BARCELONANDO :)

1995年香川生まれ岡山育ち。現在ヨーロッパ生活6年目。スペインとイタリアの大学生活・旅行・言語学 (5ヶ国語)・哲学・バルセロナおすすめ情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。2019年6月より、バルセロナにある大学入試専門のアカデミアGUIUのアンバサダーに就任。スペインへの留学・大学進学に興味がある方は、お気軽にご相談ください 😊🇪🇸 barcelonandoo@gmail.com

【2019年度スペイン大学入試情報】UNEDasissって何?外国人は試験免除?

昨日、2019年に行われるスペインの大学入試「セレクティビダッ (別名: PAUやEBAU)」の日付や科目を調べていると、アレ?っと思うことが多かった。「外国人は」の表記が以前に増して多いし、UNEDasiss (ウネッドアシス) という初耳ワードも見つけた。

何か変わったのか。

UNEDasiss とは、スペインの大学に出願する際、日本の高校を卒業したことを証明する書類をオンラインで送れるようになった外国人のための新サービス (システム)。

必要書類は、
・パスポートのコピー
・手数料の支払い書
・高校の成績証明のオリジナル
・オモロガシオンをした高校卒業証明のコピー

「…え!」の世界。

じゃあ、あの難しい試験を突破しなくてもスペインの大学に入れるの?スペインの学生は受けないといけないのに外国人がそれを免除されてたら不公平じゃん。学力に開きでるじゃん。

…詳しく調べてみた。

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【日本人はUNEDasissの対象?】
日本の高校卒業証明書をオモロガシオンしてスペインでそれを認めてもらう手続きをすれば対象になる。(これは非常に簡単な手続きだから高校を卒業すれば全員が当てはまる。)

【PCEって何の試験?】
UNEDasissの出現に伴って出てきた新しい試験。PCE (Prueba de Competencias Específicas) は、日本の高校で取得した成績に加点したい人が受けるという情報を日本語のとあるサイトで読んだ。でも、大元の機関 UNED (ウネッド) やバルセロナ大学のページを読むと、少し違う印象を受けた。

UNEDの公式サイトが説明しているPCE:
Aquellos estudiantes que necesiten hacer las pruebas de acceso (Selectividad), deberán escoger un máximo de 4 asignaturas en su PCE. Éstas son las asignaturas: Biología, Dibujo Técnico, Diseño, Economía de la Empresa, Física, Francés, Fundamentos del Arte, Geografía, Geología, Historia de España, Historia de la filosofía, Historia del Arte, Inglés, Latín, Lengua Castellana y Literatura, Matemáticas, Matemáticas aplicadas a las Ciencias Sociales y Química. Estas asignaturas puedes prepararlas asistiendo a los cursos presenciales de Dario Estudio.

セレクティビダッを受ける必要がある生徒はPCEで最大4教科を受けなければならない。科目は次の中から選べる「生物・製図・デザイン・経営・物理・フランス語・芸術基礎・地理・地質学・スペイン史・哲学史・美術史・英語・ラテン語・スペイン語と文学・数学・社会科学への応用数学・化学」

「大学に詳細を聞け」と書いてるので、仮にバルセロナ大学に入るための情報を載せておく。

【バルセロナ大学の入学情報】
ヨーロッパの外からくる外国人の生徒は次の要件を満たす必要がある。

1. Homologar los estudios equivalentes al título de bachillerato
→ 高校卒業資格をスペインで認定してもらう

2. Realizar las pruebas de acceso a la universidad (EBAU/PAU) o las pruebas de competencias específicas (PCE) de la UNED
→ 大学共通入試 (EBAU/PAU) または PCEを受けること
c) Acreditaciones de la UNEDasiss emitidas el año 2017. Pruebas de competencias específicas (PCE).
→ UNEDasissの認定、PCEの試験 

 

もし試験を受けずにUNEDasissの書類審査だけをした生徒はどうなるのか?という質問に対してバルセロナ大学は次のように答えている「セレクティビダッもしくはPCEの試験を何も受けてない生徒は、6月の出願は出来ません。9月の出願のみになりますが、その際は一番最後の空きに回る扱いになります。」要するに、試験を受け、高い点を得た生徒から順にとっていくから、試験を受けてない人は後回しですということ。希望する学部に入れない可能性が大きい。PAU (入学試験) を受けたみんなは6月に出願をする。9月の出願時に定員が余っているかは不明。スペインの大学は2回出願があるが、9月募集は6月の出願で定員に満たなかった場所にしか入ることができない。

【カタルーニャ州の大学に入るには】
州政府のページによると4つの方法がある。
1. PAUかUBAUを受ける (カタルーニャ州にあるどの大学を志望するにせよPAUは必要)
2. PCEで4教科受験する必要がある
・次のうちから3つ (スペイン史、スペイン語と文学、英語またはフランス語)
・次のうちから1つ (数学、社会科学に向けた数学応用、ラテン語、芸術基礎)

点数の計算式は
0.6*オモロガシオン+0.4*試験
5点以上合格 (10点満点)

3. 上に提示した4教科のうち少なくとも2教科で平均5点以上を取らなくてはならない。
4. 試験をうけない人は出願時のランクが1番下になる。そして6月の出願は不可能。

【結局、試験はあるの?ないの?】
90%ある。試験をしないと希望する学部に入れる可能性が低い。(そもそも高校の内申点で合格点に達することはない。) 日本の高校ですごい点数をとっている人は別だけど、大体の場合、出願時に点数がかなり不利になる。

【PCEの難易度】
自分が受けた、勉強した文系の科目の過去問と模試を見てみた。形式がセレクティビダッと大きく変わっている。難易度はだいぶ下がっている。スペイン語力がB1の後半かB2ある人+勉強が苦手じゃない人なら、3ヶ月〜半年あれば十分対策可能だろう。筆記がなくなり選択問題になっただけでなく出題範囲も狭まっている。下に載せているのは「スペイン語と文学」という科目の例。

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続いて「哲学史」のテスト例 ↓f:id:kaedetaniyoshi:20190208213403j:plainPAU (Selectividad/EBAU) との差がすごい。

 

「スペイン史」↓

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【PAU(SELE/EBAU)との違い】
明らかに違うのは筆記の無さ、出題範囲の狭さ、使われている単語の簡単さ。選択問題で慣れている日本人にとってはすごい朗報だと思う。

【UNEDasiss2019の締め切りと値段】
2019年2月4日〜同年12月1日まで、お金は下の表の通り。

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【結果】
セレクティビダッは受けなくて良くなった。その代わりに外国人用の出願&テストが作られたため、スペインの大学に外国人が入りやすくなった!でも、入ってからがきついだろうという懸念も正直ある。

【2019年6月13日: 追記】
今月から、バルセロナにある母校でアンバサダー兼、日本人サポートをし始めました。スペインで日本人スタッフがいる「大学受験専門アカデミア」はここだけです。詳しくは下の2つの記事をご覧ください。

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