右2本とも生えきっていたが、下はまだ生えかけているところだった。
【親知らずを抜くのにかかる時間】
複雑な生え方をしていると、大学病院に行かなければならない。が、私は歯科医院でもしてもらえるレベルだったので、帰国したその日、すぐに1本抜いた。思っていたよりもはるかに短時間で手術は終わった。麻酔にかかる時間が10〜15分、抜歯自体は5分未満、止血が10分ほど。
痛みよりも、食事に困るから4,5日以上あけた方が良い。抜いた翌日には消毒を。それから5日〜1週間後に、抜糸 (歯茎を縫い合わせた糸をとる) をする。
【麻酔と手術】
麻酔が1番痛い。抜いている最中は音と、先生がペンチで力づくで頑張って抜こうとしている力をかすかに感じる程度で、痛みはほぼ無い。手術は、親知らずの生え方によって異なるようで、歯肉を切ったり、骨や歯を削ったり、歯や根を割って抜歯を行ったり。
【日本で抜いて良かった点】
・安心感
言語面での安心感以外にも信頼できる歯医者さん、何かあった時に助けてくれる家族、親知らず話が出来る友達、薬の安全性、レントゲンを取る際の体への配慮など。(イタリア人は親知らずが生える年齢が早い!)
・消毒
一定期間は通院する必要があるため、家の近くに良い歯医者さんがあって助かった。
・治療費
保険が適用され、治療費は全然かからなかった。消毒は160円、抜歯手術は薬代 (消毒・痛み止め・化膿止め) を入れて2000円代だった。
【お世話になった歯医者さん】
親知らずを抜歯後「頰や顔が腫れる」「発熱がある」「痛くて話せない」と友達から聞いていたが、先生の腕が良いおかげで、喋る仕事もたくさんこなせ、美味しい日本食も存分に楽しめ、もらっていた痛み止めを1粒も飲むことはなかった。
小若歯科
web: http://www.kowaka-dc.jp/
住所: 岡山市南区大福1263
最寄駅: 妹尾駅 (JR西日本)
これまで大事に母がとっておいてくれた乳歯たちに大きな大きな親知らずが4本加わって、見事にコンプリートされた。
通院や治療はやっぱり日本が良い。これから留学される方、一時帰国の予定がある方はぜひ日本で、歯の検診を。
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